孤食だけじゃナイ! 心身の健康をむしばむ“こしょく”の原因と対処法

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。

今回は、食育研究家で医学博士の服部幸應氏が提唱し、今最もパブリックだと思われる“6つのこ食”についてご紹介させていただきます。

以下、食育インストラクター養成講座テキストより抜粋です。

正しい食習慣を身につけるには、これまでどんな食事の仕方をしていたか見直すことからスタートするのがいいでしょう。いまの若者や子供達に多い、乱れた食生活を表す言葉として、6つの「こ食」があります。「こ食」は健康に悪いだけでなく、心にも悪影響を与えてしまいます。「こ食」は心身の健康をむしばみ、正しい食習慣や食文化の伝承を妨げるものです。

これらの“こ食”を避け、正しい食習慣を身につけるよう心掛けましょう。

6つの“こ食”

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(1)孤食

家族が不在の食卓で、ひとりだけで食べることです。

孤食が続くと好き嫌いを注意してくれる人がいないので、好きな物ばかり食べる傾向になり、栄養が偏るだけでなくコミュニケーションの欠如から社会性や協調性のない人間に育ってしまう恐れがあります。

特に、孤独を感じたり孤独によってつらいと感じる状態をいいます。

(2)個食(バラバラ食)

家族それぞれが、自分の好きなものを食べることです。家族の形態が変化したことが原因と言われています。

好きな物だけ食べるので栄養が偏り、好き嫌いを増やすことになります。また、協調性のないわがままな性格になりがちです。

(3)固食

自分の好きな決まったものしか食べないことです。

これも栄養が偏るのはもちろん、キレやすいわがままな性格になったり、肥満や生活習慣病を引き起こす原因にもなったりします。

(4)小(少)食

いつも食欲がなく、少しの量しか食べないことです。

小食が続くと発育に必要な栄養が足りなくなり、気力が続かず無気力な子どもになります。

(5)粉食

パンやピザ、パスタなど粉を使った主食を好んで食べることです。米食と比べるとカロリーも高く、おかずも脂肪などが多くなり栄養も偏りがちです。

(6)濃食

加工食品など濃い味付けのものを食べることです。塩分や糖分が多く、味覚そのものも鈍ってしまいます。

その他の“こ食”

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上記で紹介した“こ食”以外にも、さまざまな“こ食”があります。

(1)戸食

外食ばかりの食事のことを言います。

栄養のバランスを取りづらいため、家族一緒の食事であっても、頻繁に行うのは避けた方がいいでしょう。

(2)五食

朝・昼・晩の3食だけでなく、おやつなどの間食をしたり、夜食をとったりと1日の食事回数が増えていることを指摘するものです。

食事へのありがたみが小さくなりがちで、子どもが必要以上に食べていないか目をかける必要があります。

(3)子食

子どもたちだけでの食事のことです。

兄弟がいれば、ひとりでの食事よりはいくぶんつながりを感じられるかもしれませんが、偏食などのリスクはつきまとうことになります。

孤食になる原因

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女性の社会進出によって共働き家庭が増え、子どもを持たない選択をする家庭も珍しくなくなってきました。

シングルマザーなどのひとり親世帯など、子どもがひとりで食事しなければならない状況は増えていると言えます。

昔は家に帰らなければ食事ができなかったため、無理にでも家族が一緒に食事する機会が作られていました。

しかし、今では家に帰らなくとも、コンビニや外食などで手軽に食事することができるようになり、それぞれが自由に食事することが簡単な環境であることは間違いありません。

家庭環境の変化と食事との向き合い方が、孤食を増幅させていると言えるでしょう。

孤食の問題点

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人間はもともと、家族単位で食べ物を分け合って食べてきた”共食”の生き物であり、これはどの民族にも共通することとされています。

食事は生きる上での中心的な行動であり、これが乱れることで生活リズムが乱れ、その他の生活習慣までをも脅かすことになります。

これは肉体的なことだけにとどまらず、精神面においても情緒不安定になりやすいなど多くのデメリットを生み出します。

食事はコミュニケーションをとるためにも重要で、学びの場としての機能も持つため、これが失われることで子どもの発達にも大きな影響を及ぼすと言えるでしょう。

成人後に、多数の相手との食事に苦手意識を持ってしまうこともあります。

孤食に関するデータ

内閣府が行った調査によると、家族と一緒に食事をすることがほとんどない人の割合は、朝食で25.5%、夕食で8.8%という結果になっています。

「ほぼ毎日一緒に食べる」と答えた人はそれぞれ5割程度と、決して多いとは言えません。

また、人と一緒に食事することの利点については、「コミュニケーションを図ることができる」「楽しく食べることができる」という回答が多くを占め、精神的な面への影響が大きいと考えている人は多いようです。

子どもに孤食させないために親ができること3つ

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(1)食事の大切さを伝える

まずは、食事が大切なことであることから伝えるようにしましょう。

生き物の命をもらうことで自分たちが食事することができていて、家族が揃って食卓を囲むことがかけがえのないことであることなどを、少しずつ伝えるのです。

こうすることで、ひとつひとつの食事にしっかりと向き合うことができ、孤食化を食い止めることができます。

(2)好き嫌いにうまく対応する

“こ食”は複数のものがありますが、“個食”を繰り返すことで“固食”が進むなど、他のこ食を増幅させてしまうこともあります。

まずは食事の楽しさを教えるためにも、おいしく楽しく食べてもらうことが大切です。

子どもの苦手なものがあれば、最初のうちはそれをのぞいたメニューを準備してもいいでしょう。

ただし、これをずっと続けると“固食”になってしまう恐れがあるため、徐々に食材を混ぜ込んで食べさせるなどの工夫が必要です。

食事を嫌なことと思わせにないためには、子どもの好き嫌いと適度な距離感で付き合うのがおすすめです。

(3)コミュニケーションをとる

言葉には出さなくても、子どもひとりの食事は寂しいもの。

仕事などで、どうしても子どもにひとりで食事させなければならないこともあると思いますが、そんなときこそコミュニケーションを密に取りましょう。

直接顔を合わせていなくても、メールで「いただきます」「めしあがれ」などのやりとりをすることで、家族とのつながりを感じることができるはずです。

方法にこだわらず、親が子どもに愛情を持っているということを伝えることが大事なのです。

孤食を解消する子ども食堂の広がり

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孤食する子どもたちの食事環境を少しでも改善させようと、“子ども食堂”という取り組みが広がっています。

これは、地域の人たちを中心に、ひとりで食事をとらなければならない子ども向けに食事の場を提供しようというもの。

孤食の原因のひとつには貧困化があり、無償または格安で食事を提供することで、地域との接点を作るという目的もあるようです。

子どもたちの孤食を解消する制度として注目を集めています。

まとめ

「孤食の問題点」や「子ども食堂」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

食事は、生きていく上で欠かすことのできない大切なものです。子どものときの関わり方で、その後の食生活に大きな影響を及ぼすこともあります。

おいしく食事ができるよう、みんなで顔を合わせて食べる楽しさを感じてほしいものですね。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
●追記/パピマミ編集部

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