どんな効果が? 言葉を理解していない赤ちゃんに“本の読み聞かせ”をする意味

【ママからのご相談】
「絵本を読みましょう」と言われ、4か月になる娘へ読み聞かせをしていますが、まだ日本語を理解していませんし、絵を見ている様子もありません。もしかして赤ちゃんへの読み聞かせって無意味? と感じながらも、手応えのない読み聞かせを続けています。もう少し大きくなってからでもいいのでしょうか?

a “読み聞かせが親子の脳にもたらす効果”についてお答えします。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

言葉がわからない赤ちゃんへの読み聞かせは、たしかに不毛に感じることがありますよね。「どうせわかっていないんだから」と、ついついサボりがちになってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、読み聞かせが親子にどのような影響を与えるのかをご案内いたします。

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読み聞かせが子供の脳に与える影響

脳科学者の泰羅雅登教授は、読み聞かせを行う親子の脳活動を計測する実験を行い、はじめて読み聞かせの脳科学的な効果を実証しました。

当初、「創造力や感情のコントロールなどを行う前頭前野が親子ともに活発になるのではないか」という仮説が立てられましたが、読み聞かせを受ける子供の脳内では泰羅教授が“心の脳”と呼ぶ大脳辺縁系が活発になるという結果が得られました。大脳辺縁系とは喜怒哀楽を感じ、その感情を受けてどのように表現するのかを司る部位です。

つまり、お子様にとっての読み聞かせは、創造力を豊かにしコミュニケーション能力を高めるのではなく、『感情豊かで健やかな心の成長を促す』ことに効果的だったのです。

この実験から泰羅雅登教授は、『子供は読み聞かせを通じて、豊かな感情、情動がわき上がっているのだろう。脳は使うことで発達する。読み聞かせは、結果として子供の豊かな感情を養い、“心の脳”が育つために役立っているのだろう』と分析しました。

読み聞かせはママにも効果的!?

読み聞かせの効果を得るのはお子様だけではありません。泰羅教授が行ったこの実験では、読んでいるママの脳にもメリットがあることが実証されたのです。

読み聞かせを行っているとき、ママの脳は前頭前野が活発になりました。前頭前野が活発になると、ママはお子様の変化を敏感にキャッチできる様になります。小さな成長を見つけ共に喜んだり、些細な変化から悩みを汲み取ってあげることができたり。ママの前頭前野の発達は親子の絆を深める重要なステップと言えるでしょう。

また、ママの前頭前野は一人で音読をしているときよりも読み聞かせているときの方が活発になっていることもわかりました。

ママの脳は読み聞かせをすることで子供とのコミュニケーションを楽しみ、絆を深めていたのです。

教育のためではなく、まずは心と絆を育んで下さい

ご相談者様の仰るように、赤ちゃんは言葉を理解していないかもしれません。

そんな赤ちゃん期の読み聞かせでは、「文字を覚えさせよう!」「素敵な絵を見せて創造力を伸ばそう!」といった考えを一度捨て、親子の心と絆を育む豊かな時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
・『読み聞かせは心の脳に届く』泰羅雅登・著

●ライター/木村華子(ママライター)

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