舌苔(ぜったい)の原因と正しい除去方法

【男性からのご相談】
彼女が出来たと思ったら、仕事が忙しくなりなかなか会えない状態が続いていました。

先日なんとか時間を作り、夜一緒に食事へ行き、帰りにトイレの鏡を何気なく見たら、舌になにやら白いものがビッシリついていました。もしかして口臭いかも!? そんな不安に駆られて、その日はそのまま帰宅。これは擦り取ったりした方がいいのでしょうか?

a 舌苔は症状。原因に目を向けて!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

やっとデートが出来たと思ったら、舌になにやら白い物が! 付き合い始めたばかりで、消沈して帰宅してしまったお気持ちお察しします。

舌についた白い物。それは舌苔と言われるものでしょうね。

この舌苔については専門家の間でも賛否両論がありますが、いずれにしても無理に擦って全てを除去するのは薦められていないようです。

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舌苔とは

舌の表面についた白色または黄褐色の苔(コケ)状に見えるものを舌苔と言います。

舌苔は、唾液の分泌腺の機能状態や分泌量、分泌液の状態、口の中の常在菌、体調等の影響を受けます。

また、唾液腺は交感神経と副交感神経両方の影響を受けている事から、内臓神経との関連が強く、内臓の状態を反映すると考えられています。

一般的に、胃粘膜の状態が良くない場合には、舌苔は多く厚くなります

味覚や感覚を低下させることで食欲を減らして、食物摂取を減少させることにより、胃腸を保護する働きがあると言われているのです。

健康な状態では、舌苔は少なく薄くなりますが、適度な量の舌苔は水分の保持と健全な細菌の層を築き、細胞や味蕾を保護する役割も担っていると言われています。

正常な舌の場合、舌の回りと尖端には舌苔がなく、舌先1cmくらいから奥に行くにしたがって、薄い白い舌苔が付着しています

舌苔異常の原因

(1)口呼吸や唾液の分泌が少ない為の乾燥
(2)睡眠不足等による免疫力の低下
(3)いい加減な歯磨き
(4)喫煙
(5)加齢
(6)ストレス
(7)身体の疾患(糖尿病、自律神経失調症、胃粘膜の異常、十二指腸潰瘍等)


舌全体が真っ白になるほどの分厚い舌苔がある場合は、口臭が強くなることもあります。

まず原因となる体の異常のケアをした上で、舌苔専用のケアグッズも色々出ていますので、それを使って優しく取り除いてあげるのがいいかと思います。

ただし、除去する場合も決して力任せに擦り取るような事はせず、優しく取り除きましょう。

舌苔を全て取り除いてしまうと、舌がピリピリしたり、すっぱいような口臭が発生する事もあるようなので注意しましょう。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

編集部追記

今回のコラムでは、「舌苔は取った方がいいのか?」という問いに対して、「多少は除去した方がいいが、取り過ぎもNG」という視点でアドバイスをいただきました。

「舌苔(舌ゴケ、舌汚れ)の原因」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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舌苔の主な成分4つ

舌苔は大きく分けて4つの成分によって形成されています。1つ目は、粘膜からはがれた上皮組織。

人間の舌は表面が角質化していますが、ここに上皮のはがれたものがくっつきます。これがたまると、舌苔が濃くなっていき、“白い舌”になります。

2つ目は細菌です。口の中に潜んでいる細菌が角質化された舌にたまることで白く見えます。

細菌にはさまざまな種類があり、場合によっては舌苔の色が茶色や黒に変色することもあるそうです。

3つ目は血球成分。これは白血球などの血球の成分で、口内で出血が起きた際に舌に残ってしまうと舌苔となります。

4つ目には食べかすが挙げられます。食べかすはよく“歯の間に挟まっている”と思われがちですが、実は頬の粘膜の間や舌の上にあります。

これを細菌が分解すると、口臭の原因になります。


ちなみに、口臭の原因になるのは食べかすだけでなく、上皮組織、血球、細菌すべてがその要因となります。

そのため、びっしりと舌苔がついている人は、口臭も比例して強くなります

口臭の原因は舌苔以外にもある

口臭のほとんどは口内の臭いが原因とされていますが、舌苔以外にも口臭の原因となるものはあります。

口臭にはいくつか種類があり、“生理的口臭”、“外因的口臭”、“病的口臭”の3つに分類されます。

舌苔はいずれにも該当しますが、他にも歯槽膿漏(しそうのうろう)などの歯周病、ニンニクなどの強い臭いがする食品の摂取、呼吸器・消火器系の病気やがんなどが口臭の要因となる場合があります。

舌苔の詳しい原因6つ

上記のコラムでも舌苔の原因について触れられていますが、“なぜそれが原因となるのか”について編集部の方でまとめてみました。

(1)唾液が少ない

唾液の量が減ると舌苔ができやすくなると言われています。唾液には食べ物を分解する役割以外に、口内を洗浄する作用も持ち合わせています。

そのため、唾液が少なくなると食べ物が口の中に残りやすくなり、舌苔が形成されることにつながります。唾液の減少には、口呼吸薬の影響が考えられます。

(2)免疫力の低下

舌苔の原因には免疫力の低下も挙げられます。具体的には、免疫力が落ちると胃腸の機能が低下しますが、その影響で舌苔ができやすくなります。

つまり、胃腸の機能低下が本質的な原因となります。免疫力が低下する原因には、風邪睡眠不足などが挙げられます。

風邪でお医者さんにかかった際に、舌を見せることが多いと思いますが、これはお医者さんが免疫力の低下具合を舌苔で判断しているからです。

(3)喫煙

タバコの喫煙も舌苔の原因となります。

タバコの成分には“タール”というものが入っていますが、喫煙をしている人はこの“タール”が舌にこびりついてしまいます。

舌についたタールは放置しておくとかなり強い臭いを発生させることが多いようです。

(4)加齢

人はある程度歳を取ると、唾液腺が萎縮して唾液の分泌量が減少してしまいます。上述した通り、唾液の減少は舌苔が舌に付着する原因となります。

(5)ストレス

加齢と同様にストレスも唾液を減少させます。また、人間は緊張状態にあると、ネバネバとした唾液が分泌されますが、これが細菌の増力を手助けし、舌苔が形成されてしまいます。

(6)身体的な疾患

舌苔の形成には身体的な疾患も大きく関わっています。

慢性的な胃炎、脂肪肝、便秘、膀胱炎、ぜんそくなどさまざまな病気が舌苔の状態とひもづき、身体的な不調を示すサインとして現れます。

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舌苔の状態で“体の不調”が分かる

舌苔はさまざまな体のトラブルを示すシグナルとしての役割も担っています。舌苔の種類によって体の不調を見つけることができるので、覚えておきましょう。

(a)白くてびっしりな舌苔(白苔)

舌苔の色が白く、層が厚い場合には、疲労や自律神経の乱れがある可能性が高いとされています。具体的な症状としては、風邪や過労、不眠症などが挙げられます。

(b)黄色っぽい状態(黄苔)

舌苔が黄色がかっている場合は、過剰な喫煙、胃炎や脂肪肝、消化不良などが挙げられます。

(c)黒みがかっている(黒苔)

これは“黒毛舌”とよばれる症状で、主に抗生物質を長い間使用している際に付着することが多いようです。

(d)舌苔がなくキレイな状態

これは健全な状態……ではありません。実は、舌苔が全くない状態というのは、異常な状態とされています。

内臓に病気がある場合や栄養状態に問題がある場合、呼吸器官にトラブルがある場合などに多いとされています。

(e)舌苔がちぐはぐになっている(地図舌)

舌苔がところどころはがれて、ちぐはぐになってい状態を“地図舌”と言います。主な原因として、消化器官の機能が弱っている、ビタミンなどの栄養不足が挙げられます。


なお、正常な舌苔は、舌にうっすらと白く付着していており、舌が全体的に淡いピンクにある状態とされています。

毎日鏡で舌の状態を確認し、異常がないかを確かめるようにしましょう。

こんな人は要注意!

上記からも分かるように、舌苔がつきやすい人には特徴があります。以下では、その主な特徴とその対処法をまとめてみました。

【舌苔が付着しやすい人の特徴】
口呼吸が多い
・歯磨きを適当にしている
・胃腸の働きが弱い
・ストレスを抱えやすい
・タバコの量が多い
・慢性的な睡眠不足
・外食や肉中心の生活など、食生活が偏っている

あなたはいくつ当てはまったでしょうか。多く該当してしまった人は、日頃の生活を見直してみる必要があります。

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舌苔ケアをしよう!

これまで舌苔の原因や特徴について見てきましたが、「どうやってケアすればいいの?」という疑問も当然湧きますよね。ここでは、舌苔のケア方法について見ていきます。

舌苔ケアのメリットと方法

舌苔にはさまざまな種類があることをご紹介しましたが、基本的にケア方法は同じです。舌苔ケアをするメリットとしては、やはり口臭の予防が挙げられますが、他にも唾液の分泌を促したり、鈍った味覚を敏感にするなどの効果があります。

また、インフルエンザなどの感染症を予防する役割もあると言われています。

舌苔ケアに必要な道具としては、保湿剤、舌ブラシやガーゼなどです。ケアの方法としては、

・1……まず舌苔の除去をスムーズにするために、保湿剤で舌全体を湿らせる
・2……舌苔がふやけてきたら、ガーゼを人差し指に巻いて奥から手前へとなでる
・3……ガーゼに色がついていることを確認し、舌ブラシで舌苔を奥から手前へかき出す
・4……再度ガーゼを用いて、色がつかないようであれば完了

という行程が一番効率的です。道具をそろえるのも方法も簡単なので、今日から実践できますね! ちなみに、舌苔ケアは毎日やったほうがいいとされています。

舌苔ケアの注意点

メリットばかりで簡単な舌苔ケアですが、いくつか注意点があります。舌の表面はとてもデリケートなため、以下の点に留意が必要です。

粒入りの歯磨き粉を使わない
・何度も強くこすらない
・正常な舌苔のときはケアをしない
・長時間ダラダラ続けない

舌苔ケアで大切なのは、舌を傷つけないということです。ケアをする際は、はじめに除去するべき舌苔なのかを見極め、できるだけ慎重に行うようにしましょう。

日常生活の改善による舌苔ケア

舌ブラシによるケアはとても効果的ですが、舌苔の原因を乗り除かなければ、いくらケアをしてもなくなることはありません。そこで、以下のことに気をつけて日常生活を送るようにしましょう。

・鼻呼吸にする
・朝昼晩としっかり歯磨きをする
・刺激物や油の多い食事は控える
・趣味や運動などでストレスを解消する
・タバコの本数を減らすか、いっそ禁煙する
・しっかりと睡眠を取る
・外食や肉中心の食生活は控え、ビタミンやミネラルを取る


「舌苔ケアの方法」や「異常な舌苔」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

舌苔というのは、誰にでもあるものですが、状態によっては病気を示唆しているケースもあるようです。

また、主な口臭の要因ともなりますので、日頃のケアが大切です。毎日鏡で自分の舌をチェックして、健康状態を把握しておくようにしたいですね。

(パピマミ編集部/上地)

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