夏を乗り切る食事の秘訣

こんにちは。国際中医薬膳師の坂本雅代です。

中医学のバイブルとされる教本に、今から二千年前に書かれた『黄帝内経(こうていだいけい)』があり、夏の養生についてのくだりがあります。今日はこちらを参考に、暑い日本の夏を元気に乗り切るための秘訣をご紹介します。

140714sakamoto

夏バテは気も消耗する

代謝が上がり、ちょっと動いただけでも汗をかく夏。余分な水分が体外へ排出される分には良いのですが、夏は必要な水分まで出てしまいます。

中医学では体の中の必要な水分のことを『津液(しんえき)』と言うのですが、津液には『気』が溶けているとイメージしてください。夏は「汗をかく=津液が失われる」と同時に、「気も失われる」と考えます。

例えば、汗をたくさんかいた後、ふーっと脱力する感じがしませんか? 夏バテは体力が消耗するだけでなく気も消耗するので、ぐったり疲れてしまうのです。

散歩で生成される若返り天然サプリ

夏の日中は気温が高く、外で活動するのを控えるべきですが、早朝の5時や夕方の7時以降、日差しが傾く時間帯に散歩をするのはお薦めです。

大汗をかくような運動は気も消耗しますので控えるべきですが、毎日散歩をすると胃腸の蠕動運動が促進され、体内にQ10が生産されて血行が促進されます。

Q10は若返りのサプリメントとして人気ですが、毎日の散歩で生成することができるのです。

夏に食べたい食材

夏の食材としては、失われた津液を補う『生津』の作用を持つ食材や、体の中の熱を取り、冷ましてくれる『清熱解暑』の作用を持つものがお薦めです。

薬膳で『生津』の効果がある食材には、

・豚肉
・トマト
・バナナ
・ウナギ
・ナス

など。

『清熱解暑』の効果がある食材には、

・スイカ
・パパイヤ
・ココナツ
・冬瓜
・苦瓜
・キュウリ

などがあります。

お茶では緑茶に清熱、生津どちらの効果もあり、『涼』の性質を持っています。

その他、

・ウーロン茶
・ハイビスカスティー
・プーアル茶

なども、『涼』性のお茶です。

飲む点滴で夏バテ知らずに

津液も気も消耗してしまった夏バテには、『甘酒』がお薦めです。冬の飲み物と思われている方も多いかもしれませんが、俳句でも甘酒は夏の季語であり、起源は古墳時代にまで遡ります。江戸時代には日本の暑気払いの風習となっていました。

甘酒の成分は、なんと点滴とほぼ同じ! 失われた水分を補充する栄養豊富な甘酒は「飲む点滴」でもあり、美容効果も抜群です。お米と米麹があれば炊飯器で簡単に作れます。


中医学では夏をいかに過ごすかによって、冬にある持病の再発を防げると言われています。冬の体調の準備をする季節だという事も少しだけ頭に置いて、出来る範囲で生活を見直していきましょう。

●ライター/坂本雅代(国際中医薬膳師)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする