転校生はかわいそう? 転校する子供の実態と心理

【ママからのご相談】
小学2年生の男の子と、幼稚園の年中さんの女の子のママです。この夏休みに新居に引っ越す予定です。最近ママ友に、「(子供達が)転校生になるんだね、かわいそう」と言われてちょっとショックでした。転校生は本当にかわいそうなのでしょうか。急に不安になってきました。

a 「転校生はかわいそう」と決めつけてしまうのが一番危険です。

ご相談ありがとうございます。転勤族フリーライターのパピルスです。

ご相談者様のママ友さんは、「かわいそう」と何気なく言ったのかもしれませんが、当事者の親としては敏感に反応してしまいますよね! 私自身も引越しで一番の気がかりと言えば、引越先で子供が幼稚園や学校に馴染めるか、新しいお友達ができるのか、という点です。今後も転勤生活が続くので、現在進行形の悩みでもあります。

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転校生の実態

社宅で暮らしていると、年間を通してかなりの数のお子さんがお引越しで入れ替わります。転勤族のお子さんを見ていて思うのは、「元気が良くて、明るいお子さんが多い」ということです。ひとなつこくて、わりとすぐに周りのお子さんと馴染んでいるように思います。

それでは、転校生となった子供達自身はどう感じているのでしょうか?

アート引越センターのシンクタンクthe0123引越文化研究所が行った、「転校生に関する意識調査」をご紹介したいと思います。

まず、転校前の心理では、「転校を知らされた時イヤだった」と回答した57%の方のうち、8割の方が、「クラスメイトや友人との別れ」を理由に挙げています。まずは新しい学校への不安よりも、現在の友人との別れの寂しさを感じているようです。親としては、この気持ちを受け止めてあげることが必要ですね。

次に転校後についてです。転校を機に、「早く新しい友達を作ろう」と考えた方のうち、9割の方が、「うまくいった」と回答している点が目を引きます。レポートによると、転校して1か月もたたないうちに8~9割の方が新しい学校生活に慣れたという回答結果が出たそうです。

そして、大人になった今、転校の経験を振り返って「転校経験で得たもの」については、「どこへ行っても生活できる」という回答が53%、「新たな自分が見つかる」が45%、「変化を恐れては前へ進まない」が44%でした。

「環境の変化に対応できる!」という自信や、環境の変化をポジティブな機会としてとらえる姿勢を身につけた方も多かったようです。これは、「転校の良い効果」と言えるでしょう。

しかし、中にはネガティブな影響を受ける子も

ただし、全ての子供に良い影響だけがあるかといえば、そうとは言えないでしょう。転校後の生活で、「ネガティブな変化があった」という回答をした方が2割いて、その中の6%の方が、「転校が大きな要因になった」と回答しています。

このことからも、親は、「新しいお友達ができるよ」「新しい学校もきっと楽しいよ」と、ポジティブな言葉掛けを心がけつつも、しばらくは注意深く子供の様子を見守る必要がありそうです。

親の言葉や態度が重要

子供は親の言葉や態度に大きく影響されますから、親の方が、「新しい学校に馴染めるかしら?」「友達ができないのでは?」などと、不安そうな発言や態度を子供に見せるのは厳禁だと思います。

・『不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる』
・『「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる』

ミリオンセラーとなった、『子どもが育つ魔法の言葉』(ドロシー・ロー・ノルト)の中の一節です。

心配する気持ちはグッと心にしまって、「転校生はかわいそう」と決めつけることはやめましょう!


次週は、引き続き同じテーマで、転校・転園前後のお子さんにどのように接したら良いのかについて考えてみたいと思います。

【参考リンク】
小・中学校時代に転校を経験した18才から29才までの男女を対象に行われた意識調査

【関連コラム】
子供が転校してから学校に馴染むまでの、親としてのベストな接し方

●ライター/パピルス(フリーライター)

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