「勉強しろ」は禁句!? 東大に合格した子どもの親に共通すること

【ママからのご相談】
息子が難関中高一貫校に受かり、今年の春から元気に通っています。東大合格者も輩出する名門校です。できればうちの息子も将来は東大に行かせたいと思っています。

そこで親が勉強の手助け以外で、できることや協力すべきことって何でしょうか?

a 自主的に勉強できる環境を作りましょう

こんにちは。ライターのakiです。

筆者が教員をしていたときに感じたのは、東大に受かるお子様というのは“やらされる勉強ではなく自分でやる”という姿勢が徹底しているということです。

そして、そんな自主性を持つ子の背景にはお母様のコントロール力がとても大きいと感じます。

それは教育ママのようにつきっきりで勉強をさせているという意味ではなく、子どもの気持ちをのせるのがとてもお上手なのです。

そこで今回は、子どもを東大へ合格させたお母様たちの特徴をまとめてみたいと思います。

東大生の親はやっぱりお金持ちなの?

「東大生の親はお金持ちが多い」というのはよく聞かれることですが、実際はどうなのでしょうか?

上のグラフ図は、『東京大学』が実施した『学生生活実態調査』結果の中の、「家計支持者の年収額分布」です。

なお、ここでいう“家計支持者”の割合(複数回答でたずねているそう)は、父が92.7%、母が39.3%とのこと。これを踏まえた上で、2014年の結果を見ていきましょう。

データを見ると、一番多いのは「950万円以上1,050万円未満」で19.4%でした。

続いて、「450万円以上750万円未満」が16.3%、「750万円以上950万円未満」が15.3%、「450万円未満」と「1,550万円以上」が同率で13.6%、「1,250万円以上1,550万円未満」が11.8%、「1,050万円以上1,250万円未満」が10.4%という順になっています。

厚生労働省が発表している『国民生活基礎調査』によると、日本の平均世帯年収は528.9万円ということなので、東大生の親は平均より高い年収であると言えそうです。

とはいえ、「450万円未満」の家庭も13.6%存在していることから、必ずしもお金持ちでなければ東大に入ることはできない、とは言えないことがわかります。

東大生の親の職業は?

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『東京大学』が実施した『学生生活実態調査』の結果によると、東大生の親(父)の職業は、もっとも多かったのが「管理的職業」で41.5%だったそうです。

続いて、「専門的、技術的職業」が23.8%、「教育的職業」が7.9%となっていました。

また、雇用形態としては、民間企業に勤務している方がもっとも多く、67.3%。官公庁に勤務している方が17.4%とのことでした。

東大生の親は高学歴? どこの大学卒業者が多い?

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東大生の親もやはり高学歴である場合が多く、東大を卒業した親は、自分の子どもも東大へ入れる人が多いようです。

また、東大とはいかなくても、東大生の親は大卒であることが多いのは事実のようですが、東京と比べ、地方出身の東大生の場合は、親が高卒という場合も少なくないとのこと。

東大生の親は共働き家庭or専業主婦家庭、どっち?

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東大生の親は専業主婦家庭が多いとよく聞きますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

『東京大学』が実施した『学生生活実態調査』の結果によると、母親の職業は、「無職(専業主婦)」がもっとも多く、37.9%だったそうです。

続いて、「事務」が16.9%、「教育的職業」が12.5%、「専門的、技術的職業」が10.3%となっていました。

この結果を見ると、やはり無職(専業主婦)の母親が多いのだと納得しますが、有職者の数値を足すと、39.7%となり、無職の数値よりも若干高くなります。

となると、共働き家庭と専業主婦家庭は半々くらいと言えるのではないでしょうか。

東大生の親は幼少期の子どもにどう接していた?

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(1)楽しみながら集中力を身につけさせる

東大生に突出している能力は、“集中力”だそう。

東大生の親は、子どもが幼少期のときから楽しみながら集中力を身につけることができる工夫をしていた人が多いようです。

たとえば、オセロや囲碁、将棋、ジェンガ、チェス、レゴブロックなどで遊ばせながら、楽しく集中する習慣を身につけるという方法。

意図的ではないにしても、そうした集中力が養えるゲームやおもちゃで一緒に遊んでいた親御さんは多いようですよ。

(2)ピアノを習わせる

『東大家庭教師友の会』が、東大生202人を対象に行った「過去にしていた習い事」(学習塾は除外)というアンケートによると、1位は「水泳」で65.8%、2位は「ピアノ」で56.4%、3位は「英会話」で32.2%だったそうです。

一方、『ニッセイ』が20代までの一般家庭の男女1,155人を対象に行った「子どもの頃に通っていた習い事」というアンケートでは、1位が「水泳」で42.9%、2位が「書道」で32.3%、3位が「学習塾」で30.5%だったとのこと。

この2つのアンケート結果を見比べてみると、一般家庭の男女にはない「ピアノ」が東大生では2位だったということがわかります。

このことから、東大生の親は幼少期にピアノを習わせていた人が多かった、ということが言えそうです。

(3)朝食を食べさせる

東大生が朝食を食べていた確率は85%とのこと。

なお、子どものころに食べていた朝食は、ご飯中心の和食が多かったということです。

(4)勉強はリビングで行わせる

子どもがリビングで勉強をする『リビング学習』が注目されていますが、東大生の半数近くがリビング学習をしていたということも話題となっています。

リビングは子供部屋に比べて雑音が多く、気が散って集中できないと思われがちですが、あえてそういった場所で勉強することにより、集中力が養われるそうです。

(5)とにかく子どもの話をよく聴く

中高生になると母親としゃべらない子も出てきますが、東大合格者のお母様は、自らコミュニケーションをとり、子どもとの会話を大切にされている方が多かったように見受けられます。

3兄弟を東大に導いた『勉強しろと絶対言わない子育て』の著者である後藤眞智子さんも、食事の時間は濃密に会話をする“集中コミュニケーション”を欠かさなかったとおっしゃっています。

その際、子どもの話をよく聴き、反論や説教は一切しなかったとか。毎日の会話から子どもの様子が把握でき、ちょっとした変化にも察知できるので、サポートがしやすくなるようです。

ご飯どきに限らず、塾の送迎時や勉強中の差し入れ時なども、親子のおしゃべりタイムにいいかもしれませんね。

子どもを東大生にするための心得6つ

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(1)子どもの好奇心を育てる

子どもが小さいうちからさまざまなことに興味を持つよう、美術館や博物館などいろいろな場所へ出かけたり、本や絵画、音楽などの芸術にふれさせたりすることも大切です。

子どもが興味を持ったことがあれば、好奇心の芽を育て、伸ばしてあげるようにしましょう。

(2)子どもを頭ごなしに否定しない

東大生は自己評価が高いそう。その原因の一つに、親の幼少期の接し方があるようです。

東大生の親は、子どもを叱るときも、頭ごなしに叱ることをせず、叱るときにはその理由をきちんと説明していた人が多いそう。

子どもは叱られる理由を説明されているため、自分の存在を否定されたという感覚がなく、自信を損なわれることがなかったようです。

子どもに自信をつけさせるためには、良いことをしたときにはよく褒めること、悪いことをしたときにはなぜそれが悪いことなのかを説明した上で叱ることが大切なんですね。

(3)栄養バランスのとれた食事をとらせる

食事は健康な体と心をつくる基本中の基本。しっかり栄養がとれていなければ、脳も発育しません。また、脳に栄養が足りていないと、勉強にも集中できません。

栄養バランスのとれた食事を食べさせることは、親の義務と心得ましょう。

(4)子どもの自主性を大切にする

「勉強しなさい」と言わないことはもちろん、「塾はここへ行きなさい」「○○を習いに行きなさい」というように、親が子どもの習い事などを勝手に決めないということも大切です。

勉強は子どもが自らやる気を出してやるように見守り、塾などの習い事も子どもに選択させるようにしましょう。

(5)母親も好きなことをして羽を伸ばす

東大へ行った生徒から聞いた話では、親がつきっきりで勉強を見てくれたり、子どもに合わせた生活形態を送っていらっしゃったお母様というのはあまりいないそうです。

むしろ、お母様自身も仕事や趣味に没頭していることが多かったとか。

『東大脳は12歳までに育てる!』の著者である谷あゆみさんも、『中学高校生の子どもに対して無理にペースに合わせず、親は自分の好きなことをしましょうとおっしゃっています。

親がつきっきりだと子どもにプレッシャーを与えかねないし、そもそも親が受験を代わってやることはできません。親が一生懸命な姿を見せて子どもに、「自分も頑張ろう」と思わせる自立心を育てるのがいいそうです。

(6)あえて、「勉強をしなさい」と言わない努力をする

東大生に、子ども時代ついてのアンケートを実施したところ、「親に勉強しろと言われたことがない」という項目に、ほぼ全員がイエスと答えていたという話があります。

そんなことはないだろうと思われるかもしれませんが、実際に合格したご家庭からはよく聞く話です。

ある東大生のお母様は、『別に放任をしていたわけではありません。勉強をしなさいと言いたいときも山ほどありました。でも勉強をしなければならないのは自分だと誰よりも本人が一番わかっているはずなので、わかりきったことを言って心をかき乱すのをやめました。それよりも親ができるのは子どものやり方を信じてあげることと何があっても味方であるという安心感を伝えることだと思います』とおっしゃっていました。

勉強をしろと言うよりも黙って見守る方が難しいのかもしれませんが、あえてそうすることで、子どもの信頼や期待を高めることができるのかもしれません。

まとめ

「東大生の親の年収」や「東大生の親の職業」「東大生の親の子どもへの接し方」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

子どもを東大へ入れるためには、収入面以外でも親ができることはたくさんあるようです。

「将来、子どもを東大へ入学させたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

●ライター/aki(中高英語教員)
●追記/パピマミ編集部

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