怖い病気カモ!? のどちんこが腫れる病気と治療法まとめ

【男性からのご相談】
40代、自営業です。今朝になって気づいたのですが、のどちんこが垂れ下がって地面というか、舌の奥に当たってしまっています。

普通にしていても気になるし、唾を飲んだり痰(たん)を切ったりするともっと気になります。

子どもがまだ5歳なので、怖い病気だったらどうしようかと、とても心配です。

a 咽頭炎あるいは扁桃炎の可能性あり

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

おそらく咽頭炎あるいは扁桃炎を起こして、軟口蓋(なんこうがい)という、のどちんこ(医学用語では“口蓋垂・こうがいすい”)がついている地盤の部分が腫れてふくれあがり、全体的に下がってしまったせいで、のどちんこが舌に当たるほど垂れ下がってしまっていると考えられます。

怖い病気の恐れは低いですが、細菌性だと抗生物質を使わないとなかなか治らないので、早めに医師の診察を受けて治療してください。

耳鼻咽喉科を受診されるのがいいでしょう。

のどちんこについて

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ほとんどの人が違和感なくあたり前のように使っている『のどちんこ』。

しかし、正式名称は『口蓋垂(こうがいすい)』または『懸壅垂(けんようすい)』と言います。

ほか、『喉彦(のどひこ)』、『上舌(うわじた)』といった呼び方もされるようです。

喉の奥で垂れ下がっていて、実際何のためにあるのか分からない方も多いと思います。

そこで、のどちんこの役割についてご紹介していきます。

役割

役割としては諸説あるようですが、主に食べものや飲みものを飲みこむ際にそれらが鼻腔へ入るのを防ぐ働きをしているとされています。

つまり、鼻からの空気の通り道と、口からの食物の通り道を分けるためにあると言われているようです。

また、発声を補助するという役割も果たしているという説も。とは言え、のどちんこがないと上手に発声ができないというわけでもないようです。

実際生まれたときからない人もいれば、のどちんこの先が2つに分かれている人もいるようです。

いずれも、それ以外の部分が正常なら発音などには問題ないと言われています。

『6か月検診で、のどちんこがないことがわかりました。しかし、医者からは「なくても特に問題はない」と言われました』

といった方もいるようです。

確かに、役割はあるものの、ないと弊害を及ぼすというわけでもなく、一部では虫垂同様に“不要な部位”といった説もあるようです。

口蓋垂音について

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『口蓋垂音(こうがいすいおん)』とは、軟口蓋の端または口蓋垂に後舌面を接触ないし接近させ、気流を阻害することによって調音される子音のことを言います。

口蓋垂(いわゆる“のどちんこ”)のあたりから出す子音であり、日本語の『本(ほん)』はその子音の中でも『口蓋垂鼻音(こうがいすい・びおん)』の類型になります。

「本(ほん)」は、後舌と軟口蓋の後端で閉鎖を作り、口蓋帆を下げて呼気を鼻へも通すことによって生じる音。

普段何気なく発している言葉も、各部位が複雑に働くことで音になっているのですね。

医師によっては漢方薬を処方する場合もある

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以下の記述は、都内で耳鼻咽喉科クリニックを開業する医師にうかがった話に基づいておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。

『咽頭炎であれ扁桃炎であれ、きちんと医療機関を受診さえしていれば、怖い病気ではありません。

その原因が通常のウイルス性のものであれば風邪と同様に安静にしていれば回復に向かい、口蓋垂の違和感も次第になくなるはずです。

ただし、溶連菌(ようれんきん)や肺炎球菌(はいえんきゅうきん)などの“細菌”が原因で起こる咽頭炎や扁桃炎は、抗生物質を使用した治療を行わなければ炎症はなかなか治りません。

耳鼻咽喉科の専門医であれば症状から簡単に診断ができますので、まずは受診してください。

特に気になる症状が、“のどちんこの違和感”“のどの異物感”である場合、医師によっては半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)という漢方薬を処方する場合があります。

これは、“のどの違和感”がうつ病や不安神経症に特徴的な症状でもあり、“のどちんこが地面に当たっている”という感覚が実際の物理的感覚である以上に、気分の落ち込みによるメンタルの要因による感覚である場合も多い。

そのため、漢方の代表的な精神安定剤である半夏厚朴湯を処方して症状の改善に期待するからです。

ちなみに、西洋医学には、このようなのどの異物感を取り除くことのできる薬はありません』(都内耳鼻咽喉科クリニック院長・医師)

医療機関を受診したら、“ゆっくり休む”ことが大切

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『口蓋垂の接触感が通常のウイルス性の咽頭炎・扁桃炎に起因するものであれば、医師が処方する消炎剤などの薬を服用して安静にしていれば、じきに良くなります。

細菌性であれば処方された抗生物質を、心因性も大きければ処方された半夏厚朴湯などの精神安定剤を、正しい飲み方で服用し、ゆっくり休みましょう。

発声をなるべく抑えるように心がけることも有効です。3日から1週間程度で治るでしょう。

ただし、アジなどの青魚アレルギーでも口蓋垂の肥大や垂れ過ぎといった症状が出る場合がありますので、いずれにしても医療機関を受診して医師の正しい診断を得ることが先決です』(前出都内耳鼻咽喉科クリニック院長・医師)


ご相談者様の場合は、自営でなさっているご商売のストレスというものも誘因の一つとして考えられます。

たまには仕事を忘れてお子さんと思いっきり遊び、ゆっくりお休みになることをおすすめいたします。

のどちんこの腫れから考えられる病気

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口蓋垂炎の可能性も!?

一般的には、風邪の症状の一つとしてよく見られる急性咽頭炎。

扁桃腺は問題ないのに口蓋垂だけが赤く腫れる場合は『口蓋垂炎』の可能性が高いようです。

【症状】
・飲食するたびに喉の中央に痛みや違和感がある
・発熱をすることもある
・口蓋垂が大きく肥大するため、会話や呼吸がしづらい

【対処法】
まずは、喫煙、過度の飲酒をやめ、うがいを励行。2〜3日で症状は治まるようです。

しかし細菌によるものであれば抗生剤が有効となるため、耳鼻咽喉科で喉の局所治療を受けることをおすすめします。

心因性の可能性も!?

喉に痛みがなく違和感や異物感を抱く場合は、うつ病や不安神経症に特徴的な症状でもあるようです。

日常的にストレスを感じている方はリラックスするよう心掛けましょう。

【対処法】
口蓋垂のトラブルなので、まずは耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。

その原因に合わせた適切な治療を受け、体をゆっくり休めるだけでなく精神的にもリラックスすることで、つらい口蓋垂の腫れも徐々に治まってくるようです。

“いびき”や“睡眠時無呼吸症候群”の原因となる、のどちんこの肥大

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いびきがひどい原因として、口蓋垂(のどちんこ)が長過ぎる、太い、大きいといったケースが考えられるようです。

【理由】
長く垂れ下がった口蓋垂が、呼吸をするための上気道(鼻から咽頭までの空気の通り道)を塞いでしまいます。

そのため、呼吸をするたびに空気抵抗が起こり、口蓋垂が震えて振動するため音が出て『いびき』となってしまいます。

対処法

外来手術の方法としては、レーザー治療とも呼ばれている『LAUP(口蓋垂口蓋形成術)』と、『UPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)』が一般的に用いられます。

ーLAUP(口蓋垂口蓋形成術)

喉の奥(咽頭)を部分的に焼き切って、空気の通り道を広げるという手術法です。

口蓋垂が長い人、軟口蓋の位置が低い人などに対し効果を発揮すると言われています。

レーザーの照射時間は約10~15分と短いため、身体の負担も少なくて済むのもポイント。

しかし、局所麻酔のため痛みはそれなりに感じるようです。

また、手術自体は早く終わりますが、術後1〜2週間は喉が火傷のような状態のため、食べ物や飲み物を口にするときは痛みが伴います。

翌日は安静にしておくことをおすすめします。

【費用】
病院によって異なりますが、2万5,000円〜3万円ほどが目安のようです。

ーUPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)

気道をふさいでいる物理的な要因を取りのぞく手術法です。

ある程度進行している睡眠時無呼吸症候群に対しても有効であると言われています。

具体的に……

・軟口蓋(なんこうがい)
・口蓋垂(こうがいすい)
・口蓋扁桃(こうがいへんとう)

の3つを取り除きます。

全身麻酔をかけるため入院が必要。期間は、ほとんどが1週間程度(長くても2週間)と言われています。

これらの切除によって、気道が広くなります。その結果眠っているあいだの無呼吸が軽減されるようです。

【費用】
病院によって異なりますが、おおよそ手術費用は10~15万円が目安のようです。

個室に入院する場合は、総額で25万円くらいかかることもあるようです。


睡眠時無呼吸症候群は手術しても必ず完治するとは限らないようです。

原因が喉の奥にもあると上記の切除だけでは不十分となり効果が得られないこともあるようです。

また、2〜3年経つと切除した部位がもとに戻り再発する可能性もあるようです。

のどちんこを切除した人の体験談

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・『レーザー手術でいびきが治りました! 手術自体はトータルで5万円ぐらいかかりました。2週間は激痛で何も喉に通したくない感じでした。しかし、痛みとともに気づけばいびきともサヨナラできました』

・『いびき音に悩み、病院へ行きました。医者から、「普通サイズの2倍ほど大きい」と言われました。保険適用で3万円前後で完了! いびきも改善できやって本当に良かった』

など、いびきに悩んでいる方には手軽に受けられるレーザー手術が人気のようです。

睡眠時無呼吸症候群で悩んでいる方もどちらの手術が適しているのか一度相談してみるのも良いかもしれません。

まとめ

「のどちんこの正式名称」や「のどちんこの役割」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

“のどちんこ”と“いびき”が大きく関係しているとは驚きですね。手術することで改善が期待できるようですが、2週間の痛みに耐えるのがツラ過ぎるといった意見が多いようです。

しかし、外泊時はどうしても気になってなかなか眠りにつけないといった方には、試してみる価値はありそうですね!

●●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
●追記/パピマミ編集部

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