子供の“不安障害”の原因と対処法

【ママからのご相談】
小学生の男の子を持つ母です。夏休み前から身体の不調を訴えて学校に行きたがりませんでした。ぼーっとしている時もあります。病院を受診しても何ともありませんでした。精神的なものでしょうか。

a 共感すること、認めること、甘えさせることが必要です。

初めまして。自分も子ども時代に不安障害に襲われた経験のある桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

子どもはちょっとしたことで不安になります。そのため、学校にも行きたくなくなりますし、体のあちこちがだるかったり痛かったりと様々な症状が出てきてしまいます。このような症状は、私自身が実際に体験しましたので、不安な心を抱える子どもの気持ちは痛いほどわかります。

大事なのは、共感し子どもを認めるということです。そして、甘えさせることで不安から救い出すということです。ここでの“甘えさせる”とは、何かを買ってあげたりすることではありません。子どもが頼ってきたときに応えてあげることです。

140827sakurai

不安は様々な形で姿を現す

学校の先生・親・生活環境・友達など、不安になる要因は様々にあります。私の場合は、学校の先生と合わなかったことと、繰り返す転校でどこに行ってもいじめと村八分な状態があったことです。

どんなに小さなきっかけだったとしても、不安材料が揃えば、デリケートな子どもの心は不安障害を引き起こしてしまいます。

激しい恐怖(高所恐怖症や水恐怖症など)や過度の不安感(うつ状態や怖いことが起こるのではと不安になるなど)が大きいです。それに伴って、引きこもりや腹痛や頭痛などの痛みなども一緒に発症することがあります。

一括りに『不安障害』と言っても様々なものがあります。その不安によって現れる症状も多種多様です。

心の疲れを見逃さない

心の疲れを見逃さないためには、表情や行動をしっかりと見ることと、目を見ることでいつもと違うことがわかるはずです。初期の段階では、笑顔を見なくなったり、過剰に甘えてきたりします。私もそうでした。しかし、親に心配をかけたくないからと無理して笑顔を出して日常を過ごしてきました。その後、頭痛や腹痛、閉所恐怖症、不登校になったりしたのを覚えています。

私の場合は、この時点で両親の救いがあり、ひどくなることはありませんでしたが、引きこもりやうつ症状など深刻な症状を引き起こしてしまうことだってあるのです。

心の疲れは様々な不安を引き起こし、我慢を続けると大変なことになってしまいます。だから子どもの目と行動を見て、判断することが大切なのです。

大事なのは、共感して認めて甘えさせること

心に不安や違和感を感じたときから、少しずつ症状は現れ始めます。

最初は「風邪をひいたのかな」なんて思っていても、違いがすぐに見て取れます。心の疲れは精神を病ませるのは、あっという間です。早い段階での気づきと対処が必要です。「どうして?」「なぜなの?」なんてことを聞いても、かえって子どもを責めるだけです。極端な言い方をすれば、重箱の隅をつつくような行為と一緒です。

まずは、不安で辛い気持ちをわかってあげることが一番必要なことだと知ってください。子どもにかけてあげる言葉や、まなざしも優しく、ゆっくり話を聞いてあげる態勢をすぐに作ってあげることで、安心できる場所を認識することができます。


私も両親が家庭という安心できる場所を作ってくれました。おかげで不安や恐怖は、少しずつ減って学校に通うことができるようにもなったのです。話を聞いてくれて、抱きしめてくれて……。私はこのとき、「自分は生きていていいんだ」と感じました。

子どもの心は本当にもろく弱いものです。親が気づいて話を聞いて肯定してくれるだけで、心の状態を救うことができます。

【参考文献】
・『見逃さないで! 子どもの心のSOS』明橋大二・著

【関連コラム】
子供が“不安障害”になった時の兆候と対処法

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする