突然死の可能性も!? 寝てばかりの赤ちゃんに考えられるリスク

【ママからのご相談】
こんにちは。生後5か月の赤ちゃんがいますが、生まれたときから寝てばかりです。

2人目ということもあり、どうしてもほったらかし気味なところがあるのですが、とにかく日中寝てばかりです。夜も、最後の授乳(21時〜22時)のあと、朝6時〜7時ごろまでずっと寝ています。

ミルクもたっぷり飲んで体重も順調に増えて健康ですし、起きているときはご機嫌で、1人でおもちゃ遊びしたり、お姉ちゃん(5歳)に遊んでもらったりしてます。

検診のとき医者に相談したら、「寝るのも個性。親孝行な子だね」と言われましたが、このまま寝てばかりでいいのでしょうか。将来、発達が遅れたりしないでしょうか。

上の子は全く寝ない(寝るのが嫌い)子だったので、あまりの違いに戸惑っています。

寝てばかりの場合、無理にでも起こして、遊んであげた方がいいのでしょうか。

a 体重の増加不良と睡眠時の環境に気を付けて!

ご相談ありがとうございます。フリーライターのパピルスです。

初めての子育ては、何もかもが初めてで不安なものですが、2人目の子育ても、1人目のお子さんとの違いに悩んだり、子育てを経験しているからこその不安がありますよね。

新生児(赤ちゃん)の理想的な睡眠時間

生まれたばかりの赤ちゃんはかなり長時間眠るため、ママとしては「こんなに寝て大丈夫?」と不安になってしまいますよね。

でも大丈夫。赤ちゃんは“よく眠る”ことが当たり前なんです。

以下では、月齢別に新生児の理想的な睡眠時間についてお話ししていきます。

生後1か月未満

生後1か月未満の新生児は、約16〜18時間ほど眠ることが多いとされています。一日のうちおよそ3分の2は眠って過ごしているということです。

ただ、新生児の睡眠時間には個人差が大きく、12時間程度の子もいれば20時間近く眠る子もいます。

赤ちゃんの健康に異常がない限りは睡眠時間の長短はあまり問題ではないので、眠るタイミングは赤ちゃんに任せましょう。

また、生まれて間もない新生児には“昼夜”の概念がありません。そのため、昼も夜も同じように眠ります。

睡眠リズムが安定してくるのはもう少し先です。

新生児は2〜3時間おきに起きることが多いので、授乳はそのタイミングで行いましょう。

生後1〜3か月

生後2か月くらいになると、赤ちゃんのなかでようやく“昼夜”の区別がつくようになります。

この時期の赤ちゃんは平均で14〜15時間ほど眠ります。

まだまだ睡眠のコントロールはできませんが、中には寝る時間がまとまってくる子も出てきます。

授乳は一日7〜10回を目安に行うのがベターです。

生後4〜6か月

これまではぼんやりと“昼夜”を認識していた赤ちゃんですが、生後4か月からだんだん体内時計が発達してきます

この時期の一日の睡眠時間は13〜14時間くらい。

ママが生活リズムを整えてあげることで、赤ちゃんの睡眠リズムもしだいに調整されてくるようになります。

授乳は1日5回を目安に行いましょう。

生後6〜12か月

生後6か月を過ぎると赤ちゃんの睡眠時間は11〜13時間と短くなっていきます。

また、このころから首が据わり始めて寝返りを打つようになったり、夜泣きが始まったりと睡眠に変化が起こるようになります。

一方でハイハイやつかまり立ちなどができるようになり運動能力が向上するため、睡眠の質が深くなっていきます。

この期間中も授乳は1日5回ほどが目安となるようです。とはいえ、1歳を過ぎても10回以上授乳を求める子もいるので、あくまでも“目安”程度にお考えください。

新生児が寝てばかりいる原因

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「そもそも赤ちゃんってなんでこんなに寝るの?」と素朴な疑問を感じたことはありませんか?

一日8時間眠れば十分な大人からしてみれば、新生児の睡眠時間は倍以上もあるため心配になりますよね。

新生児がよく眠る理由には、“成長ホルモン”が大きく関わっていると言われています。

赤ちゃんの体は短期間で急速に成長していきます。1歳になるまでに体重が3倍になり、身長も1.5倍ほどまで伸びます。

そのため、赤ちゃんには大量の“成長ホルモン”が必要となります。

成長ホルモンは睡眠中にしか多く分泌されませんから、赤ちゃんは長時間眠るわけです。

寝てばかりの新生児に注意すべきこと5つ

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基本的に新生児の睡眠は本人のリズムに任せてもいいのですが、あまりにも長時間寝ていると多少のリスクが出てきます。

以下では、寝てばかりの新生児のママが気にかけておくべきことを4つ紹介します。

(1)呼吸ができているか

新生児の場合は寝返りを打つことができないので、気づいたらうつ伏せになっていた……ということは起こりません。

しかし、何かの拍子で毛布や布団が顔にかかっている場合もあります。

最悪の場合には窒息死の可能性もあるので、赤ちゃんがきちんと呼吸できているかこまめにチェックするようにしましょう。

(2)おしっこが出ているか

新生児の長時間睡眠で注意したいのが、“脱水症状”。

脱水症状を防ぐために4時間おきの授乳が勧められていますが、長時間眠る新生児の場合はそれができないことも。

そのため、こまめに赤ちゃんがおしっこをしているか確認する必要があります。

おしっこの回数が少ない場合は脱水症状を引き起こしている可能性があるので授乳してあげましょう。

(3)黄疸反応が出ていないか

寝すぎる赤ちゃんには“黄疸反応”が出ていないか確認することも大事です。

黄疸反応が出ている赤ちゃんは疲れやすく、長時間眠る傾向にあるからです。

もしも黄疸反応が認められた場合には、『新生児肝炎症候群』『溶血性黄疸』などに由来している可能性があるのですぐに病院で受診するようにしましょう。

(4)体重が増加しているか

ご相談者様のお子さんは、夜は9時間から10時間ほど寝ているようですが、途中で授乳に起きないということですね。

夜間の授乳がない場合、心配されるのは“体重の増加不良”です。

しかし、お子さんの場合は、「ミルクもたっぷり飲んで体重も順調に増えて健康」とのことですから、“体重の増加不良”の心配はなさそうです。

体重の変化は赤ちゃんの成長ぶりを判断できる目安の一つです。

長時間眠る赤ちゃんはその分授乳の回数が少なくなるため、きちんと成長しているか心配になりますが、月に1回で十分ですので、お子さんの体重を測って、順調に増えているようなら心配ありません。

まずはママがお子さんを抱っこして体重を測り、次にママだけの体重を測って引き算するという方法で試してみてください。

また、ベビー用品店や売場で毎月催される、“育児相談”“栄養相談”“体重測定会”などでは、無料で身長と体重を測ってもらえる場合もあります。

もし体重が減っている場合は注意が必要です。新生児の多くは“生理的体重減少”の影響で体重が減ることは珍しくありません。

しかし、通常は1〜2週間で体重が戻るものですが、いつまでたっても体重が戻らなかったり減り続けていたりする場合は病気の可能性があります

念のため病院で相談するようにしましょう。

(5)SIDS(乳幼児突然死症候群)に要注意

日中に関しては、ご相談者様は“寝てばかり”との印象を持たれているようですね。

お昼寝に5、6時間も続けて眠るというのであれば、たしかに心配になります。

しかし、検診時に何も言われていないということは、こちらも問題ない範囲内でのお昼寝時間なのでしょうね。

お昼寝の時間に問題がないとすれば、まだ言葉を話せない赤ちゃんですから、判断材料は起きている間のご機嫌の良し悪しになります。

ご相談者様のお子さんはご機嫌も良く、一人遊びをしたり、お姉ちゃんに遊んでもらったりしているようですから、どこかに不調を抱えているということもなさそうです。

ただし、アメリカの疾病対策センターの報告によると、『SIDS(乳幼児突然死症候群)は睡眠中の発生が圧倒的であり、夏季よりも冬季の方が発生しやすく、軽い風邪がSIDS発症の引き金になっている可能性もあるのではないか』と言われています。

風邪気味のときは特に、様子の見える場所に寝かせる、呼吸を妨げそうな物を周囲に置かない、など、睡眠時の環境には気を配りましょう。

寝てばかりの新生児に授乳するコツ3つ

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新生児の場合は自由に寝かせてあげましょう……と言っても、延々と眠り続ける赤ちゃんにいつまでも授乳しないわけにはいきませんよね。

寝てばかりの新生児に上手に授乳するには、以下のコツを抑えておくと良いですよ。

(1)ミルク・母乳の量を多くする

眠っている赤ちゃんを起こすのが忍びないという人は、一度の授乳で与えるミルクや母乳の量を多くしてみましょう。

どんなに眠っていても、きちんと栄養がとれていれば問題ないので一度にまとめて授乳してもOKです。

(2)乳首を口に含ませてみる

新生児は口の周りを刺激すると条件反射で乳首を吸おうとします

そこで、眠っている赤ちゃんの口に乳首を含ませてみましょう。眠っていても無意識に吸ってくれる場合があります。

吸っているうちに目が覚めることもあるようですよ。

(3)レム睡眠を見計らって起こす

乳首を口に含ませても吸わない場合は、いっそ起こしてしまいましょう。

ご存じの通り、人間の睡眠にはノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)の二つがあります。

ノンレム睡眠のときに起こしてしまうと、不機嫌になって泣いてしまいます。そのため、レム睡眠のタイミングで起こす必要があります。

レム睡眠の見極め方は、以下の通り。

【レム睡眠時の赤ちゃんの特徴】
・口をもごもご動かしている
・手足を動かしている
・手のひらを閉じている
・まぶたの下で眼球が動いている

これらの特徴に当てはまったら、足裏をくすぐったり電気をつけて明るくしたりして起こしましょう。

浅い眠りのときに起こされるとスッキリ目覚めることができるので、グズらずにミルクや母乳を飲んでくれます。

赤ちゃんが起きているときのコミュニケーションが大切

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日中に寝過ぎてしまって、夜寝ないという場合は、睡眠サイクルを整えるためにも、朝は決まった時間に起こしたり、お昼寝の時間を調節した方が良いです。

ただ、ご相談者様のお子さんは、昼夜の睡眠サイクルも安定しておられるようですから、特に無理に起こす必要はないように思われます。

起きている間にたっぷりとコミュニケーションを取ることに力を入れた方が良いでしょう。

2人目の育児ですから、十分ご存じとは思いますが、赤ちゃんには積極的に話しかけてあげることが大事です。

また、5か月くらいになると、起きている間は狭いベッドに寝かせておくよりも、床の上などで自由に手足を動かせる方が喜びますね。

5歳のお姉ちゃんが赤ちゃんのお相手をしてくれるというのも、頼もしいです。

赤ちゃんは子どもが大好きですから、お姉ちゃんが遊んでくれることはきっと良い刺激になっていると思いますよ!

将来、発達が遅れたりすることがあるかどうかは、現段階では分かりません。

もし兆候があれば検診時に指摘されていると思いますから、現段階ではそのような兆候は見られないのだろうと思います。

とはいえ、今後も心配なお気持ちが頭をもたげることがあるかもしれません。

そんなときは、上のお子さんの同月齢のころを思い出してみるだけでなく、同じ月齢のお子さんが集まる場で、わが子を改めて見てみると、新たな発見があったりしますね。

多くのお子さんを見ると、みんな“三者三様”ということが実感できるかもしれません。

たくさんの子どもの中で、わが子がどこか違うという違和感を覚えたなら、小児科などに相談されると良いと思います。

まとめ

「新生児が寝てばかりいる理由」や「寝てばかりいる新生児の注意点」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

赤ちゃんの睡眠時間は個人差が大きいため、周りの子と比較して「ウチの子大丈夫かしら」と不安になることが多いです。

正しい知識を持って、赤ちゃんに安全な睡眠を取らせるようにしたいですね。

●ライター/パピルス(フリーライター)
●追記/パピマミ編集部

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