身体ナビゲーションVol.25「匂いを感じるメカニズム」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回は『鼻の構造と働き』についてお話をしましたが、鼻の働きとして、呼吸とともに匂いを感じるという働きがあります。特に匂いを嗅ごうと意識しなくても、それを感じられるメカニズムを今回はご紹介したいと思います。

141107sayuri

匂いは物質!?

匂いというのは実は一つひとつが立体的な分子構造を持つ物質で、匂いを感じると受容体の構造と合致して結合したときに、匂いを感じるという感覚を引き起こします。この感覚は個人差が大きく、年齢や体調によっても影響されます。

さらに、同じ匂いを嗅いでいると匂いの感覚はすぐに鈍くなってしまいます。シャンプーを変えたときなどに、最初のうちは香りが気になってもすぐに慣れて分からなくなってしまうのはこのためです。また、同じ匂いでも濃度の違いによって違う匂いであると感じることもあります。

匂いを感じるメカニズム

(1)鼻腔から嗅上皮へ

匂いの情報は鼻腔(鼻の穴)から入り、鼻腔の最上部にある嗅上皮と呼ばれる粘膜で感知されます。嗅上皮は切手1枚分くらいの大きさしかありませんが、ここには匂いを感じる嗅細胞があり、匂いの情報を電気信号に変えています。

(2)嗅神経から大脳へ

嗅細胞が感知した匂いの情報が電気信号に変えられると、嗅覚器から伸びる嗅神経を経て嗅球に入り、匂い分子の情報を整理して大脳辺縁系に伝わります。ここで初めて人は匂いの判別をするのです。

あまり知られていない嗅覚障害

人が認識できる匂いの種類は3千〜1万種類程度と言われていますが、脳は過去に経験した匂いの記憶と比べたりして、さまざまな判断を下します。

視覚や聴覚に比べて嗅覚の変化はあまり知られていませんが、実は65歳以上の約半数に嗅覚障害が生じていると言われ、その数は味覚障害の約3倍にも上るとされています。嗅覚障害を自覚しにくいのは、脳が持つ匂いの記憶が減退した嗅覚を補っているからだと言われています。加齢による嗅覚の変化の原因として、嗅細胞の減少が挙げられています。

さらに味覚には、嗅覚が大きく影響していて、嗅覚が低下すると味の区別がつきにくくなります。味覚が低下気味になると、食欲がなくなって栄養状態が悪くなりやすい傾向にあるため、特に高齢者は注意が必要です。

嗅覚は料理やアロマテラピーといった、よい香りを楽しむだけではなくて、家事やガス漏れなどの危険を察知して、安全を確保するための大切な器官でもあります。

鼻水の行方

鼻の話は今回までなので、最後に匂いと同様に自覚できる鼻の感覚として、鼻水の役割とその行方をご紹介します。

鼻水は鼻腔の粘膜から分泌され、鼻腔から咽頭、後頭、気管の乾燥を防止するのに役立っています。鼻腔は喉とつながっているので、鼻をすすると鼻水は喉へ落ち、気付かないうちに飲み込んで食道へと落ちていきます。

その他、鼻水のもととなっているものには涙も含まれます。目と鼻は細い管でつながっており、目の表面が乾かないよう、瞬きをする度に鼻腔へも少量の涙が流れ鼻腔の内側を乾燥から守っています。涙を流して泣くと、鼻水も出てくるのはこのためです。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

【関連コラム】
「身体ナビゲーション」シリーズ一覧

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする