『道路族』ですが何か? 子供を道路遊びさせる親たちの主張5選

【ママからのご相談】
初めて相談します。一戸建て住宅に住んでいますが、近所の子どもたちが家の前の道路で大騒ぎをしながら遊んでいます。

車を出すときに、ぶつかりそうになったので、子どもに、「危ないから気をつけてね」と優しく注意したところ、「ママに言いつけてやる!」と言い返されました。

最近、『道路族』という言葉を耳にしますが、道路で平気で遊ばせている親の気持ちが理解できません。

道路は危ないのに、どういう考えで、遊ばせているのでしょうか? 3歳の子どもがいますが、絶対に道路では遊ばせません。

a 道路で遊ばせる親たちの意見をご紹介します。

こんにちは。ママライターのKOUです。

最近、ネット上などで話題の『道路族』に関するご相談ですね。

ネットメディアなどによると、『道路族』とは、“道路で大騒ぎして遊ぶ子どもたちとその親”を指す言葉で、ご近所トラブルの原因になっていると言います。

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道路族にまつわるトラブル

ご相談者さんのように、「危ないから」「うるさいから」と、子どもに注意すれば、それが原因で子どもの親とトラブルを引き起こし、親子から嫌がらせを受けるという事例もあるそうです。

7月には、ある情報番組で道路族について取り上げられた際に、その是非を問う議論がツイッターなどを中心に巻き起こりました。

また、番組内では、平日4~6時までを遊んでいい道路に開放するなど、福岡県の箱崎商店街による取り組みや、千葉大学・木下勇教授の「子供に“道路遊び”の教育をさせることがいい」との指摘も紹介されました。

とはいっても、道路族とのトラブルに遭っている多くの方々が、具体的な対応策を見つけられずに泣き寝入りしているのが現状のようです。

では、道路族から受けた被害とはどのようなものでしょうか?

・大声を出すといった騒音被害
・車や自転車でひきそうになるなど事故を起こす危険
・駐車場から車を出せなくなるなどの通路妨害
・ボールを取りに庭に黙って入ってくるなどの住居侵入

以上、ほんの一部ですが、道路族と呼ばれる親子から受けた被害例です。

中には、自治体や警察などに相談されたり、(被害を受けないように)家を売って引っ越されたりするなど、各ご家庭の価値観の違いだけでは済まされない深刻な社会問題にもなっているようです。

このような状況を踏まえ、実際に道路で遊ばせている親たちが、なぜ遊ばせているのか、そして、周りの苦情などについてどう受け止めているのか。ご意見を聞いてみました。

道路で遊ばせる親の意見集5つ

(1)「怒られたことだけやらないようにする」

『公園だと、他の子どもとけんかになるので家の前の道路で遊ばせている。先日、花火をしていたら、近所の人に、「うるさい!」と怒られました。

近くの公園だと、花火禁止なので。花火ができなくて困ってしまいましたが、あまりクレームされると住みづらいので怒られたことだけやらないようにしています』(小学生、幼稚園児のママ)

(2)「自宅前の道路ならば問題ない」

『ちょうど、(道路が)行き止まりの家に住んでいるので、自宅の目の前で遊ばせています。車も来ないし、自宅前だから迷惑は掛けていないと思います。

たまに、子どもたちがはしゃぎながらバトミントンをしていると、通り掛りの近所の人が驚いた顔をしているときもありますが、注意まではされなかったので、安心しました』(小学生のママ)

(3)「(道路以外に)遊ぶ場所が近所にないから」

『あまり、近くに広い場所がないので、道路で子どもが自転車に乗る練習をしたり、キャッチボールをしたりしています。

公道だから、みんなのものでしょう? 私たちも使わせていただいています。いい大人が猛スピードで自転車をこいでいるときは頭に来ます。

危ない。車や人が通るときは、よけるようにしています。だから、車ならばクラクションを鳴らしてくれれば、必ずよけます。

文句を言うなら、子どもを遊ばせる場所を提供してください』(小学生、幼稚園児のパパ)

(4)「道路で水遊び。罪悪感はない」

『子どもが外で遊びたいと駄々をこねたとき、とりあえず、自宅周辺の道路で遊ばせています。夏は、ビニールプールを持っていって(道路で)水遊びをさせます。

庭がありませんから。人目は気になりますが、他のご家庭も遊ばせているので、あまり罪悪感はありません。

子どもには、一応、大きな声を出したりしないように言い聞かせていますが。うるさいと感じるお宅もあると思うので、気をつけているつもりです。

今のところ、苦情はないですよ』(保育園児のママ)

(5)「防音対策の家が多いので、迷惑は掛けていない」

『うちは、少し離れた道路で遊ばせています。そこは車や人通りが少なく、近所のママさんのお宅前の道路なので、大丈夫かと。

子どもを遊ばせている間は、おしゃべりしています。小声で話していますし、子どもたちは多少騒いではいますが、騒音というほどではないと感じます。

新興住宅街で、おそらく、わが家も含め、防音対策のしっかりした家が多いはずだから、迷惑は掛けていないはずです』(小学生のママ)


以上、5人のご意見をご紹介しました。

確かに、都心部を中心に子どもが遊べる場所が少なくなったというご意見はもっともだと感じますが、道路は子どもが遊ぶために作られた場所ではありません

昔の道路とは違い、車やバイク、自転車などを使う人も多いですから、事故などの危険が伴う可能性が高いです。

ご相談者さんが、ご近所の道路族の親子に注意を促しても、今はのれんに腕押しかもしれませんが、子どもたちには道路で遊ぶ“怖さ”を繰り返し伝えていくことは大切かと思います。

もしかすると、子どもたちは、道路でのマナーについて、親から全く教えてもらっていないかもしれませんからね。

またのご相談をお待ちしております。

●ライター/KOU(ママライター)

編集部追記

今回のコラムでは、道路族について、「子どもには道路でのマナーをしっかり教えましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

「道路族(道路遊び族)」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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そもそも……道路族とは?

“道路族”というと、政策立案に大きな影響力をもつ自民党政治家たちによる“〜族”の一部を思い浮かべる方も少なくないのではないですか?

公共事業に影響力を与える“道路族”のほか“建設族”などは有名です。

ですが……もちろんここでの“道路族”は前述の通り、メディアでも話題の“道路で大騒ぎして遊ぶ子どもたちとその親”を取り上げていきます。

自宅の庭や公園ではなく、市街地の道路上”というのがポイントになり、この“道路族”においては意見はさまざま。

どんなトラブルが発生しているのか。またそもそもの背景についてもご紹介していきます。

“道路族”止まないトラブル例

(1)騒音

道路で、鬼ごっこやキャッチボール、バトミントン、スケボーなど、あらゆることが行なわれているため非常に危険。

そこから発せられるボールをつく音・蹴る音や地面を擦る音、さらに騒ぐ声が騒音となり近隣の方への迷惑につながるといった問題が起きているようです。

『朝の7時ぐらいから子どもたちの騒ぐ声や物音に迷惑しています。親も近くにいるようですが、友達と話しながらでその声がまた気になって仕方ない……。

窓を閉めても聞こえてくるので、ノイローゼになりそうです』

実際に、ボールが車に当たったり、植木を倒したりといったことも多いようです。

(2)衝突事故

自転車やスケボーで遊ぶ子による衝突事故も少なくないようです。子どもの寝転がりが車からでは死角になり気付けないケースも。

近隣住民でなければ、「まさかそこに子どもがいるとは!?」と思ってしまいますよね。

また、自転車レースなどのスピード競争によってカーブを曲がれきれずに建物に激突したり、幼い子どもにぶつかってけがをさせてしまったりといったことも起きているようです。

・『子どもがすごい勢いで自転車で駆け下りてきて、そのまま幼い女の子に激突。その子の親も親同士の会話に夢中なようで全く見ていない様子でした。

何度か危ない状況もあるのに一切きにしていない様子。何のために親がいるのかな……と不思議に感じました』

交通死亡事故の多くは大きな道路だけでなく自宅近くの閑静な道路でも発生していて、交通安全教室でも“道路で遊んではいけません”と教えられているようですが、まだまだ浸透しない問題のようです。

(3)ゴミの散らかし

複数の子どもたちがたまってお菓子や飲み物を広げ、結局そのまま放置して帰ってしまうという問題もあるようです。

ゴミだけではなく、自転車も何台も止めているため交通の妨げになり迷惑となっているようです。

・『団地なのですが、階段下に6人ぐらいの子どもたちがよくたまっています。カードゲームやお菓子のゴミがそのまま放置され本当に迷惑でいい加減腹立っています。

注意しても、「はーい!」だけ』


など、道路族によるトラブルはさまざま。住民の通報によって警察は何度か注意に来るものの、「近隣の方の迷惑になるのでここではやめようね」だけ。

あげく、「まぁ、子どもは仕方ないですよねー」という軽い対応が多いようです。

「あまり解決にならない」といった意見も多く、結局被害を受けている側がグッと我慢して耐えている状況が多いようです。

近隣に潜むモンスターペアレンツ!?

注意されたことに逆上して、嫌がらせをしてくるモンスターペアレンツも問題の一つになっているようです。いくつか体験談をご紹介していきます。

・『あまりにも子どもたちの声がうるさかったので注意をしたら、翌日から車にボールの跡が。どうやら親が子どもにやらせていたようなんです! 

怒りを通り越して一瞬言葉が出なくなってしまいました』

・『子どもが人の家にボールをぶつけて遊んでいたので学校に通報したら、親は通報した犯人探しに必死! その前に自分の子ども注意してほしいものです』

など、親のモラルも問題なようですね。中には親も一緒にキャッチボールして遊んでいるといったこともあるようです。

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道路遊びは違法?

これだけ、近所迷惑を招いている”道路族”ですが、一体法律的にはどうなのでしょうか?

道路における禁止行為として、道路交通法76条4項2号は、『道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること』、同条同項3号は、『交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること』を禁止しているようです。

実際には、ご近所さんとのちょっとした井戸端会議や、単純に子どもが道路で遊んでいるからといって“違法!”となるわけではないようですが、上記に該当する場合は罰せられる可能性もあるようです。ぜひ参考にしてください。

“道路族”が増えてしまった背景には……

「昔は遊ぶところなんてたくさんあったのに」なんて感じる方も多いのではないでしょうか? 急速な社会状態の変化によって、子どもたちが自由に遊べる環境が減ってしまったことも原因の一つとなっているようです。

場所により異なるようですが、公園での禁止事項が増えているのも事実のようです。例えば、

・大声禁止
・ボール禁止
・バット・ラケットの使用禁止
・飛ぶもの禁止
・自転車禁止

など。また、放課後は遊び場でのあった学校の校庭も大人の使用に変わっていったりと、子どもたちが思いのままに遊べる環境が減ってしまっているようです。もちろんモラルに欠ける“道路族”を擁護するわけではありませんが、子ども自体を否定するのではなくそこを遊び場とせざるを得ない状況も考えていかなければいけないかもしれませんね。

とある場所では、いくつかの公園のうち2つを自転車やボール遊びをOKにしたというところもあるようですよ。

ご近所さんと上手に付き合うコツ

適度な距離を保つ

ご近所トラブルの原因の一つとして、ご近所との付き合いが希薄になってきていることも挙げられるそうです。少なくともすれ違いざまや顔があったときには、「おはようございます」「こんにちは」といったあいさつが交わせる関係性は築いておきたいですね。

最初からグイグイと仲良くなりすぎるのもトラブルのきっかけにもなりかねないようです。最初は適度な距離を保ちながらご近所付き合いをしていきましょう!

会話はさらっとした話題で

ご近所さんとの長ーい立ち話が始まらないように、話題は、「天気がいいですね」「すっかり冷え込む季節になりましたね」などさらっと切り上げられるものに! もちろんここでの他人の悪口はNGです。さらなるトラブルに巻き込まれる可能性もあるので注意しましょう。

地域でのイベント・取り組みは極力参加

どこにでもよくある地域の決まりイベント。強制的ではないからこそ放っておくと、「あの人ズルい!」と反感をかうケースもあるようです。極力参加することで、地域の人としっかりコミュニケーションを図っておきましょう!

オリジナルスマイルでトラブル退散

笑顔がステキな人の周りにはいつも笑い声が耐えないと言われるようです。いつも“ムッ!”としている人よりは、笑顔の人の方が近寄りやすいですもんね。実際笑顔にはトラブル撃退効果があるようなので、できるだけ笑顔を心がけ、福を呼びこみましょう!

「道路族!」とクレームを受けたら……?

「え? なんで!?」と逆上するのではなく、まずは冷静な対応を心がけましょう! 自分としては自覚がなくても、誰かに迷惑をかけ不愉快な思いをさせてしまったのかもしれません。

この先まだまだ続くご近所付き合い。子ども同士の付き合いも続くのですから、感情的にならず冷静になって大人の対応で解決していくことが良いようです。


「モンスター隣人」や「道路族に関する法律」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

道路族は人間同士の関係が希薄になり、相手の気持ちをくんだり思いやったりすることが難しくなった現代社会のあらわれなのかもしれませんね。大切なのは子どもの安全です。事故や何かのトラブルに巻き込まれてからでは遅いですよ。地域全体で取り組むことと、親が、「○○だからここでは遊んじゃダメなんだよ」としっかり教えてあげることが大切になってきそうですね。

(パピマミ編集部/笠原)

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