自転車事故の備えにも! “個人賠償責任保険”のポイントと注意点

【ママからのご相談】
子どもが自転車事故を起こして相手を傷つけた場合、何千万もの賠償金を親が支払うと聞いたのですが、こういった場合に使える保険はどんなものがあるのでしょうか。

a 『個人賠償責任保険』に加入しましょう

ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの常磐麗奈です。

自転車事故を起こした小学5年生の児童の母親に、9,500万円という高額の賠償が命じられた、というニュースは記憶に新しいところですよね。

このように、万一、他人に対して損害を与えた場合の賠償金に備えるための保険が、個人賠償責任保険です。

個人賠償責任保険とは

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『日本損害保険協会』によると、個人賠償責任保険とは、『個人またはその家族が、日常生活で誤って他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして、損害賠償金や弁護士費用を負担した場合の損害を補償する保険』のことだそうです。

損害賠償義務が発生するケース

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日常生活の中で、自転車事故以外に損害賠償義務を負わなければならないケースは、以下のようなときです。

【対人の場合】

・子どもが遊んでいるとき友達にケガをさせてしまった
・スケボーなどをしていて人にぶつかりケガをさせてしまった
・散歩中に飼い犬が通りがかりの人に噛み付きケガをさせてしまった

【対物の場合】

・子どもがボール遊び中に人の家の窓ガラスを割ってしまった
・マンションでお風呂の水が溢れて下の階に水漏れさせてしまった
・人の車にこすって傷をつけてしまった
・買い物中にお店の商品を落として壊してしまった
・飲食店で食べ物をこぼし、他人の服を汚してしまった

他にもさまざまなケースがあり、意外と身近に起こりうるトラブルばかりです。

こういった事故やトラブルが起きたとしても、必ずしも慰謝料を請求されるわけではありませんが、もし請求された際には、個人賠償責任保険で対応することが可能です。

『自転車保険』でなければならないのか?

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自転車事故に備えるために自転車保険を検討する、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、自転車保険の保障内容を見てみると、死亡、けが、入院の基本保障に個人賠償責任特約がついているものがほとんどで、死亡、入院保障が保険料を引き上げています。

個人賠償責任保険のポイント4つ

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(1)死亡・入院保障が不要の場合

死亡、入院保障は既に加入の生命保険と重複、またお子様なら所得がないので死亡保障は不要、医療費はほとんどかからないので入院保障も不要という場合、これらの保障に新たに加入する必要はありません。

(2)個人賠償責任保険だけに加入するには?

火災保険や傷害保険、自動車保険の特約として加入するのが一般的です。これらの保険をお持ちであれば、個人賠償責任保険特約に加入しているか確認してください。

また、示談交渉サービス付帯であれば、保険会社が相手方との解決に向けた交渉を代行してくれます。

(3)損害保険の契約者・被保険者が親の場合

世帯主が個人賠償責任保険に加入していれば子どもが起こした事故でも保障されます。

個人賠償責任保険の対象となる人は、通常、下記の通りです。

・本人
・配偶者
・同居している親族
・別居であっても同一生計である未婚の子

対象となる人が広いため、世帯主やその家の生計を維持する人が加入していれば家族全員がカバーされることになり、安心です。

家族型に加入したり、家族全員が加入したりする必要はありません。

(4)保障額はいくらがいいの?

過去の賠償額を参考にすると、個人賠償責任保険の保険金額は1億円以上がよいでしょう。保障は高額ですが、保険料は月数百円です。

個人賠償責任保険は非常にコストパフォーマンスがいい保険です。

個人賠償責任保険の注意点4つ

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(1)重複契約になっていないか確認を

個人賠償責任保険は「特約」です。単独で加入することはほとんどなく、一般的に、自動車保険や火災保険、傷害保険など他の保険に「特約」としてついているものとなります。

そのため、個人賠償責任保険に加入したつもりがなくても、加入した保険の特約としてついていたというケースが少なくありません。

よって、いくつかの保険に加入している場合、知らないうちに個人賠償責任保険を重複契約している可能性があるんです。

重複契約していると、保険料を無駄に支払っていることになりますので、加入している保険の保険証書をよく確認してみましょう。

なお、分譲マンションに住んでいる方は、管理組合でマンションの共有部分の保険に加入しており、個人賠償責任保険にも同時に加入している場合があります。

契約内容をマンション管理組合に確認してみましょう。

また、賃貸物件に住んでいる方は賃貸借契約を結ぶときに、必須事項として火災保険へ加入していることも多いです。

火災保険に個人賠償責任保険が付帯しており、加入している場合がほとんどなので、確認してみるといいでしょう。

(2)知らずに解約してしまわないように注意

個人賠償責任保険は「特約」のため、他の保険に付帯しています。

そのため、車に乗らなくなったから自動車保険を解約したというとき、知らずに自動車保険に付帯していた個人賠償責任保険まで解約していた、という事態も起こりうるのです。

保険を解約するときは、個人賠償責任保険がついていないか、ついている場合は本当に解約してしまっていいのか、よく確認してみてください。

(3)他人から借りたものを紛失・破損しても保険金は出ない

個人賠償責任保険に加入しているからといって、友達や会社の同僚など、家族以外の人から借りたものを紛失したり壊したりした場合には補償がされません。

保険金を受け取る際には、借りたものを紛失した、壊したということを証明しなければなりませんが、難しいものです。

そのため、貸した人と借りた人(契約者)が口裏を合わせて嘘をつき、保険金を不正に請求するというリスクを避けるため、保険会社は人から“借りたもの”については補償の対象外にしています。

(4)保険会社や商品によって内容が異なる場合も

個人賠償責任保険は、保険会社や商品によってその内容が異なる場合もあるため、加入の際には内容をよく確かめてください。

損害保険に加入していない場合

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個人賠償責任保険をつけられる損害保険に加入していない方へのおすすめの保険は、セゾンやJCBなどのクレジットカード会社や、ドコモやauなどの携帯電話会社が販売している、月数百円の自転車向け保険です。

この保険の保障は、個人賠償責任保険と示談交渉サービスのみで、保険料が500円未満と低く抑えられています。

まとめ

「個人賠償責任保険のポイント」や「個人賠償責任保険の注意点」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

自転車事故に備える保険として、個人賠償責任保険を中心にご説明しました。月々数百円で賠償リスクに備えることができるので、ぜひ、ご家庭で一つ加入をおすすめします。

まずは、現在加入している保険に個人賠償責任保険が特約としてついていないか確認してみましょう。

●ライター/常磐麗奈(ファイナンシャルプランナー)
●追記/パピマミ編集部

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