ヒステリックにならないで! 母親の態度が子どもに与える影響とは

【パパからのご相談】
もうすぐ3歳になる息子がいます。最近、妻が子どもにダメだしばかりをしているようで気になります。

先日、妻にそのことを言うと、「ずっと一緒にいる私の身にもなってよ! 全然言うこと聞かなくて大変なんだから!」とキレられました。このままでも大丈夫でしょうか?

a ママの言葉は子どもの人格形成に大きな影響があります!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

お仕事が終わって帰宅しホッとできるかと思いきや、「そんなことしちゃダメでしょ!」「これはダメって言ったでしょ!?」とヒステリックな声が家の中で聞こえる。

なんだか自分まで叱られているような気分になりますよね。

しかし、ずっと一緒にいるママの気持ちも私にはよく理解できます。

その上で、今回は客観的に母親の態度が子どもに与える影響についてお話しをしたいと思います。

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親が与える子どもへの影響

どんな家庭で育ったかによって、子どもの性格は大きな影響を受けます。

特に長い時間を一緒に過ごすママの影響は、子どもの性格を形成していく上で重要な鍵を握っています

東京国際大学名誉教授で心理学者の詫摩武俊氏らの研究によると、『一般的に支配的な親の子どもは自主性が乏しく、依存心が強い一方で温和な性格なりやすい。また、過干渉の親の子どもは神経質で臆病、否定的な親の子どもは反社会的で暴力的な性格になりやすい』ということです。

ママのタイプに見る子どもの傾向

ママのタイプと、育つ子どもの傾向をご紹介します。

受容型(愛情表現豊かで子どもに理解を示す)

⇒ 情緒は安定し、思慮深い傾向

拒否型(子どもに拒否的で敵意すら示す)

⇒ 情緒不安定、反社会的、冷淡、神経質、暴力的な傾向

統制型(子どもの活動を心理的に制限)

⇒ 依存的、消極的な傾向

自立型(子どもの自立活動を促す)

⇒ 友好的、自己主張・独立心が強い傾向

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もちろん、このような研究結果が出ているものの、全ての家庭が当てはまるということではありません

最近では、こうした親の養育態度だけが子どもの性格に影響を与える要因になるのではなく、親と子どもの相互作用によって、子どもの性格は作られていくとする見解が広がっているのも事実です。


もし、ママの育て方が気になるようであっても、その場で指摘するのは避けましょう。

イライラして子どもを叱っているときにパパがママを注意すると、子どもに、「ママの言うことは間違っているんだ」という認識を持たせかねません。

ですから、子どもが寝てから、ゆっくりとした夫婦の時間に、落ち着いて、普段の苦労をちゃんといたわってあげた上で話してみましょう。

その方が、夫婦間の理解も深まりが良いのではないでしょうか。

【参考文献】
・『面白くてよくわかる!発達心理学』林洋一・著

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

編集部追記

今回のコラムでは、「母親の態度は子どもの人格形成に大きな影響を与える」という視点でアドバイスをいただきました。

「ヒステリック(ヒステリー)な母親」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

ママがヒステリックになってしまう原因6つ

ヒステリーは男性よりも女性に多く見られる現象ですが、とくに自分の思い通りにいかないことが多い子育て中のママがなりやすいと言われています。

なぜ、彼女たちはヒステリックになってしまうのでしょうか。以下では、ヒステリックになってしまう原因について考えていきたいと思います。

原因

(1)完璧主義

何でも完璧にこなそうとするママは、自分に対して妥協しない代わりに、他人に対しても厳しく接してしまいがちです。

とくに幼い子どもは失敗ばかりを繰り返すため、「なんでできないの?」という怒りを覚えます。

そのため、子どもに感情をぶつけてしまうことが多く、頭ごなしに叱ったり叩いたりしてしまいます。

また、このタイプのママは自分だけでなく子どもにも完璧であってほしいため、学業や部活、プライベートにまで干渉する傾向にあります。

(2)物事をネガティブに捉えるクセがある

自分の身の回りに怒った物事をネガティブに捉えてしまう人もヒステリーを起こしやすいです。

なぜなら、そういう人は不満やストレスを普通の人よりも抱えやすいからです。

普通の親なら流すような子どものちょっとした反抗も、「私のことが嫌いなんだわ……」と悲観的に捉えてしまいます。

そうした日常の不満やストレスが積み重なると、怒りっぽくなり、ヒステリーを引き起こしやすくなります。

(3)道徳心が強すぎる

道徳心が強いと、子どものちょっとした悪事や自分のミスを許すことができず、イライラを引きずってしまいます。

「周りに迷惑をかけちゃダメ!」「子どもを叩いた自分は母親失格だ……」と常に罪悪感を抱いて精神が不安定になりやすく、子どもや夫に八つ当たりをするようになってしまいます。

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(4)PMS(月経前症候群)

女性の中には、生理前になると心身ともに不調をきたす人がいます。そのことを『PMS(月経前症候群)』と言いますが、主な症状には、

・イライラする
・情緒不安定になる
・憂鬱な気持ちになる
・落ち着きがなくなる

などがあり、普段と比べて非常に心が不安定な状態にあります。

そのため、PMSの症状が強い人はヒステリーを起こしやすい傾向にあり、生理前になるとそれが頻発します。

「なんか最近お母さん機嫌悪いな……」という期間が定期的にあれば、PMSの可能性があります。

(5)更年期障害

更年期障害は、女性が“閉経”を迎える前後10年の間に起こる現象ですが、その原因は卵巣の衰えによるホルモンバランスの乱れです。

具体的には女性ホルモンである“エストロゲン”が急激に減少していくのですが、それに伴って身体や心にさまざまな症状が出るようになります。

その症状のうちの一つに、“怒りっぽくなる”というものがあり、人によってはまるで人格が変わったかのようにヒステリーを起こすこともあります。

相手の嫌がることを延々指摘する、物を投げつける、暴力を振るう、などヒステリーの種類はさまざまですが、更年期障害の人はこれらの行動を自分でコントロールすることができません

(6)うつ病

うつ病の代表的な症状の一つに、“感情のコントロールができなくなる”というものがあります。

そのため、うつ病になると発症前に比べて短気になってしまうことがあるようです。

・自分で怒りの感情がコントロールできない
・今まで優しかったのに急に短気になった
・相手を怒鳴ったり手を出したりして非難してしまう

などの特徴があれば、うつ病の可能性が高くなります。

とくに仕事場でストレスを抱えがちなママや、周りに相談相手がいない専業主婦などはうつ病にかかるケースが多いとされ、その不安やストレスを子どもや夫にぶつけてしまいます。

ママがヒステリックになるのを抑えるコツ4つ

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(1)とりあえず6秒待ってみる

怒りがこみ上げてきて、子どもに暴言や暴力を振るいそうになったら、アンガーマネジメントをしましょう。

とりあえず6秒だけ待ってみるのです。

怒りのピークは6秒しか持たないので、最初の6秒さえ耐えることができればヒステリーを起こさずにすみます。

しかし、たった6秒とはいえ、怒っているときにはとても長く感じるものです。そんなときは手のひらや太ももなどに「大丈夫、大丈夫」「怒る必要ない」などと指でゆっくり書いてみましょう。

その間に6秒が過ぎて怒りが冷めているはずです。

(2)タイムアウトで頭を冷やす

それでも怒りが止まらない場合は、一旦その場を離れて怒りが冷めるのを待ちましょう。この方法を“タイムアウト”と呼びます。

待ってる間は深呼吸をしたり、別のことに没頭するのもいいです。「そろそろ大丈夫かな?」と思ったころにもう一度子どもと話し合いましょう。

タイムアウトには、親が頭を冷やすというメリットだけでなく、子どもに自分の行為を反省させるという効果もあります。

親子ともに一旦気持ちを整理することで、ぶつかり合うことがなくなります。

(3)夫に自分の状況を理解してもらう

ヒステリーを起こす人は精神的に余裕がないことが多いです。

経済的な面や育児面、仕事面などで大きな負担を感じているようならパートナーに相談して理解してもらいましょう。

家事や育児の役割を分担してもらう、仕事を短時間のパートに変えていいか相談する、など自分の心にゆとりを持たせる努力をすることが大切です。

とにかく自分が“ギリギリ”であることを夫に伝えましょう。

(4)心療内科へ行ってみる

どうしても自分のヒステリーが止められない場合は、心療内科へ行ってみることをオススメします。

何かしらの精神疾患がヒステリーを起こしている可能性もありますし、感情の過剰な起伏を抑える薬がもらえることもあります。

「自分は病気なんかじゃない!」と言わずに、一度心療内科で診察を受けて白黒ハッキリさせると、どちらに転んでも後悔はしないはずです。

ヒステリックな母親への対処法3つ

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ヒステリーを自分で抑えることは想像以上に難しく、周りのサポートの大事になってきます。

以下では、ヒステリックな母親への対処法についてお話ししていきます。

(1)とりあえず全部聞いてみる

ヒステリーを起こしている人は頭が冷静な状態ではありません。そのため、母親の言葉に反論をするとヒステリーがよりひどくがちです。

真っ向からぶつかったり、軽くいなすのではなく、母親の要求や不満などを一旦全部聞き入れ、すっきりさせてあげましょう

納得いかないこと言葉も多いと思いますが、親子のための割り切って我慢しましょう。

(2)愛情を伝える

ヒステリックな母親の多くは、「自分は感謝されていない、愛されていない」という悲しい気持ちを抱えています。

「ありがとう」や「ママの子でよかった」など、家族だからこそなかなか言葉にできないものですが、きちんと全部伝えてあげましょう

心が満たされれば、ヒステリーを起こす頻度は少なくなります。

(3)病院へ連れて行く

母親が人格が変わるほどのヒステリーを見せるようなら、病院へ連れて行くことをオススメします。

更年期障害であれば産婦人科、精神疾患であれば精神科か心療内科へ行くのがベストです。

本人がどうしても「行きたくない!」と言うようであれば、医療機関などに電話して相談するといいでしょう。

まとめ

「ヒステリックになる原因」や「ヒステリーを抑えるコツ」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

ヒステリーを起こす人は、自分でも感情のコントロールができずにやってしまっていることが多いです。

自分が何に対して怒りを感じているのか、この怒りはどこから生じているのかを考え、上手に対処していきたいですね。

●追記/パピマミ編集部・上地

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