初期症状で食い止める! ひきはじめの風邪を早く治すコツ

【ママからのご相談】
幼稚園児2人を持つ母親です。鼻水やせきが出始めたときの対処法を教えてください。

軽い症状のうちはできるだけ病院に行かずに治してあげたいと思っています。

何か良い方法はありますでしょうか。

a 「鼻をかんで、水分を取って」を根気よく繰り返しましょう

こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

子どもが風邪をひくと、長引いたり悪化したりして本当に大変ですよね。

私も子どもが風邪をひくと、以前はすぐに病院に連れて行っていましたが、小児科医の話を聞いたり、民間療法などから一番良いと思われるものを実践してきました。

その結果、風邪をひいても病院にかかるようなひどい状態になることはほとんどありません。

1年に1回あるかないかくらいまで症状の悪化を防ぐことに成功しています。

ただし、症状の悪化や発熱、他の症状が出た場合は、ためらわずに受診することを前提としてくださいね。

風邪をひくメカニズム

「あれ、なんだか鼻水が出る」「せきが止まらない」など、風邪のひきはじめって体の異変から気づくことが多いですよね。

人によって症状はすこし異なりますが、現れる症状は大抵同じようなものばかり……。

風邪をひきはじめたとき、人間の体内ではどのようなことが起こっているのでしょうか。

まず、風邪は空気中に漂っているウイルスに感染することから始まります

感染経路は主に鼻や口などの呼吸器で、そこからウイルスが侵入します。

そして鼻や喉の粘膜に付着したウイルスが増殖を始めます。

ある程度ウイルスが増殖してくると、鼻や喉の粘膜が炎症を起こすようになります。

そうなると、鼻水やせき、タンなどのいわゆる“風邪の代表的な症状”が出るようになります。

ちなみに、熱が出る場合は白血球の一種であるマクロファージが感染細胞を排除しようとしている証拠です

マクロファージはウイルスを食べる際に“サイトカイン”という発熱物質を作り、それが体の発熱を促しているのです。

“熱”と聞けば悪いイメージを抱く人もいると思いますが、実は体の中で必死にウイルスと戦っている証なのです。

風邪の初期症状

ウイルスが免疫を破って風邪をひいた場合、初期症状として以下のようなものが現れます。

・微熱
・咳
・くしゃみ
・鼻水
・倦怠感
・関節痛
・食欲不振
・頭痛

基本的にゆるやかに進行していき、微熱が徐々に上がっていきます。熱は一般的に37〜38度程度です。

他にも食事が食べづらいなどの喉の痛みも風邪のサインとなります。

インフルエンザの初期症状

さて、毎年冬を中心に猛威を振るうインフルエンザの初期症状についても触れておきましょう。
・高熱
・激しい咳
・くしゃみ
・鼻水
・全身の強い倦怠感
・激しい寒気
・全身の関節痛
・筋肉痛
・食欲不振
・頭痛

風邪との大きな違いとしては、風邪が徐々に熱が上がるのに対し、インフルエンザは突然38度台の高熱が出ることが挙げられます。

また、全身の悪寒や関節痛などもインフルエンザの特徴となりますので、気になる症状があればすぐに病院で検査を受けましょう。

風邪ウイルスを撃退する体の機能3つ

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風邪はウイルスへの感染によってひき起こされますが、年がら年中感染はしないですよね。

それはなぜでしょう。実は、人間の体にはウイルスを撃退する機能が備わっているからです。

(1)反射的防御機構

まず侵入してきたウイルスに対して“咳”や“くしゃみ”などの反射で外へ追い出す反射的防御機構があります。

これは鼻や気道などに入ってきたウイルスに反応してひき起こされます。

(2)非特異的防御機構

ウイルスが(1)の機能を破ってより重い症状をひき起こすようになったら、この非特異的防御機構が作動します。

これは、鼻や喉などの粘膜に付着したウイルスを粘液や腺毛を使って排除していく機能のことです。

また、ウイルスを排除するだけでなく取り込んで消化することもできると言われています。

(3)免疫系

これはおなじみですね。

(2)を突破してきたウイルスに狙いをしぼって、より強力な闘いを行います。

具体的には、ウイルスに感染した細胞を破壊したり、抗体を作ったりします


これらの3つの防衛機能が全て破られると、ようやく人は風邪をひきます。

栄養不足や疲労などが続くと風邪をひきやすくなると言われていますが、それは体の不調により免疫が弱まっているからです。

逆に風邪を全然ひかない人は、この免疫機能がとても高性能であると言えます。

風邪のひきはじめに風邪薬は必要? 不要?

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これはよく議論される問題でもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

ウイルスが体内に入ると、体が必死に抵抗をすることはすでに述べました。

しかし、その最中に風邪薬を飲むと、ウイルスへの抵抗力が弱まると言われています。

風邪薬には咳止め作用や解熱効果が含まれています。

しかし、上で触れたように、咳も熱もウイルスを排出するための大切な生理反応です。

それを薬で抑制することによって体が十分にウイルスと戦うことができず、結果として風邪が悪化するのです。

そのため、なるべく薬には頼らない方が良いとされています。

「どうしても仕事が休めない!」という人は咳止めが入っていない解熱剤のみの風邪薬を服用することをおすすめします。

自宅で風邪をできるだけ早く治す方法11選

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(1)せきが出る理由を知っておく

風邪をひいたかどうかを判断するものの1つとして挙げられる“せき”。

どうしてせきが出るのでしょう? この理由を知っておくと、せきを抑える対処をすぐに取ることができます。

せきは、喉に異物があることを知らせるものです。

風邪の場合は、鼻水が喉に落ちてきていることを知らせ、排除するためにせきが起きます

鼻水が落ちてきているのであれば、それを取ってあげましょう。

鼻をかませることが1番です。まだ鼻をかむことができない場合は、吸ってあげたりします。

しかし、なかなか出てこないことも往々にしてあります。

そんなときは水分が足りていないのかもしれません。

加湿したり水分(極力、水を飲ませます)を補給しましょう。

そうすれば、鼻水が出やすくなります。

(2)一緒にうがいをする

うがいをするのは当たり前と思うかもしれませんが、喉の奥までしっかりと水が届くようにやることが重要です。

適量を口に含み、しっかり上を向いて、「あ~」と声を出すようにしてうがいをしてください。

そうすれば、喉にまとわりついている“たん”を出すことができます

うがい薬や塩水、緑茶を使うことでより一層効果があります。

「外から帰ったら手洗いうがい」と幼稚園で教わっているでしょうから、これはすんなりとできると思います。

子ども1人だけでさせずに、お母さんも一緒にしてあげる(お手本を示す)と、まねしやすく水がしっかり喉まで届くようにできるかと思います。

ここが、大事なポイントです。

(3)食べやすい食事与え、体を休ませる

子どもの好物を食卓に出すようにし、野菜などもみじん切りにして、苦手でも食べられる工夫をしましょう。

プチデザートを用意するだけでも食べ方が変わってきます。風邪は、栄養補給がカギを握っています

そして、体を温めて休めることが大切です。

熱がない場合は、お風呂に漬かって、温かいパジャマを着て、ホットミルクを飲んでと、体を温めることで、体内いる菌やウイルスを弱らせることができます。

また、早めに眠ることが何よりです。

照明を落としてあげると自然と眠たくなるものですから、風邪をひいているときは実践してみてください。


鼻をかむことと、水分補給は1時間に何度もやってもいいでしょう

鼻水をたくさん出して、鼻通りをよくするだけでもかなり楽になってきますし、水を飲むことで、おしっこからも排出させることができます。

鼻をかみすぎて耳がキーンとしてしまうこともありますので、様子を見ながら行ってあげてくださいね。

子どもに理由を話して、「一緒にばい菌たちをやっつける!」のような形だと協力を得やすいと思います。

こうすれば、軽い風邪ならすぐに良くなります。

ただし、高熱が出てきてしまった場合や、症状が悪化してきた場合は、すぐに受診しましょう。

(4)十分に睡眠を取る

仕事がどうしても休めない場合は仕方ありませんが、風邪をひいているときはなるべく睡眠を取るように心がけましょう。

人は寝ている間に免疫力を高めるため、疲弊した状態が続くと風邪が長引くようになります。

(5)保湿をする

ウイルスはなんといっても乾燥した環境を好みます。

そのため、「風邪をひきはじめたかな」と思ったら、すぐに保湿に努めるようにしましょう。

そうすることでウイルスの増殖を抑えることができます

(6)たっぷりと水分補給をしておく

風邪の際は菌を外へ排出するために多くの水分が必要となります

そのため、しっかりと水分補給をし、できればスポーツドリンクなどを摂取するようにしましょう。

(7)緑茶でうがい

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「水じゃなくてお茶?」と疑問に感じる方もいらっしゃると思いますが、緑茶には殺菌効果や解毒作用があるため、風邪の予防にも効果的です。

うがいをする際は緑茶で行うようにしましょう。

(8)軽い運動

そんなに熱が出ておらず、体調も悪くなければ少し運動するのも手です。

軽いウォーキングやストレッチなどで十分です。

風邪のひきはじめは体を温めることで免疫力が高まるとされており、運動によって代謝も高まります。

(9)体にカイロを貼る

こちらも体を温めることを目的とした行動です。

人は体温によって免疫力が変動するため、なるべく高めることが大切です。

首や背中などにカイロを貼って体温を高く保つようにしましょう。

(10)入浴する

風邪が悪化した場合は逆効果となりますが、入浴で体温を高めるのも効果的です。

とはいえ、入浴は予想以上に体力を消耗するので、無理のない程度に入るようにしましょう。

(11)栄養のある食事をする

体が風邪に打ち勝つには、そのエネルギーを作ってあげなければなりません。

そのため、風邪の早期治療には栄養のある食事を取ることがとても大切です

上で挙げた食材を使いながら、栄養を取るようにすると良いでしょう。

風邪に効く代表的な飲み物8選

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ここからは風邪に効く飲み物についてご紹介していきます。

「たかが飲み物で……」と思うことなかれ! 風邪において水分補給はとても大切なのです。

(1)スポーツドリンク

スポーツドリンクには電解質やビタミン、糖分などの栄養が豊富に含まれており、栄養と水分を効率よく摂取することができます。

また、スポーツドリンクを温めて飲むことにより、体温を上昇させて免疫を高める効果も得られるのだとか。

風邪にスポーツドリンク。ど定番ですね。

(2)栄養ドリンク

今では大量の商品が出回っていますが、栄養ドリンクと風邪に有効だと言われています。

ウイルスそのものを撃退するわけではありませんが、体力の回復を助けてくれ、ウイルスと戦いやすい環境にしてくれます

しかし、風邪薬との飲み合わせによっては副作用が出ることもあるとのこと。

飲む際は医師と相談した上で飲むようにしましょう。

(3)葛根湯

風邪のひきはじめにはコレ!

葛根湯は風邪を本格的にひいてしまうとあまり効果がないとされていますが、初期症状には有効です。

ちなみに、葛根湯は食前に飲むとより効果が出ると言われています。

(4)経口補水液

経口補水液とは、水に食塩やブドウ糖などを加えた飲み物ですが、脱水症状を迅速に抑える効果があります。

(5)甘酒

甘酒はどちらかというと風邪予防に飲まれるものですが、代謝を高めて免疫力を高めてくれます

ちなみに、甘酒には点滴で使われるブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB、葉酸などが含まれているそうです。

(6)リンゴジュース

昔から「風邪のときにはリンゴ」と言われますが、それはリンゴには体を温める効果があり、胃腸にも優しいからです。

どちらか迷った場合はリンゴジュースを選ぶようにしましょう。

(7)ショウガ湯

これも定番ですね。

ショウガ湯には、発汗作用や解毒作用、代謝の促進などの効果があり、免疫を高めてくれます。

(8)ホットワイン

こちらはあまり耳慣れませんが、外国ではよく飲まれているそうです。

文字通り温めたワインに、ハチミツやショウガの汁を垂らして頂きます。

解毒作用や代謝促進などの効果があります。

風邪に効く主な食べ物11選

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風邪に効く飲み物の次は食べ物を見ていきましょう!

(1)かんきつ類

「上ではオレンジジュースは胃腸に良くないと言ってたのに!」と怒った人もいると思います。

しかし、かんきつ類は本来ビタミンがたっぷり含まれているため、風邪をひいたときには摂取したいものです。

高熱で胃腸の働きが弱っているときはNGですが、それ以外の場合は大丈夫なようです。

(2)緑黄色野菜

緑黄色野菜には、ビタミンAの元となるβカロテンが豊富に含まれており、粘膜を回復させたり湿らせたりします

日頃から取っておくようにしましょう。

(3)ショウガ

ショウガは新陳代謝を促進させ、免疫を高める効果があります。

他にも、胃腸の消化吸収を助けたり疲労回復などの効果も持ち合わせているスーパー食材です。

(4)ニンニク

こちらも風邪に有効な食材です。

ニンニクにはスタミナを回復させる成分が多く入っており、体の疲労回復に役立ちます

(5)じゃがいも

じゃがいもにはビタミンCが多く含まれているため、ビタミン補給に適しています

また、ウイルスの活動を抑制する働きを持っているとも言われています。

(6)うなぎ

うなぎは栄養満点の食材として有名ですが、具体的には

・タンパク質
・カルシウム
・ビタミン類
・鉄

など、風邪の症状改善に役立つ栄養が豊富に含まれています

(7)たまご

こちらも定番の風邪食材。

たまごはβカロテンや鉄、タンパク質などの豊富な栄養が含まれています。

上述したショウガやニンニクとあわせて雑炊などを作ると最高です。

(8)レバー

レバーにはビタミンB1、B2、タンパク質、ミネラルなどの栄養が含まれており、粘膜の回復や風邪で消費しがちな栄養を摂取することができます

(9)豚肉

豚肉にもビタミンB1やタンパク質などの栄養が多く含まれており、体力回復を助けてくれます

症状が悪化した際に食べると良いとされています。

(10)大根

大根には、咳を止めたりタンを排除したりといった作用があり、喉の痛みを和らげてくれます

はちみつ大根や大根おろしなどがおすすめです。

(11)ネギ

ネギには発汗作用があるため、寒気のする風邪のときにおすすめです。

また、ネギに含まれている“アリシン”という成分には殺菌効果もあり、ウイルスの繁殖も抑えてくれます

まとめ

「風邪をひくメカニズム」や「風邪を早く治すコツ」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

風邪を予防するには、手洗いやうがいなどはもちろん、日頃の食生活にも気をつけなくてはなりません。

もし「風邪ひいたかな?」と気になったら、まずは今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
・『やさしくわかる子どものための医学 人体のふしぎな話365』坂井建雄・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
●追記/パピマミ編集部

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