日本特有? 家事や育児を何もしない夫“ゼロメン”の特徴と対処法

【パパからのご相談】
2児の父親です。私と同じく、2人のお子さんを持つ同僚のパパがいます。

私が、職場で、「保育園に迎えに行くので、帰ります」と席を立った際に、その同僚から、「え? お前が行くの?」と驚かれました。

そこで、下の子どもを保育園に預けられるようになった妻が、春から働き始めたことで、私も家事や育児に協力するようになったことを説明。

ところが同僚から、「俺らは家のことなんて、やる必要がない。仕事に集中して稼いだ方が良い」と言い返されました。

残業が当たり前で、いわゆる、男がイクメンぶりを見せると煙たがれるような職場です。

同僚のような古臭い亭主関白な男性は、意外と世間に多いのでしょうか?

a 夫の育った環境による影響が大きい

こんにちは。ママライターのKOUです。

ご相談者さんは、奥さんのことを考え積極的に家事や育児にご協力されているのですね。働くママにとっては本当にありがたいパパだと思います。

ご相談者さんのような“イクメン”の認知度は、日に日に高くなってはいますが、実際の職場ではまだまだ理解されていないのが現状です。

おそらく同僚の方は、家事も育児も全くしない“ゼロメン”と呼ばれる男性ではないでしょうか。

いわゆる、昔ながらの「男は外、女は内」という価値観の持ち主だと思われます。

“イクメン”と“ゼロメン”

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内閣府が2012年に発表した『男女共同参画社会に関する世論調査』の結果によると、「男は外で仕事をし、女は家庭を守るべきだ」という考え方に賛成する人が5割以上を占めました。

世間でも、男性が家事や育児を手伝うことに違和感を持つ人は少なくないようです。

最近、テレビや雑誌などでも“イクメン”に対する“ゼロメン”という男性のエピソードを紹介していました。

『既にお風呂からあがっていても、妻がバスタオルや着替えを持って行くまで、裸のままで待っている』
『脱ぎ捨てた服を妻が拾っていく』
『妻のことを“従業員”“奴隷”呼ばわりする』
『「あれ、取って」と妻をあごで使う』

亭主関白の度が過ぎると、身の回りのことまでも全て奥さんに押し付けてしまうのかと、正直あきれてしまうのは私だけでしょうか。

では、“ゼロメン”の旦那さんを持つ現役ママさんたちに、彼らの特徴や扱い方などを伺ってきました。

“ゼロメン”の特徴5つ

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(1)(夫の)父親が亭主関白だった

『夫とはお見合い結婚でした。夫の父親は亭主関白。母親は専業主婦で、とても控えめで1歩下がって父親を立てる、まさに古風な日本の女性を絵に描いたような人。やっぱり、育った環境が影響しているのか、夫も結婚してみると亭主関白でした。

帰宅して食事が終わると、食器を片付けることなど、まずしませんし、帰宅前に着替えやお風呂の用意も全て完了していないと、「遅い!」と頭ごなしに怒ります。最初は、私を引っ張ってくれる頼りがいのある人だと思っていましたが、まるで、「お前は、王様か!」と言いたくなるような傲慢な人です。

ただ、おだてるとかなり機嫌が良くなるので、こちらがお願いするときは褒めちぎります』(43歳ママ/専業主婦)

(2)結婚するまで、1人暮らしの経験がない

『パパは実家暮しが長く、洗濯機や掃除機などを使ったことがない人です。食器も洗ったことがありません。以前、私が妊娠中につわりがひどく、家事を手伝ってもらおうと「リビングに掃除機をかけてもらえるかな?」とお願いしたら、「やったことがないからできない」と断られました。

家事能力がゼロなので、こちらも頼めず諦めています。唯一できるのが、犬の散歩。息子はパパみたいにならないように、家事の手伝いをさせています』(32歳ママ/パート社員)

(3)会社では子煩悩のふりをする

『普段、旦那は全く育児に協力してくれません。私も働いているので、保育園の送り迎えだけでも良いから少しでも協力してもらいたいのが本音です。

休日、たまに子どもから「公園に行きたい」とせがまれ、旦那も仕方なく子どもと遊ぶときがあります。本当にごくたまに遊ぶ程度なのに、会社では、「子どもをよく公園に連れていく」などと触れ回り、子煩悩のふりをしているようです。

その証拠に、「○○さんは、イクメンなんですね~」と同僚の女性からうらやましがられたことがあります。外面の良いビッグマウスな旦那です』(38歳ママ/会社員)

(4)仕事が趣味

『旦那とは職場結婚でした。脇目もふらず仕事をしている旦那を見てほれたのですが、いざ一緒になると、単なる“仕事バカ”。私が妊娠しても、帰宅時間が遅く、ほとんど気遣うような様子もありませんでした。

一心不乱になって育児に奮闘する私を見て見ないふりをしているのか、「子どもと家でゆっくりできて楽だな」と言われたときは驚きました。気遣いもなく何もやってはもらえませんが、その代わり家のことや子育てに口を出されることはないので、旦那からのプレッシャーはありません』(40歳ママ/専業主婦)

(5)隠れマザコンだ

『私から見たら、夫は子どもと一緒です。義母は、一人っ子の夫を溺愛していたそうです。社会人になっても義母が服を着せたり、ご飯も食べさせたりしていたと聞きました。私と結婚して、「○○さん、○○君のためにできるかしら?」と心配していたようです。そんなマザコンだと知らずに結婚。

家事どころか、身の回りのことさえも自分でやることが危うい夫に「あんた、赤ちゃん!?」とキレたことがあります。会社では偉そうに振舞う管理職の夫。家では子ども。ちなみに、中学生と小学生の2人の息子の方がしっかりしていて、家事もお手伝いしてくれます』(46歳ママ/塾講師)

日本と海外の子育て事情

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日本では女性がより働きやすい環境を築くための手厚い保護が存在します。

それは、事業主は3歳未満の子の養育を行う労働者については、“勤務時間の短縮等の措置を講じなければいけない”と労働基準法で義務づけられた待遇のこと。

しかし、このような待遇があるのは以外にも日本だけなのです。そこには日本と海外での家事・育児に対する価値観の違いがあるようです。

家事・育児を担うのは誰なのか

日本では残念ながら、「女性が家事・育児を担うべき」という考えが根強くのこっているようです。

しかし、米国ではパートナーと対等に話し合った上で決めるというスタンスが強いと言われています。

日本以外のアジア諸国では、家政婦やシッターを低賃金で手軽に利用できる環境が整っています。

そのため、必ずしも女性が家事・育児のすべてを引き受ける前提がないというのが大きな違いとなるようです。

日本でも徐々に男性の育児への参加が行いやすいものになってきているようですが、まだまだ誰もが取得しやすいものではないようです。

「育児休暇をとろうとしたら上司に理解してもらえなかった」「申請をしようとしたら嫌がらせをされるようになった」など、ハラスメント被害は現実に身近なようです。

日本においてもいずれは外国人労働者の流入にともない家事・育児を身内でもない他者によって手軽にサポートが受けられる時代がくるかもしれません。

いずれも、『男は外、女は内』という考え方が根本的にある日本社会においては、まだまだ解決は難しいのかもしれませんね。

ゼロメン体験談

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「旦那が何もしない」と言っても、その許容範囲は家庭によってさまざまなようです。

『オムツすら一度も替えてもらったことなんてありません。どーにかこうにか言いくるめてお風呂は何度か入れてもらった程度。夜泣きが始まるとしれっと別の部屋で寝る始末』

『育児ノイローゼになって子どもと一緒に泣いているのに、何の心配もしてくれなかった

『私が体調が悪いときすら何も手伝ってくれませんでした。「○○だけお願いしてもいい?」と言ったら、「何でオレがやんの?」という返事。結婚して10年が経ちますが一向に変わらないですね』

など、夫がまったく家事・育児に参加をしないという家庭は少なくないようですね。

ゼロメンの心理

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なぜ、家事・育児を手伝わないのでしょうか? そこには大きく分けて2つの理由があるようです。

(1)家事や育児はママの仕事だから自分には関係ないし手を出すものでもないと思っている

(2)ママは家事や育児ができて当たり前! だからママが大変な思いをしていることを知らない&気づけない

毎日ヘトヘトになって頑張っているママには衝撃の事実ではないでしょうか?

パパの仕事が“外でお金を稼ぐこと”だとすれば、“家事育児をするのはママの仕事”と位置づけるパパが多いのも現実なようです。

そもそも男性は、「仕組みがうまく回っている」と思うと、そこに手出ししないようになる“生き物”と言われています。

つまり、女性が何も言わずに当たり前のように家のことをきちんと回してくれていると、男性は「うまく家事が回っている」と判断=「何もしない方がうまく回る」という考えに至るのです。

そしてさらに何もしなくなるという結果に……。となると女性は、「○○だから手伝ってほしい」という思いを伝えることが解決の一歩になるようです。

さらに大切になることは、男性が動くまでじっと我慢をすること。しびれを切らして行動に移してしまうと余計男性は何もしなくなってしまいます。

“妻がやってくれちゃうから動かない”→“自分でやるまで片付けない”の気持ちで、グッとこらえることが必要になりそうです。

ゼロメン男性の言い分

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これまで、家事・育児を手伝わない男性心理やタイプでご紹介してきましたが、そもそも男性にも言い分はあるようです。

大変そうだと頭では分かっていても行動に移せない男性の本音をみてみましょう!

『自分の母親が専業主婦で父の姿を見て育ってきたせいか、“家事を男がするのはかっこ悪い”という思い込みがありどうも踏み込めず。それでも、妻の機嫌とりで洗濯物を干したことがあったのですが、「そんな干し方じゃ伸びちゃうよ」「それじゃシワになる」など散々な目に。それがトラウマで手伝う気なくなりました』

『身近な友達の奥さんはほとんどが専業主婦でみんな家事や育児は奥さんに任せっきりなんです。その影響を受けてしまっている。たまにする妻へのマッサージでごまかしています』

『自分は毎晩9時過ぎまで残業。妻は16時までに仕事が終われるから余裕だと思いっている。家にいると邪魔扱いされるし』

など、旦那さんの言い分もいろいろあるようですね。

『頭ごなしに最初から、「違う違う」と言われるとやる気もなくなる。こっちだって疲れてるんだ! と言いたくなる。アドバイスや前向きにさせる一言を添えて上手に教えてくれると、気分も変わって素直になれる』

という意見もあるようです。

女性のお願いの仕方も重要になってきますね。「どう頼んだら、気持ちよく手伝ってくれるか」はママの腕の見せどころではないでしょうか?

ゼロメンをコントロールするテクニック

家事や育児などとにかく何もしない夫。実は大きく分けると2つの種類が存在するようです。

・家事を手伝う気はあるものの、一体何をしたらいいのかわからないタイプ
・そもそも家事を手伝う気がないタイプ

この夫のやる気スイッチをどのように押したらいいのでしょうか? 先輩ママの体験談より学んでいきましょう!

自分から家事をフェードアウト

『几帳面な性格でホコリ・ゴミひとつ家にあるが許せないほどだったのですが、あまりの疲労感に少しずつ手を抜くように。すると、今まで一切家事に興味を示さなかった夫が見かねたのか自ら進んで掃除をしてくれるようになりました』

効果条件で夫をコントロール

『趣味にばかり時間を使う夫。家事・育児に追われる毎日に疲れとストレスを感じた私は旦那に、「家事を手伝ってくれたら○○に行っても良いよ」と交換条件を提示するように。それからは、渋々手伝ってくれるように』

褒めて伸ばす!

『高熱で寝込んでしまったことがきっかけ! 身動きできない状態の私に変わって、慣れない手つきで家事をこなしてくれました。回復してから、「ありがとう! 大変だったでしょう? ごめんね」とねぎらうと気分をよくして休日は率先して手伝ってくれるよになりました』

『最初は簡単なお皿洗いから手伝ってもらいました。終えたら大げさなくらいに褒めて感謝の気持ちを伝えました。すると少しずつノってきたのか自ら手伝ってくれるように。次はお風呂掃除、その次は簡単な料理と段階的にお願いすることでちょっとづつですが確実にいろいろとできるようになりましたよ』

子どもが効果抜群!

『子どもがふと、「なんでパパは何もしないの? 私たちばかりズルい!」と放った一言が効いたようです。子どもと一緒にやらせてみると意外に楽しそうに料理を作っていました。キッチンはかなり汚れますが気持ちがあるだけうれしく思っています』

選択の権利を与える

『「○○をやって」というよりも、「○○と○○と○○ならどれ手伝ってくれる?」と選んでもらうようにしています。楽なものでもなんでも手伝ってくれるのはありがたいです。そして必ず褒めることは忘れないようにしています!』

ゼロメンが熟年離婚の原因になる可能性も!?

結婚して25年以上、30年以上の夫婦による熟年離婚は、ひたすら増加傾向にあると言われています。

一般的には、20年以上連れ添った夫婦の離婚を『熟年離婚』と呼び、今では全体の離婚件数のうち約20%を占めているという結果もあるようです。

増加する原因の一つに、『男性は家のことを全く何もしないで、家事や育児は女性がするのが当然と思っている人が多い』ということが挙げられているようです。

年中無休で家事を頑張っている女性に対し、家でゴロゴロしながらお手伝いさんのように妻をこき使う男性の“思いやりのなさ”が大きいようです。

「子どもも巣立ち、この先ずっとこの人と同じ時間を過ごすのか……」と考えると耐えきれなくなり、熟年離婚に踏み切る女性が増加しているようです。

また、子育て中の旦那の姿や態度がずっと心に残り熟年離婚のネタになることも多いようです。

家事・子育てに追われる毎日……ママが最も不安やストレスでいっぱいいっぱいの時期こそ、率先してサポートし支えてあげることが後々の円満夫婦につながるポイントになりそうですね。

まとめ

「ゼロメンの心理」や「男性側の言い分」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか? 男性個人の考えもある一方で、育った環境も大きく影響してくるようですね。

「男は外、女は内」という古い風潮が引き継がれる限り、男性の育児への参加や周りの理解はなかなか難しいようです。

とは言え、女性の社会進出に伴い一線で活躍する方も多いのも現実です。となると、親の世代からの理解が必要になってきそうです。

本当に我慢の限界! と手遅れになる前に夫婦でしっかり話し合いをし、双方の意見や思いを改めて理解することから始めてみてはいかがでしょうか。

●ライター/KOU(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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