胎児にも悪影響が!? 妊娠中に不安になるワケと解消法9つ

【ママからのご相談】
妊娠28週に入ったばかりなのですが、わけの分からない不安感や、時々起こるお腹の痛みにビクビクしながら毎日を過ごしています。

他の妊婦さんたちのように幸せな気分を味わいたいです。医師や看護師さんに相談してみましたが、不安は募るばかりです。

a 気持ちや感情をはき出すことが解決のカギ

こんにちは、メンタルヘルス心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

私も妊娠中はご相談者様と同じような悩みを抱えていました。人見知りをするのでなかなか人に心を開けませんし、突然のお腹の痛みや疲れ、不安感を持っていました。

あるとき、そういった思いが爆発して、主人に泣いて訴えました。思っていたことを言うだけ言ったら、すっきりしたのを覚えています。

このことでわかったのは、“気持ちや感情をはき出す”ことが解決策になるということです。

妊娠中に不安になりがちなワケ

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ご相談者さまのように妊娠中は何かと不安になりがちですが、それは自然なことなので焦る必要はありません。

妊娠というのは女性にとって人生を左右するほどの大仕事ですから、不安に思わない方がおかしいのです。

また、単純に妊娠というイベントに対する心理的負担の他にも、ホルモンバランスが崩れることによって精神が不安定になる“マタニティブルー”に陥ることもあります。

そのため、妊娠中は、理由もなく落ち込んだり、流産の可能性が常に頭から離れないなどのネガティブな考えに飲み込まれたりしてしまいやすいのです。

妊娠中に感じやすい不安7つ

不安

妊娠中のモヤモヤとして不安を解消するためには、まず自分がどんなことに対して悩んでいるのかを知る必要があります。

そこで以下では、妊婦さんが感じがちな不安の種類についてお話ししていきます。

(1)流産の不安

『私は前に一度流産を経験しているので、妊娠期間中ずっと流産に怯えて生活していました。今となっては取り越し苦労ですが、当時は必死だったので…』(30代ママ)

妊婦さんなら誰でも一度は不安に思うことではないでしょうか。

どんなにお腹の子が順調に育っていても、突然流産するのでは、と勘ぐってしまいます。

不安を解消するためにインターネットを使ったことで逆に不安が大きくなったという人も少なくありません。

妊婦さんの中でもとくに流産を一度経験している人は不安が大きくなる傾向にあるようです。

実際には一度流産したことによって二回目も起こりやすくなるということはありませんが、どうしても頭をよぎってしまうようです。

(2)つわりへの不安

『妊娠6週くらいから少しずつつわりが強くなってきて、料理も掃除もまったく手に付かないようになりました。まともに食事も取れないので体が弱り、このままでは胎児に影響があるのでは、とばかり考えていました』(40代ママ)

つわりの重さは人によって個人差がありますが、中には入院に至るほど衰弱してしまうケースもあります。

つわりによる体調不良で、「お腹の子に影響があるのでは?」と不安に感じる人は少なくないようです。

(3)環境の変化に対する不安

『妊娠が発覚してからは、どうやって会社に伝えようかということばかり考えていました。私が抜けると周りに大きな迷惑をかけることが分かっていたので』(20代ママ)

妊娠すると、仕事との両立が難しくなります。つわりが軽い人ならば初期の段階では普通に働くことができますが、いずれ産休を取らざるを得なくなります。

そうなったときに、「周りに迷惑がかかる」とネガティブに考えてしまう人が多いようです。

(4)赤ちゃんの成長に対する不安

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『妊婦検診で体重が軽いことが判明し、もしかしたら未熟児で産まれてくるかも、と不安でした。実際産んでみたら普通サイズだったので要らない心配でしたが(笑)』(30代ママ)

妊娠期間が長くなると、どんどんお腹が大きくなって赤ちゃんの成長を実感することができますが、反対に赤ちゃんへの不安も少しずつ大きくなってきます

赤ちゃんのささいな胎動の変化に敏感に反応したり、妊婦検診の結果をみて過剰に落ち込んだりといったことで悩みがちになります。

(5)出産への不安

『私は一番出産への不安が大きかったなぁ。先輩ママから「死ぬほど痛い!」ということを聞かされていたので、分娩台に乗るまでが恐怖だった』(20代ママ)

これも妊婦さんに多く見られる不安ですね。出産は“鼻からスイカが出る”ほどの壮絶な痛みとも言われますが、周囲からそのことを聞かされたら誰だって怖くなりますよね。

一方で、痛みというよりも出産時に何かハプニングが起きるのでは、ということで悩んでいた人も少なくないようです。

(6)子育てへの不安

『正直まだまだ子どもな私が、きちんと自分の子を育てられるのかとても不安だった。その不安をかき消すために必死に母に育児のコツを聞き出していました』(30代ママ)

たとえ無事に出産できたとしても、次はきちんと子どもを育てられるのかという不安がありますよね。とくに出産・育児が初めてのママにとっては大きな問題と言えます。

(7)障がい児かもしれないという不安

『もしも自分の子が障害を持って産まれてきたら、と考えると怖くて夜も眠れませんでした。

ダウン症の子どものドキュメンタリーを繰り返しみて、もし障がい児が産まれてもショックを受けないような心理状態にしていました』(40代ママ)

もし子どもに障がいがあったら……というのも妊婦さんが抱えがちな不安ですね。

今は出生前診断で胎児の先天性異常を見つけることができますが、あえて受けなかったという人でもやはり不安は感じるようです。

妊娠中の不安によるストレスが母子に与える影響

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ストレスが具体的にどのような悪影響を母子にもたらすかということは、具体的にはよく分かっていないようです。

しかし、ストレスには血管収縮作用があり、これによって子宮収縮を引き起こしたり血流の悪化による胎児の発育不全を引き起こす可能性があると言われています。

また、ストレスにはストレスホルモンの一つであるコルチゾールが含まれていますが、これが慢性的に放出されていると胎児の心拍が減ったり胎動が弱くなるといった研究結果もあるようです。

他にも、明確な根拠はありませんが、

・低体重児になる
・切迫流産のリスクが高まる
・アレルギー体質になりやすくなる
・うつ病などの精神疾患にかかりやすくなる

などの説もあります。

妊娠中の不安を和らげる方法9つ

方法

(1)ため込んでしまった思いを口に出す

妊娠中は、さまざまなことを不安に考えてしまいます。専業主婦だと、なかなか友達ができなかったりして、話し相手がおらず、不安な胸の内をさらけ出せないのでため込んでしまいます。

しかし、全部をため込んでおいたら心が病気になってしまうということはたしかです。これではへその緒でつながっている赤ちゃんにも良くありません。

ため込んでしまった思いは、はき出してしまうことが一番の解決策になります。話を聞いてくれる家族はいますか?

夫や親兄弟、親戚など身近な人に聞いてもらうのがいいのですが、誰もいない場合は、各市町村の役所で保健婦や看護師を無料で派遣してくれます。何度も訪問してくれますので、ぜひ利用してみましょう。

(2)今の感情を“マタニティーメモリー”に書く

つらい気持ちをわかってもらうには、相手に同じ状況になってもらうことが大切だと感じます。

しかし、そういった相手を見つけるのは難しいですし、産院でいきなり話しかけるのも気が引けるときもあるでしょう。

そんなときは、“マタニティーメモリー”を活用してみると心が少しずつ楽になっていきます。

今、“自分が思っていること”“不安に感じているもの”などのため込んでいる感情を、はき出すようにして文字にするのです。

これは“筆記療法”といい、ストレスを文字にすることで、抑うつ感をなくすことができます

私の場合は、エコー写真が入れられるようになっているものを使っていました。

日付を入れて、その日に感じたことや不安を書き、思いをノートにぶつけて、心を楽にするために使っていました。

(3)歌って感情を出す

大きな声を出すこともため込んでいたストレスをはき出すことにつながります。

しかし、カラオケボックスに足を運ぶということではありません。自宅で誰もいないときに童謡をかけて一緒に歌うのです。

童謡には心を静める効果があるだけでなく、赤ちゃんの胎教にもなります。子どもは歌で言葉や感情を理解しますから上手に使いましょう。

お母さんの心がブルーだと、体内環境が良くない状態になります。これでは、赤ちゃんに良くありません。歌うことで心を静め、心の癒やしを行いましょう。

私も毎日たくさんの童謡を歌って聞かせました。最初は、「胎教にいい」と勧められて始めたのですが、自然と自分の心も癒やしていたのだと思います。

(4)不安なことは主治医に相談する

妊娠中はどんなささいなことでも不安に感じてしまうものです。

それは仕方のないことですが、あまりにも不安が大きくなりすぎるとストレスとなって母子ともに影響を与える可能性があります。

そのため、わざわざ医者に聞くまでもないようなレベルの悩みであっても、迷わず主治医に相談するようにしましょう

専門家に話を聞いてもらえるだけで、多くの不安は取り除くことができます。

(5)手抜き家事をする

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妊娠中はただでさえ身重な状態なのに加え、つわりなどの体調不良もあります。

そのため、いつも通りに家事ができないこともあるでしょう。しかし、そのことに落ち込んではいけません。

完璧主義な人ほどマタニティブルーに陥る可能性が高いので、「まぁ大体でいいか」ぐらいの気持ちで家事をするようにしましょう。

どうしても完璧にしなきゃ気が済まないという人は、旦那や母親などに協力してもらうようにしましょう。

(6)将来について夫と話し合う

妊娠中は不安も抱えがちですが、夫への不満も同じくらい抱えがちです。

自分が大変な思いをしているのに、飲み会で遅く帰ってきたり、家事を一切手伝わなかったりといった態度を取られるとどうしてもイライラするものです。

そんなときは、将来のことについて夫とじっくり話し合ってみましょう。

・子どもをどういう風に育てるのか
・お金の工面はどうするのか
・家事育児はどういう風に分担していくのか

などなど、出産後のことを明確に話し合うことで夫に“父親”としての実感を持ってもらうことができます

将来の不安は自分一人で抱え込まず、夫と共有して軽くしてしまいましょう。

(7)“休息日”を設定する

体重管理や食事制限など、妊娠中の生活にはさまざまな制約がつき、なにかとストレスを感じてしまいがちです。

たくさんの注意事項に縛られて生活していれば、どんな人間でもネガティブになって不安を抱いてしまうものです。

そこで、一日限定で、好きな物を好きなだけ飲み食いする、という日を設けましょう!

もちろん大量の飲酒などの胎児に大きな影響を与える行為はNGですが、日頃我慢している自分の欲求を満たしてあげることで、気分転換をすることができます。

(8)涙活してみる

時には思いっきり泣くのもいいでしょう。涙を流す行為は、ストレス発散に大きな効果があります。好きな本や映画に没頭し、涙活できる時間を確保するようにしましょう。

(9)運動をする

ストレスや不安を解消するには運動がとても効果的です。運動といってもそんなに激しいものではなく、散歩やウォーキング、マタニティヨガなどがオススメです。

体を動かすと自然と気持ちが明るくなり、それまで気にしていたことがあまり気にならなくなります。

運動には抗うつ薬と同程度の精神安定効果があると言われているので、家にこもりっきりな人はぜひ試してみてください。

まとめ

妊娠中は誰もがさまざまな不安に駆られます。突然の腹痛や体重が多くなってしまうことや、行動の制限があるのですから当然です。

だからこそ、夫をはじめとする家族の助けを借りたり、自分で心を安定させる対処法を実践したりすることが大切です。

人はなんとでも言います。「妊娠中は仕方ない」、「今は我慢しましょう」、「みんな同じですよ」、「考えすぎではないですか」。

私も産科医や主人、妊娠したことない人たちにいろいろなことを言われました。

そのたびに悩み、不安になりどうすることもできなくなりました。でも、対処法を知っていれば、乗り越えることができます!

出産まであともう少しですね。どうか元気な赤ちゃんを産んでください。心から願っています。相談してくださって本当にありがとうございました。

【参考文献】
・『史上最強図解よくわかる社会心理学』小口孝司・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
●追記/パピマミ編集部
●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

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