身体ナビゲーションVol.23「扁桃腺切除のデメリットは?」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

急に気温が下がって風邪ひきさんも増えているようですね。前回は、『6つの喉の病気とその症状』についてご紹介しましたが、最もポピュラーな咽頭炎(喉風邪)に次いで多いのが扁桃炎。「扁桃腺が腫れてしまった」そんな経験を持つ人も少なくないと思います。病院で、「切りましょう」と言われた人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、扁桃の役割やその切除の基準などをご紹介したいと思います。

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扁桃の働き

扁桃は、以前は分泌腺と考えられていたため『扁桃腺』と呼ばれていましたが、実際には咽頭に存在するリンパ組織を主体とする気管であり、分泌腺ではないことが分かったため、現在は『扁桃』と呼ばれています。

扁桃は体内へ侵入しようとするウイルスや細菌から体を防御する免疫の役割を持っています。ただし、これは免疫をあまり持っていない子どものころの話。大体中学生くらいになると、ほぼ成人の大きさに落ち着く扁桃。この辺りを境にほぼすべての免疫機能が発達完了します。

このため、それまでは扁桃だけに頼っていた免疫機能は体内の様々なリンパ節に依存していくことになります。つまり、扁桃が大事な役割を果たしているのは5歳〜7歳くらいの幼少期前後までと言えますね。

扁桃は穴だらけ

本来、免疫機能を持っている扁桃ですが、過労やストレス、喉の乾燥などによって免疫機能が低下すると、扁桃に細菌やウイルスが感染し炎症を引き起こすのが急性扁桃炎。口を大きく開けると喉の奥の左右が赤く腫れ、表面に白い膿がついたように見えます。

扁桃は細菌などの侵入口である上に、表面に陰窩(いんか)と呼ばれるゴマ粒から米粒くらいの穴がたくさんあるため細菌の巣になりやすく、本来感染を防ぐ役割を果たしているにもかかわらず、かえって感染源になってしまう場合があります。

扁桃を切除する基準

扁桃に病原菌が常在していると、疲労のために体の抵抗力が弱ったときや、新たに細菌の侵入があったときなどに病原菌が増殖して、繰り返し扁桃炎を起こしたり、慢性扁桃炎を発症したりします。

扁桃炎を繰り返すことにより、病原菌が全身に影響を及ぼす場合があるため、そのような場合には扁桃の切除を勧められたりします。扁桃炎の“年間罹患数×持続期間(年数)”が8以上であれば、扁桃摘出手術を行った方が予後が良いと言われています。

扁桃は免疫にかかわる気管であるため、摘出することによる免疫力の低下が心配されますが、扁桃が主体となって免疫活動をするのは中学生くらいまでであることと、扁桃炎を繰り返す場合は扁桃自体の免疫力が低下しているため、切除したからといって免疫力が低下するわけではないと現在では言われています。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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「身体ナビゲーション」シリーズ一覧

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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