LINEイジメが怖い!? 中学生のスマホ保有率と買い与える際の注意点

【ママからのご相談】
中学2年生になる娘がいます。友達の何人かがスマホを持ち始めたようで、娘も欲しいと言いだしました。

いろいろと事件もあったので持たせることに不安を感じています。

娘には「考え方が古い」と言われてしまうのですが、スマホくらいでこんなに悩むなんておかしいのでしょうか。

中学生のスマホ所持率

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文部科学省の『全国学力・学習状況調査』(2015年)によると、全国の中学3年生の携帯電話・スマートフォンの平均所有率は78.6%となっています。

中学3年生の約8割が携帯・スマホを持っているなんて、時代の流れを感じますね。

ちなみに、一番保有率が高かったのは神奈川県で89.3%となっており、逆に一番低いのは鳥取県で64.2%となりました。

スマホの所有率は、都市部の県に多く、地方の県に少ないという傾向があるようです。

また、MMD研究所が2016年に行った『中学生のスマートフォン利用実態調査』では、中学1〜3年全体のスマホの所有率は40.9%となっています。

スマホを持たせ始めた時期は“中学1年生”が最多で48.7%となっています。

中学生にスマホを持たせる理由

スマホは私たちの暮らしを大きく変えるほど便利なものですが、なぜここまで中学生に普及しているのでしょうか。

先ほども取り上げた『中学生のスマートフォン利用実態調査』(2016年)によると、親が子どもに携帯電話をもたせようと思った理由は以下の通りだそうです。

1位……子どもが塾や習い事を始めたから(33%)
・2位……自分が働きに出ているから(22.6%)
・3位……周りの子どもが携帯電話を持ち始めたから(20%)
・4位……事件・事故の予防のため(19.4%)
・5位……クラブ活動などで子どもが遅く帰ることがあるから(18.8%)

子どもに携帯電話を持たせた理由として一番多いのは、“子どもが塾や習い事を始めたから”となっています。

たしかに塾や習い事に通い始めると送迎の問題や夜遅く帰ることなどが増えるため、携帯電話があると何かと便利ですよね。

上位5位の理由をまとめると、

・送迎の連絡時に便利だから
・周りが持ち始めたから
・事件、事故の予防になるから

の3つとなりますね。実際にはどれか一つというわけではなく、全てを意識して携帯電話を持たせている親の方が多いでしょう。

多くの親が中学生のスマホ利用状況を把握できていない

同調査では、子どもに携帯電話を与えた後、親がどのぐらい子どもの“スマホ利用状況”を把握しているかのアンケートを取っています。

一方では、子どもに対して「親は自分のスマホ利用状況を把握していると思うか」というアンケートを同時に実行。

利用状況の把握を投げかけた項目は以下の通り。

・どのようなアプリを使用しているか
・LINEやメールの相手
・LINEやメールでやり取りしている内容
・どのようなサイトを閲覧しているか
・使用しているパスワードやIDに関して
・どのぐらい通話しているか
・どのくらいの時間利用しているか
・どんな場所で利用しているか

これら8項目全てにおいて、親子間に差が見られ、親が思う以上に子どものスマホ利用状況を把握できていない様子が分かります。

とくに“使用しているパスワードやIDに関して”の項目では、親が58.5%把握していると答えたのに対し、子どもは28,6%しか「親が把握していると思う」と答えていません。

子どもがスマホでトラブルに巻き込まれないようにしっかり監視している、と思っている親は多いようですが、実際は十分に把握しきれていないのが現状のようです。

中学生がスマホを持つメリット4つ

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中学生にスマホを持たせると、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、中学生がスマホを持つメリットについてお話します。

(1)いつでも安全確認が取れる

最近は中学生を狙った犯罪も増加しており、親としては夜道を一人で歩かせるのは不安ですよね。

スマホがあればいつでも連絡を取ることができるので安心です。また、近年日本各地で起こっている地震などの災害時にもスマホがあると便利です。

(2)居場所を特定することができる

スマホにはGPS機能がついているため、子どもがどこにいるかをチェックすることができます。

部活や習い事は帰りが遅くなりがちなので、GPSで居場所が特定できていれば安心です。

また、防犯的な意味合いだけでなく、子どもが部活や習い事をサボっていないかの確認にも使えます(笑)

(3)友達付き合いがしやすくなる

近頃の中学生はSNSを通して連絡を取り合う傾向にあるため、スマホを持っているとその輪に入りやすく友達が多くできます

学校で皆がSNSの話題で盛り上がっている中、スマホを持っていないがためにその輪に入れず、一人ぼっちでいることはツラいものです。

(4)少しの利用なら成績が上がる

極端に言うと、です。国立教育政策研究所が発表した『スマホの利用時間と正解率(中学生)』のデータによれば、スマホを全く使っていない人より、毎日30分未満使用している人の方が成績が上がっているとのこと。結構衝撃的なデータですよね。

しかし、毎日30分以上使用している人に関しては軒並み成績が下がっているので注意が必要です。

中学生がスマホを持つデメリット4つ

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(1)人間関係トラブル

友達付き合いがスムーズになるというメリットを持つスマホですが、その一方で人間関係トラブルに巻き込まれやすい側面も持っています。

日本の中学生の多くが利用しているLINEには“既読表示機能”がついており、一度メッセージを読むと相手にそのことが伝わるようになります。

そのため、既読をつけたまま放置してしまうと、「メッセージを読んだのに返さないなんて、無視してるの?」と誤解を生みやすくなります。

中学生の中には仲間に“既読スルー”認定されるのが怖くてずっとスマホに張り付いている人もいるようです。

ニュースでは“LINEイジメ”の恐ろしい実態がたびたび報道されていますが、それは決して他人事ではなく、スマホを持っている子ども全員が被害者になる可能性があるのです。

(2)学力の低下

先ほど「スマホを毎日30分未満利用している人は成績が上がる」という旨を書きましたが、やはりスマホの過度な使用は成績に影響します。

子どもはSNSにのめり込みやすい傾向にあるため、勉強中もメッセージの返信が気になり集中できなくなります。

スマホを使用すればするほど成績が下がっていくことがデータで確認されているので、持たせる際にはきちんとルール決めをするなどの配慮が必要です。

(3)犯罪に巻き込まれる

スマホを使っていると、ワンクリック詐欺や出会い系サイトがらみの犯罪に巻き込まれる可能性があります。

そういった犯罪は親に相談しづらく、中学生だとまだ知識も未熟なため、自分で十分な対処を取ることができません。

スマホを正しく使わなければ、親の知らないところで悪質な犯罪の餌食になる可能性はゼロではないのです。

(4)ゲーム依存症になる

近頃はスマホ用のアプリが豊富に配信されており、子どもたちは暇つぶしの手段に事欠きません。

スマホのゲームアプリのほとんどは課金させることが目的なので、子どもをのめり込ませるための要素をふんだんに取り入れています。

自宅用ゲーム機と違って外出中も気軽に遊べることもあり、ゲーム依存症になってしまう子どもは少なくありません。

その結果、成績に影響したり、高額な請求書が届いたりするのです。

中学生にスマホを持たせることに対する親の意見

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一昔前までは中学生に携帯電話を持たせるのは非常識とされていましたが、今では携帯電話を持っている中学生のほうが主流です。

今時の親たちは子どもに携帯電話やスマホを持たせることに対してどう考えているのでしょうか?

現役ママたちにインタビューしてみました!

友達付き合いのために必要

『うちの子どもが通う学校はほとんどの生徒がスマホを持っています。娘には中学2年までスマホを持たせていなかったのですが、いつも仲間外れにされていたみたいでかわいそうでした

今はLINEなどでコミュニケーションを取るようなので、友達付き合いにスマホは必須だと思います』(32歳ママ)

中学生にとって、友達付き合いは人生を左右するほどの大きな問題です。この時期に仲間外れにされてしまうと心に大きな傷がつくものです。

子どもが一人ぼっちにならないようにと、スマホを買い与えるママは少なくないようです。

勉強のためにも良い

『よくスマホを持たせると学力が低下すると言われているけど、うちは別。スマホアプリには漢字や英語のリスニングが学べるものもあるし、ゲーム感覚で楽しめる。それでウチの子は成績が上がりました』(41歳ママ)

今のスマホアプリには学習に適したものも多くあり、分野によっては普通の教材よりも勉強しやすいものすらあります。

よくスマホで学力が下がると言われていますが、なんでも使いようなのかもしれません。

トラブルに巻き込まれるから反対

『スマホは親の目の届かないところで交流があるから不安。友達関係以外にも出会い系とかの犯罪がらみのトラブルもあるので中学生に持たせるのは早いと思う』(29歳ママ)

たしかにスマホは使い方によってはトラブルを引き起こすリスクが高いので、親としては心配になりますよね。

せめて自衛ができるようになる高校生までは持たせたくないという親も少なくないようです。

お金がかかるから持たせたくない

『スマホ高すぎ! 端末代だけで数万飛ぶし、さらに毎月の使用料も発生する。うちにそんな余裕はありません。持つならバイトで稼いだお金で買ってください』(31歳ママ)

これも多くある意見です。たしかにスマホを持つと一気にお金が飛びますよね。

最近は規制が厳しくなりましたが、少し前までは子どもが勝手に課金して10万近く請求された……なんて事件もありました。

スマホを持つなら自分のバイト代で! という人は案外多いと思います。

中学生がスマホを買ってもらうための説得方法3つ

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さて、今時の中学生の多くはスマホを持っていますが、親が厳しくて買ってもらえないという人もいると思います。

そこで以下では、中学生が親にスマホを買ってもらうための説得方法をご紹介します。

(1)中学生のスマホ保有率データを見せる

中学生にスマホを持たせない親の中には、「中学生にスマホを持たせるなんて非常識だ!」と昔気質な人もいます。

そこで、スマホ購入をお願いする際には、中学生のスマホ保有率データを見せるようにしましょう。

全体で約半数の中学生が所持しているわけですから、中学生にスマホを持たせるのが決して非常識ではないことが伝わると思います。

(2)格安プランを提示する

「ウチにはスマホを買うお金なんてありません!」という親には、携帯会社が打ち出している格安プランを見せましょう。

本当に安いプランだと月額1,000円で使えるものもあります。“スマホ=高い”という認識を崩してあげましょう

(3)ルール決めの提案をする

スマホを頑として持たせてくれない親には、ただお願いしても要望は通りません。ここはひとつ、自分から提案をしましょう。

「自分にスマホを持たせたら、これらのルールを絶対に守る」と紙に箇条書きして持っていきましょう。

提示した条件によりますが、親に本気度が伝わるはずです。

中学生にスマホを持たせる際に作るべきルール6つ

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安全管理や学力保持の観点から、中学生にスマホを与える際にはあらかじめルールを作っておく必要があります。

以下では、多くの家庭で定められている主なスマホルールについてご紹介します。

(1)所有権は“親”にある

中学生にスマホを与える際に一番はじめに理解させておくべきことは、“スマホの所有権は親にある”ということ。

スマホは親のお金で買ったものであり、子ども自身のお金で買ったものではありません。

そのため、スマホはあくまでも“親が子どもに貸しているもの”という認識を持ってもらいましょう。

このルールがあれば、以下の項目で子どもが違反した際に、親が強制的にスマホを没収することができます。

(2)電話には必ず出る

中学生にスマホを与える目的の一つに、“子どもの安全確認をしたいから”というものが挙げられます。

それなのに、子どもが親からの電話やメールを無視していたら意味がありません。

親からの電話やメールには絶対反応するように教えておきましょう。

(3)利用時間を守る

スマホの長時間使用は成績に悪影響があるため、親子間で一日の利用時間を設定しておきましょう。

どのくらいの時間を設定するかは各家庭の自由ですが、一度設定したら絶対に守ってもらうようにしましょう。

(4)他人の悪口は書き込まない

スマホは使い方次第で人間関係のトラブルを生みます。

とくに中高生はSNSで同級生の悪口を言い合って結束を強めようとする傾向にありますから、親はこれを禁止する必要があります。

“絶対に他人の悪口は書かないこと”。それが自分の身を守るために最も効果的な方法だと教えましょう。

(5)食事中は使用しない

食事中も見境なくスマホを使ってしまう子どもは多いです。

友達からのメッセージ確認やネットサーフィンなど、ママが作ってくれた料理をろくに味わいもせず没頭してしまいます。

食事中は家族の大切なコミュニケーションの場ですから、食事中のスマホ使用は禁止しましょう。

(6)パスワード情報は常に共有する

スマホは親が子どもに貸し与えているものです。そのスマホに親の使用を制限するようにパスワードを設定することはおかしなことです。

第三者の不正使用を防ぐためにパスワードを設定しておくことは大切ですが、その情報は必ず親に共有させましょう。


もちろん、スマホ使用の最適なルールは各家庭によって異なります。

上記では少し高圧的な言葉で書いていますが、これは親御さんに“甘さ”を取っ払ってもらうための表現ですので、子どもに伝える際は優しく噛み砕いて説明してあげましょう。

ルールを設けるのは、最終的に子どもの尊厳を守るためにすることなのだと伝えることも大切です。

中学生がスマホでトラブルに遭ったときの対処法

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どんなに注意してスマホを使用していても、否応なしにトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。

そこで以下では、子どもがスマホでトラブルに遭ったときの対処法についてお話ししていきます。

(1)詐欺系のトラブル

アダルト系のサイトはワンクリック詐欺や架空請求などの詐欺の温床です。

子どもがネットをしている際に気づかないうちにアダルトサイトに入り込んでいたということもあるでしょう。

もしも子どもがアダルトサイトなどで詐欺にあった場合は、消費者センターや警察に相談し、絶対にお金を支払わないようにしましょう。

(2)イジメなどのトラブル

子どもたちがコミュニケーション手段として主に使用しているLINEでは、“グループはずし”や悪口を書き込まれるなどの“LINEイジメ”が行われることがあります。

LINEでのやりとりがキッカケで自殺に追い込まれた例もあるので、親の介入が必要です。

まずは悪口を書き込まれた内容などを証拠として保存しておきましょう

子どもが嫌がらないのであればそれを持って先生に相談し、イジメが行われていることを伝えましょう。

それでもイジメが止まらずに度が過ぎている場合は警察に相談するのも一つの手です。

子どもの人生は一度きりですので、わが子の貴重な思春期を遊び半分に潰そうとする輩とは徹底的に闘う必要があります。

まとめ

「スマホを持つ中学生の割合」や「中学生にスマホを持たせる際のルール作り」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

スマホはとても便利ですが、一方で危険な側面も持ち合わせています。子どもに持たせる際は、十分に配慮することが大切です。

【関連コラム】
『スマホ18の約束』に学ぶ、子どもにスマホを持たせる親の心得

●ライター/マフィー(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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