新型出生前診断でわかる赤ちゃんの疾患と結果の捉え方

【ママからのご相談】
妊娠11週目です。仕事と夫との気楽な生活が楽しくて、35歳を過ぎて初めて子どもが欲しいと思ったのですが、実際妊娠が分かると、果たしてちゃんと健康な子どもが生まれてくるのか不安になってきました。もし、障がいのある子どもが生まれた場合、ずっと世話をするのは私です。障がいのある子どもを育てる自信があるとは言えません。出生前診断を受けた方がいいのでしょうか?

a 出生前診断。それは命の決断。

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

妊娠11週目というと、まだつわりの最中か少し落ち着き始めたかというころですね。つわりでつらい思いが続くと、「こんな状態で健康な赤ちゃんが生まれてくるのか?」と不安になることもあるかと思います。特に35歳以上での妊娠となると、色んなリスクが高まるということもあって出生前診断の受診を考えていらっしゃるのでしょう。

今回は、一般的に新型出生前診断と呼ばれるものがどんな検査で、何が分かるのかなどをご紹介したいと思います。

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新型出生前診断ってどんな検査をするの?

新型出生前診断ではまず、血液検査を行います。

妊婦さんの血液中には、わずかですが胎盤由来の胎児DNAが含まれています。この胎児DNAを調べることで、赤ちゃんが検査の対象疾患であるかどうかを検査します。ただし、この検査の結果は確実な診断(確定診断)ではありません。もし陽性と診断された場合は羊水検査や絨毛検査などの確定診断を受けることになります。

この新型出生前診断の採血は、妊娠10週~14週ごろに行い採血から結果が出るまでに約2週間ほどかかります。そして、陽性と判断され羊水検査を受けた場合、その結果が出るまでに2週間~4週間かかります。

新型出生前診断で分かる赤ちゃんの疾患

新型出生前診断を受ければ赤ちゃんの全ての病気が分かるわけではありません。

この診断で分かるのは21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)13トリソミー(パトー症候群)の3つの染色体異常が原因の疾患のリスクが高いかどうかということだけです。

検査後に待つ葛藤

仮に妊娠12週で最初の血液検査を受けたとしましょう。その結果の出る2週間後には妊娠14週になっています。このころには赤ちゃんは16cmほどの大きさになり、手足を動かしたり、指をしゃぶるようになります。早い人では妊婦さんのお腹のふくらみも分かるようになってきます。こんな状況で陽性か陰性かを診断されるのです。

万一、陽性で羊水検査を受け、その結果が出るのが4週間後であれば、お腹の赤ちゃんは20週目に入ります。身長は17cmほど、体重も310gくらいまで成長し、ママは胎動を感じ、赤ちゃんはママの声が聞こえるようになります。

こうなると検査を受ける前には、「万一、染色体異常のリスクが高い場合は堕胎する」と決めていた人も、かなり深刻に悩んでしまいます。仮に羊水検査の結果が最速の2週間で出たとしても、堕胎が認められているのは妊娠22週までですから、命の決断までに残された時間はわずか2週間から4週間しかありません。

新型出生前診断を日本より半年早く導入したドイツでは、妊娠葛藤相談所と呼ばれる公的な相談機関が、全国1500か所に設置されています。ここでは妊婦とその家族が、専門のトレーニングを積んだ相談員のカウンセリングを、何度でも無料で受けることができます。同じような体験をした人や、支援団体も紹介してもらえます。

しかし日本では、一応のカウンセリングはあるものの、陽性と診断された場合、その疾患はどのようなものなのかという説明があるだけで、本当のカウンセリングとは言い難いというのが現状です。


出生前診断とは100%の診断ではありません。そこには人ひとりの命の問題、その子に関わる人たちの大きな心の問題があることをしっかり理解した上で受診されるかどうか決められた方がいいでしょう。出来れば産む選択をした人、産まない選択をした人、両方の意見を聞かれるといいでしょうね。

私は、健康な子どもであろうと、障がいのある子どもであろうと、最初から育児に自信のある人なんていないということだけお伝えしたいと思います。

【関連コラム】
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妊娠初期の不安を払拭する方法

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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