ワクチンの効果とは? インフルエンザの予防接種をめぐる賛否

【ママからのご相談】
毎年、冬が近づくと、インフルエンザの予防接種を受けるかどうか迷います。もちろん、病院で相談すれば、「一応受けておいた方が良い。受けておくとかかっても軽症で済む」と言われます。でも、予防接種を受けたにも関わらず、インフルエンザにかかって苦しんだ年もあれば、受けていないのに全くうつされなかった年もあり、実際のところワクチンの効果ってどのくらい? と思っています。さらに、子どもは2回も受けなくてはいけないため、経済的な負担もバカにならないと感じています。

予防接種が実際どのくらい有効なのかを示すデータや、予防接種を受けることのメリット・デメリットがあれば教えてください。

a ワクチンの型が違えば効果なし!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。

今回は健康管理士としてお答えさせていただきますね。インフルエンザワクチンについては現在、賛否両論さまざまですので、最終的にはご自身で判断していただくしかないと思います。

今回はその判断をする参考までに、肯定派、否定派の両意見をご紹介したいと思います。

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インフルエンザと風邪の違い

厚生労働省によると、

一般的に、風邪はさまざまなウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛みや鼻汁、くしゃみ、咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。

一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど重症になることがあります。

インフルエンザウイルスにはA型B型C型と大きく分けて3つあり、変異しやすいと言われているA型は、ロシア型、香港型と、さらに分かれています。

毎年、WHO(世界保健機構)ではその年に流行しそうな型を予測し、その予測に沿ってワクチンが作られますが、実際に流行する型と食い違ってしまう場合があります。例えば香港A型のワクチンを接種していても、B型のインフルエンザウイルスに感染すれば、ワクチンの効果は期待できず、つらい思いをすることになってしまうのです。

ワクチン肯定派の意見

厚生労働省をはじめとするワクチン肯定派によると、ワクチンはウイルスの感染を防ぐ効果はありませんが、発症を抑える効果は一定程度認められているとのことです。

また、発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの“重症化”と言います。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この“重症化”を予防する効果です。

厚生科学研究班による『インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊氏(国立療養所三重病院)』の報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったと報告されているそうです。

ワクチン反対派の意見

ウイルス学を修め、国立公衆衛生院(現・国立医療保健医療科学院)疫学部感染症室長も務めた母里啓子氏らによると、群馬県前橋市の医師会が5万人を対象に6年にわたって調査をした結果、インフルエンザワクチンには全くと言っていいほど効果がないということです。

また副反応については、厚生労働省でも、重篤なものとしてアナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎、その他の脳炎・脳症、けいれん、ギランバレー症候群、その他の神経障害39.0度以上の発熱、血小板減少性紫斑病、肝機能異常、肘を超える局所の異常腫脹、じんましんなど、さまざまなものがあり、医療機関などからの報告を受けているようです。


具体的な数値のデータは高齢者のものが多く、お子さんについての判断基準にはしにくいと思いますが、ご自身やお子さんの体調(普段から風邪をひきやすいとか、ひいたら治りにくいとか)も参考にされてみてはいかがでしょうか?

【参考リンク】
インフルエンザ(総合ページ) | 厚生労働省

【参考文献】
・「インフルエンザワクチンは打たないで!」母里啓子・著

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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