身体ナビゲーションVol.12「男女の“排便障害”の違い」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

梅雨が明け、一気に気温が上昇して生ビール等の冷たい飲み物が欲しくなる時期になりましたが、実はこの時期は下痢を起こす人が増加する時期でもありますよね。

近年、増加している過敏性腸症候群については『過敏性腸症候群(IBS)の症状と克服方法』で書かせていただいているので、今回はその他の排便障害についてご紹介したいと思います。

140808sayuri02

便秘になりやすい女性、下痢になりやすい男性

『便秘』というと女性に多いトラブルと言うイメージがあります。その一方で、『下痢』は男性に多くみられます。

何故、排便障害にこのような男女差がみられるのでしょう?

・便秘

まず、女性ホルモンの1つである黄体ホルモンには、大腸の蠕動運動を抑える作用があり、黄体ホルモンが盛んに分泌される排卵から月経にかけての時期や便秘が起こりやすくなります。

一般的に女性は男性に比べて、腹筋等排便で使う筋肉の力が弱い事、ダイエットによる欠食や食事の摂取量が少ないと、腸の蠕動運動が弱まって便秘になりやすいことも理由として考えられます。また、恥ずかしさから排便を我慢したり、家事や仕事で忙しく排便の機会を逃したりすると、直腸の排便代謝が低下し便秘になってしまいます。

このような理由から女性に便秘が多いと考えられます。

・下痢

一方、男性が便秘より下痢に悩まされることが多いのは、冷たい飲み物やアルコールの摂取量が女性よりも多い事や腸管が女性よりも太い等の身体的構造の違い、ストレスによる過敏性腸症候群等の原因が考えられます。

アルコールと下痢の関係

アルコールにはそれ自体が小腸を刺激する作用がある為、腸の蠕動運動が早くなりすぎて、水分の吸収が十分に出来なくなります。また、アルコールが腸管内に入ると浸透圧の関係から腸管での水分の吸収が阻害されてしまいます。すると、水分が便の元である内容物と混ざり、便が柔らかくなって下痢が起こってしまうのです。

暑い今の時期美味しいのが冷たく冷やされたビールかと思いますが、多量に摂取すると腸を刺激し下痢の原因になってしまいます。特に腹痛を伴わない下痢の場合は、冷たいアルコールの摂り過ぎの可能性が高いと言えるでしょう。

病気が原因の排便障害

(1)炎症性腸疾患

腸に炎症がおこる病気の総称です。中でも特に注意が必要なものとして、潰瘍性大腸炎とクローン病が挙げられます。潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜が炎症によって、潰瘍やただれを起こす病気で下痢、下血、血便等の症状が現れます。また、クローン病は消化器官全体に炎症が生じるもので腹痛や下痢が主症状ですが、同時に38度以上の発熱、栄養障害による体重減少、痔を伴う事も少なくありません。

発症には遺伝子や免疫の異常が関わっていると考えられています。どちらも10代から20代の若い世代に多く見られる難病で、特定疾患に指定されています。

(2)ポリープ、がん

ポリープは粘膜に出来るイボ状のふくらみで、多くは良性ですが大きくなると一部はガン化することもあります。大腸ポリープは最初のうちはほとんど無症状ですが、大きくなると出血することもあります。

大腸ガンでは便の表面に血液や粘液が付く、肛門に違和感がある、便が出にくい、便が細くなると言った症状がありますが、これらはガンがある程度大きくならないと現れません。従って、早期発見の為には定期的に検査を受ける必要があります。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

【関連コラム】
「身体ナビゲーション」シリーズ一覧

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (1)
  • うーん (0)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする