農薬を使った野菜は体に良くないってホントorウソ?

【女性からのご相談】
昨今、農薬を使った野菜は体に悪いと言われています。安全のためにも無農薬野菜に切り替えたいけれど、無農薬野菜はお値段が高くて……。農薬と野菜の関係がよくわからないので、このことについて教えてください。農薬野菜は本当に悪いのでしょうか?

a 農薬の是非について考えてみましょう。

こんにちは、フードアナリストの鍋谷萌子です。

「農薬を使った野菜は体に悪いし、農薬が体にたまり続ける」という論調を目にした方から、同じように質問をいただきます。

ここでは、できる限り公平な視点で、“農薬は体に良いのか悪いのか”を考えていきましょう。

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無農薬野菜が、農薬を使ったものより栄養価が高いというのはウソ?

2003年にイギリスの食品基準庁によって出された見解では、『無農薬野菜が、それ以外の野菜に比べて、特段栄養価に優れているというデータは見いだせない』としています。

これと関係した研究結果は、フランスやスウェーデンなどでも出されています。

また、2005年に、近畿大学の森山博士によって発表された論文のなかでは、『無農薬栽培のリンゴの方が、農薬を使ったものに比べるとアレルギーを引き起こす確率が高い』という結論を出しています。

また、農薬の安全性を考える上では、『農薬取締法』というものがある、というのも忘れてはなりません。これは、農薬の残留濃度や使用基準などを定めたものであり、食の安全性を高める目的で施行されました。時代に応じて、この法律も改正されています。

無農薬野菜はなぜおいしいか?

しかし、このようなデータがあったとしても、「無農薬野菜の方がおいしいと思う」と感じる人は多いのではないでしょうか。実際、私も何度か無農薬野菜を試してみましたが、確かにスーパーで買うものよりおいしかったです。これはなぜなのかを考えましょう。

多くの場合、“手間暇をかけて作られた、旬の食材であること”が大きいと思われます。トマトを例にとると分かりやすいと思います。

トマトの中には、塩をあえて土地に与えて育てる『塩トマト』というものがあります。これは農薬を押さえ、土のなかの塩分濃度を調整して育てるというものであり、果物にも似た甘味を持ちます。

私たちが、“無農薬野菜”として買うものの多くは、このように手間暇をかけて丁寧に作られたものです。

農薬を使った野菜と無農薬を使った野菜、両方が同じ手間、同じ時間をかけて育てるのであれば前者の方がおいしくなる、という研究結果もあるのですが、手間をかけて作られた無農薬野菜がおいしくなるのは、ある意味当然のことだと言えます。ただ、その分値段は高くなります。


以上のことは、100円の食器を買うときと、1000円の食器を買うときに似ています。

どちらかがだけが“良い”“悪い”というわけではなく、使いどころや個人の考え方によって、何が最適かということが変わってくる、というお話なのです。

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●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

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