まぶたに傷は残らない? 子どもが“霰粒腫”の手術を受けたら……

【ママからのご相談】
小6の娘を持つ母です。まぶたが赤く腫れ上がり目を動かすとゴロゴロするというので眼科を受診したところ、「霰粒腫(さんりゅうしゅ)といって怖い眼病ではないが切除手術をした方がいい」と言われました。手術そのものは15分から30分程度で済むようなのですが、女の子でもありまぶたに傷痕が残るのではないかと心配です。

a 傷痕が残る心配はありませんが、小さい子の場合は自然治癒を待ちましょう。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

霰粒腫の手術を受けたことによってまぶたに傷痕が残るということはありませんので、安心してお受けになってください。局所麻酔しますが、お子さんは既に6年生ということなので問題ないと思われます。ただし、小学校低学年以下の年齢の妹さんや弟さんが霰粒腫になった場合は、点眼や眼軟膏による治療にとどめ、あとは自然治癒を待ちましょう。医師も小さなお子さんには手術はすすめないはずです。

以下の記述は都内で眼科クリニックを開業する眼科医に伺ったお話しに基づいて、すすめさせていただきます。

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霰粒腫とはどんな病気か

『霰粒腫とは、まぶたの裏に近いところにあるマイボーム腺といって、目の表面に油を出す役目をもつ脂腺が突発的に詰まることによって引き起こされる、まぶたが腫れる病気です。乳幼児から老人まで、あらゆる年齢層で発症します。

けっして怖い眼病ではありませんが、腫れのもととなる肉芽という塊が場合によってはかなり大きくなることがあり、思春期の女の子ともなるとやはり気になるでしょうから、手術で切除するのがいいかと思います』(40代男性/都内眼科クリニック院長・眼科医)

霰粒腫の手術は皮膚側から切開する場合でも傷は残りません

『霰粒腫の摘出手術は患者さんの症状や執刀医の判断によって、まぶたをひっくり返して裏側から切開する場合もあれば皮膚側から切開する場合もあるため、どうしても、「傷痕が残るのでは?」という不安を抱かれやすいです。しかし、実際はしわのラインや二重まぶたのラインといった皮膚の流れに沿って切るので、術後しばらくすれば傷痕は全然わからなくなります』(前出都内眼科クリニック院長・眼科医)

手術以外の治療方法

『根本的な治療方法としては手術が一番確実ですが、小学校低学年や乳幼児といった小さなお子さんの場合、予想外の副作用が起こる可能性もあるので、局所麻酔とはいえ麻酔に伴うリスクを承知のうえであえて手術で治すということは普通はしません。

弱いステロイド剤(炎症止め)の点眼や抗生物質の眼軟膏をつけてばい菌を抑えながら様子を見る、というのが小さなお子さん向けに通常とられる治療方法です。

霰粒腫は怖い病気ではないものの、患部が目立つ場所だという点と、疲れが溜まったりすると何度も繰り返す場合があるという理由から、病気としての深刻さのわりには患者さんのストレスになるという特徴があります。高学年以上のお子さんなら麻酔に伴うリスクも必要以上に神経質になることはなく、まぶたに傷痕が残るという心配もないので、手術で確実に治すのがいいと思います』(前出都内眼科クリニック院長・眼科医)

【参考リンク】
霰粒腫 | 日本眼科学会

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●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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