小学生のうちに苦手克服! 国語の“読解力”をアップさせる方法9つ

【ママからのご相談】
小学校4年生の息子がいます。勉強があまり得意ではないのですが、特に国語が苦手で文章を読もうともしません。

もちろん本もまったく読まず、いつも漫画ばかりを読んでいます。このままでは勉強ができなくなりそうで心配です。何かいい本があればご紹介いただけないでしょうか。

a まずは漫画を読むだけでもOK!

ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。

国語が苦手な子は、文章を読むことに慣れていないことが多く、そもそも国語の問題に答えるテクニックを知らないことが多いです。

文章に慣れて国語の問題の解き方がわかってくれば、苦手意識もなくなっていきます。

そうはいっても、本を読まない子どもに無理やり読ませると余計に嫌がられてしまいます。

まずは漫画でも良いので、少しずつ本を読むという行為に慣れていってもらうことが重要です。

漫画でも、歴史の本や伝記、勉強に関わる本も多く出ていますので、少しずつ文章に触れていけば抵抗なく読めるようになってくると思います。

小川大輔さんの著書、『小川式「声かけ」メソッド』には、国語が苦手な子どものために読解力を伸ばすためのコツが数多く載っています。

その中心になっているのが、子どもへの声がけです。

うまく子どもに声がけすることで読解力を伸ばし、全ての教科に活かしていくことができます。

本書から役に立ちそうな内容をピックアップしてご紹介しますので、参考にしてもらえるとうれしいです。

OECDが実施したPISA調査で読解力の低下が判明

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OECD(経済開発協力機構)が行った『生徒の学習到達度調査(PISA調査)』によると、“数学的リテラシー”“科学的リテラシー”“問題解決能力”の3分野において、日本は高い水準であることがわかりました。

しかし一方で、“読解力”についてはOECD内で平均程度となり、これは大きな課題であると言えます。

読解力は、あらゆる問題を解決するために必要な基礎的な能力ともい言え、知識偏重となっていた教育制度の弊害とも感じられ、原因などについて早急な対応が必要と言えるでしょう。

なお、この調査で高い水準を誇ったフィンランドの教育法が現在注目を集めています。

子どもの読解力を高めるための文部科学省の取り組み

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子どもたちの読解力低下を受け、文部科学省では国立教育政策研究所と協力のもと、『PISA・TIMSS対応ワーキンググループ』を設置し、PISA調査で得られた結果の詳細な分析・評価を行ってきました。

その後、国際的に見て質の高い教育環境や学力を目指すため、学習指導要領を見直したり、全国学力調査の実施検討をしたりすることで、学力を向上させるための具体的な施策が行われることになったのです。

この他、教育委員会との連携により、授業改善、教育研修の充実、読書活動の支援寿実などの施策に取り組むことが打ち立てられています。

読解力をアップさせる方法9つ

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(1)メリハリをつけた読み方を教える

読解力というのは、以下の3つと本書にあります。

(a)与えられた文章の中で重要度の高い部分を見極められる力
(b)段落同士の関係を整理できる力
(c)言葉としては文章中に与えられていないが、その裏に当然込められている意味をくみ取る力

それぞれ得意不得意があると思いますが、何が苦手なのかに応じて対処していくと、国語の勉強もやりやすくなります。

たとえば、(a)については子どもに「この文章に何が書いてあったの?」と聞いて、きちんとポイントを答えられるかどうかにあります。

答えられない場合、うまく要約できず書いてあることを全て言うことも。

単に本を読ませるだけではこのような読解力は身につかず、「なぜこれが大事なのか」という読み方のコツやテクニックを教えて、メリハリをつけた読み方ができるよう教えてあげるといいですね。

(2)問いかけを工夫する

親から子へ問いかけを行うことで、子どもの意識や思考を動かしてあげることが大事です。

親のちょっとした問いかけがヒントになり、子どもの思考力が増していくのです。

この問いかけについては、子どもが問題を解くときに、適切な問いかけを、適切な順番で、適切なタイミングで行うのがポイントです。

以下のように5つの方法があります。

(a)子どもの話に関心を示しながら、よく聞いてあげる
(b)場面やイメージを思い起こさせるような聞き方をしてあげる
(c)褒めてあげる
(d)子どもなりの表現が出てくるのをいったん待ってあげる
(e)子どもの話した内容を、親側が受け止めた意味合いで言い直してから返す

これらを意識して声がけしてあげると、読解力が伸びていきます。

読解力に限らず、子どもの発想力やコミュニケーション能力もこの問いかけのおかげで伸びていきます。

(3)声をかけるときにはプレッシャーを与えない

声をかけるときの心構えとしては、子どもにプレッシャーを与えないことがポイントです。以下、7つの心構えがあります。

(a)笑顔
(b)待つ
(c)楽しむ
(d)信頼する
(e)観察する
(f)6秒ルール
(g)褒める

子どもへの声がけはやっぱり笑顔が一番。優しい口調でも、怒っているような顔をしていると子どもは嫌な気持ちになります。

逆に命令口調でも、笑顔だとすんなり受け入れてくれますよね。

そして、楽しんで話をすること、子どもの反応を待つことも大切です。それが子どもへの信頼につながります。

信頼されることで、子どもはもっとやろうというモチベーションを持ちます

6秒ルールというのは、子どもに何かを言いたくなったら6秒間待ってみること。そうすることでちょっと気持ちが落ち着くこともあります。

なかなか動かない子どもも、タイミングを見てうまく声がけすれば気持ちが伝わります。

(4)音読する

本を読めば読解力がつくと言っても、ただやみくもに読めばいいというわけではありません。

特に、文章を目だけで追う“黙読”と、声に出して発音する“音読”では、理解力に大きな差が出ます。

声に出さずに読むと、自分では読んでいるつもりになっているだけで実は読み飛ばしているということが多々あります。

読解力に直接影響するわけではありませんが、音読することで言葉を正確に捉えることができるため、文章をしっかりと考えるようになり、結果として読解力を育てることにつながるのです。

音読することの意味を意識するだけで、効果は大きく違ってきます。

(5)いろいろな表現方法を理解する

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国語の問題で重要なもののひとつが、“筆者が何を伝えたいか”を読みとること。

これは、書き手の伝えたいことが同じだったとしても、その表現方法には違いがあり、特に日本語はこの表現が豊富なため理解が難しくなります。

こまかなニュアンスの違いは正解があるわけではないため、多くの文章に触れ、直に感じながら習得していくしかありません。

(6)語彙力を高める

いくら読解力を高めようとしても、文章にある単語や漢字はもちろん、慣用句などの語句の使い方を知らなければスタートラインにも立てませんよね。

これも、一朝一夕で身に付くものではありませんから、日々言葉に触れ、少しずつ自分の中に蓄積していく必要があります。

知らない単語に出会ったときにはすぐに辞書で調べるなど、地道な努力を続けてください。

学校のテストなどで国語が苦手という人は、基礎的な語彙力が不足していることも多いはずです。

(7)内容を要約する

文章の内容を理解することができているのかいないのか、その基準は“要約できるか”によって決まると言っていいでしょう。

要約というのは、文の主語と述語を正確に把握できているかの確認になります。

「この文章が言いたいことは、要するに○○ということだ」というふうに、短くまとめるクセをつけてみてください。

国語の問題はもちろん、普段の会話のなかでもこれを行うのはおすすめ。

話が長かったり複雑だったりすると、話している本人も理解できていないことがあるため、適宜「つまりこういうことですよね」というふうに確認することで、認識のすれ違いを未然に防ぐことができます。

これをやっておくと、文章を読むときに始めから要約しようという心構えで読み進めるため、理解度が飛躍的に上がるのです。

(8)文章を分解して図示する

国語の問題だからといって、必ずしも文章として捉えなければならないというわけではありません。

文章を分割し、図に書き換えてみることで理解がしやすくなることもあります。

国語の問題というのは、語句の種類が増えることと、文章量が増えることで難易度を上げているにすぎません。

つまり、それを細かく分解し、さらに図示することで理解しやすくなるのです。

これに慣れてくれば、一連の解き方を頭の中だけで完結させられるようになるため、読解力が飛躍的にアップすることになるでしょう。

(9)新聞の社説を読む

小学校高学年ぐらいの年齢であれば、新聞の社説が良い練習となるでしょう。

社説は1,000字程度のものが多く、このぐらいの長さの論説文を読み、内容をきちんと理解するこを目標に、話の流れやつながり、結論などを把握できるようになりましょう。

これも内容を要約し、文章の核となるものをつかんでいるか親が確認してあげるといいのではないでしょうか。

読解力と国語以外の教科の関係

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“読解力”と聞くと、一見、国語の点数を左右するものと思われがちですが、実は国語以外の教科にも大きな影響を及ぼす能力なのです。

国語はもちろん、英語や数学、理科、社会などの問題においても、出題されるのは日本語によってです。

問題の意図や聞かれていることを正確にくみ取ることができなければ、そもそも問題に取り組むことすらできません。

ある小学校で行われた調査では、読解力とその他の教科の成績がきれいな正比例のかたちになったそうです。

読解力がないにも関わらず、算数や理科の問題が解けるということはないのです。

また、社会に出て働くようになってからも、仕事を効率的に進めるために相手とのコミュニケーションが必要になってきます。

相手の言うことを瞬時に理解し行動を起こすことができれば、仕事の効率も格段にあがるため、生きていく上で必須の能力とも言えるのです。

まとめ

「日本の国際的な読解力の評価」や「読解力をアップさせる方法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

国語の問題に限らず、他教科や仕事にまで影響するとなると、決して無視することはできませんよね。

今は苦手意識があったとしても、読解力が上がれば文章に触れること自体が楽しくなっていくため、ぜひ今日からこつこつと取り組んでいくことをオススメします。

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●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)
●追記/パピマミ編集部

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