小学校2~3年生に多く見られる「中間反抗期」の子供の特徴

【ママからのご相談】
小学校2年生の娘がいます。最近、私に対してよく口答えをするようになりました。

私がつい口うるさく注意してしまうのも悪いのだと思います。今までは、親の言うことを素直に聞く良い子だっただけに、ショックです。

これはもう反抗期なのでしょうか? 娘のこんな態度に、母親としてどう接すれば良いのでしょうか?

a “まかせた”という態度で接する。

ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。

我が家にも小学校2年生の娘がいますが、やはり最近は口答えが多くなってきました。

周りのママたちに聞いても、口をそろえて、「反抗的になってきた」と言います。

実は子どもは、小学校低学年くらいから、口答えを中心とした反抗的な態度を取るようになるのです。

それでは、わが子のこんな態度にどう接するのが良いのでしょうか?

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反抗的になるのは自主性が育ってきた証拠

児童心理学者の平井信義氏は、著書『お母さんの子育て相談室』の中で、小学校2〜3年生の頃に“中間反抗期”に入るとしています。

この“中間反抗期”とは、平井氏が名付けたもので、2歳の第1次反抗期(イヤイヤ期)と、思春期の第2次反抗期との間にある、主に“口答えを中心とした反抗期”のこと。

それまで、親の言うことを素直に聞いていた子どもでも、突然反抗的な態度を取ったり、親の言うことに食ってかかったりするので、びっくりしてしまいますが、これは、“子どもの自発性が発達している証拠”でもあるのです。

7歳くらいになると脳の発達も大人に近づいてきて、少しずつ論理的な思考ができるようになり、自分で物事を考えて行動するようになります。

自立心も芽生えるので、それまで絶対的だった“親”という存在から、“友達”や“学校”という子どもの社会にウエイトを置くようになるため、親の矛盾点なども見えやすくなるのでしょう。

それまでのように、親の言いつけに従うだけでなく、自分の意志や、嫌だと思ったこと、間違っていると感じたことを、親に対してしっかり主張できるようになるのが、この中間反抗期でもあるのです。

そろそろ手を離して見守る時期。ママはゆったり構えましょう

それでは、この中間反抗期の子どもには、どのように接するのが良いのでしょうか? 平井氏は、前著の中でこのように述べています。

『子どもに対してあれこれと注意することをやめて、“お前にまかせた”という態度で接すれば、あれこれと反抗することはなくなるでしょうし、自分の行動や生活に“責任”を持つようになり、これからの人生はすばらしいものとなりますから、お母さんはそれを見守っていればよいでしょう』


生まれてから今まで、何をするにも手をかけてきたわが子。少しずつ手を離し、見守る育児に移行する時期なのかもしれませんね。

いつまでも小さな子どもとして扱うのではなく、1人の人間として尊重することが大切です。

●ライター/小柚子(フリーライター)

編集部追記

今回のコラムでは、反抗する子どもへの対処法として、「存分に甘えさせてあげましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

「小学生の反抗期(中間反抗期)」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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思春期の反抗期との違い

上記コラムでは、中間反抗期についてご紹介していただきましたが、思春期の反抗期との違いはどこにあるのでしょうか。

まずは、思春期の反抗期の特徴を見ることから始めましょう。

第二反抗期の特徴

思春期の反抗期は第二反抗期とも呼ばれ、2歳のときに起こる“イヤイヤ期”の次に来る大きな反抗期です。

“イヤイヤ期”の第一反抗期が“物理的な乳離れ”だとすると、第二反抗期は心理的な乳離れだとも言われます。

思春期に限らず、反抗期は自分の自立を妨げる親の干渉に対して起きるものですが、とくにこの時期の反抗期は心理状態が不安定になりやすく、自分でも何がなんだか分からないといった状態に陥りがちです。

また、中学・高校生以降の反抗期は精神的な自立への欲求が著しいため、場合によってはそれが不健全な方向にいくこともあります。

不安定な心に振り回されて、喫煙や飲酒、万引きや暴力に麻薬の使用など、悲しい事件を起こすことも少なくありません。

そのため、親は子どもの自立を妨げないように過干渉を避けながら、悪い道に入ればきちんと叱るといった適切な対応が求められます。

どこが違うのか

中間反抗期と第二反抗期の違いとしては、“親への甘え”が挙げられます。

中間反抗期では、口答えをしながらも、やはり親のことが大好きで甘えることが多いようです。

一方、第二反抗期は親に甘えることを徹底的に嫌い、ある程度距離を取るようになります。

その他には、上記で触れた喫煙や飲酒などをしないことも中間反抗期の特徴と言えるでしょう。

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学年別に見る“小学生の反抗期”への対処法

一口に中間反抗期と言っても、子どもの成長段階によって対処法は違ってきます。

そこで、以下では小学生の反抗期への対処法を、学年別で見ていきましょう。

低学年

保育園や幼稚園を卒業して小学校に入ると、それまでの家族中心の生活から、学校中心の生活へと変わっていきます。

家庭以外の社会で生活することで、子どもは多くのことを学び、自立しようという気持ちが強くなります。

そのため、2年生あたりから次第に口答えが多くなりますが、頭ごなしに叱ったり、むりやり力でねじ伏せるようなことはやめましょう。

物心ついてから初めての反抗期なので、「私の教育が悪いのかしら……」と落ち込んでしまいがちですが、自立のための健全な反応であることに留意することが大切です。

高学年

本格的な自立が始まり、口答えや反抗も強くなっていきます。

しかし、その間にも子どもはさまざまなことにチャレンジして成長しているので、何かを挑戦して失敗した際に叱りつけるのはNGです。

この時期に失敗したことを強く責められると、何も挑戦しない人間になってしまいます

また、この時期は“ギャングエイジ”とも呼ばれ、集団で行動することが多くなると言われています。

子どもは集団行動の中で、しだいに劣等感を抱くようになります。

自尊心の低さは反抗の強さにも影響するので、子どもが強く反抗するときは、見かけだけで判断せず、その裏にある目的を見極めるようにしましょう。

このころはまだまだ「親に見て欲しい」「甘えさせて欲しい」と思っていることが多いです。

中間反抗期の子どもの特徴

反抗期といっても、思春期の反抗期に比べて中間反抗期はまだまだかわいいもの。中間反抗期のこどもの特徴としては、

・とにかく口答えをする
・外では“いい子”であることが多い
・小さなことですぐ怒る
・叱られても無視する
・なんだかんだで甘えてくる

などが挙げられます。もしもお子さんが当てはまったら、「よその子もそうなんだ」と安心しましょう。

また、口が悪くなることも特徴的で、宿題を促すと「うるせー、くそばばあ!」と言って逃げ回る子どももいるようです。

子どもってなんで悪口ばかり覚えるんでしょうね。

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男女で反抗の仕方が異なる!?

口答えが多いなどの特徴は共通していますが、男女でそれぞれ違う特徴を見せることもあります。

たとえば、男の子の場合は、母親に対しては強く反抗するものの、父親に対しては従順であることが多いようです。

反対に女の子は、父親を毛嫌いするケースが多く、「将来はパパのお嫁さんになる」発言を信じていた父親は愕然とするようです。

どちらも共通して異性の親に対して強く反抗する傾向にあるのかもしれませんね。

親として知っておきたいこと

これまで甘えてばかりいた子どもが反抗し始めると、寂しい気持ちになってしまうのが親の常です。

その反動で子どもを強く叱ったり叩いたりして、自分の言いなりにさせようとする親もいます。

しかし、何度も繰り返しますが、反抗期は子どもが成長している証。子どもが反抗しても自分を責めず、また子どもを責めることもしないようにしましょう。

子どもだって好きで反抗しているわけではありません。あくまでも生理現象の一つだと捉えて、温かい目で見守るようにしましょう。

親が取りがちなNG対応3つ

とはいえ、やはり親も人間ですから、どうしても反抗的な態度にイライラしてしまうものです。

たまには我慢せずに叱ってしまったとしても、自分を責めないようにしましょう。

しかし、たとえイライラしていても、決してやってはいけない親の対応というものがあります。

以下では、イライラしたときに思わずやってしまいがちなNG対応についてお話ししていきます。

(1)子どもの主張を無視する

子どもの反抗的な態度にイライラすると、子どもの主張に耳を傾けられない気持ちは分かりますが、無視だけはやめましょう。

良く言われることですが、子どもだって一人の立派な人間です。一生懸命主張していることを無視していいはずがありません。

まずは子どもの意見に向き合って、その上で話し合いをするようにしましょう。

(2)謝らない

これもありがちな対応ですね。親はどうしても「自分は教える立場だ」という意識が強くなります。子どもを立派に成長させるには大切な意識です。

しかし、その意識が強すぎて自分の非を認められない大人にはならないようにしましょう。

子どもは時に的確に親の間違いを指摘します。その際に取る親の対応こそが、子どもの成長に影響を与えるのです。

もし間違いを認めれば、子どもは自分の過ちを謝罪できる人間になるでしょう。

間違いを認めなければ、子どもも同様に自分の非を見て見ぬ振りする人間になります。

(3)人格を否定する

これも子どもの成長を阻害する原因になります。子どもは誰よりも親の言うことを一番に信じます。

その親に「ダメな子だね」だとか「○○君(子どもの友達)みたいになってほしかったな」などと言われると、子どもは自分に価値がないと思い込むようになります。

自己肯定感がないと人は成長しません。もし人格を否定するような言葉を吐きそうになったら、一度深呼吸するようにしましょう。

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叱るべきときは、きちんと叱ろう

上記のようにダラダラと“やってはいけないこと”を書かれると、「もう叱らない方が早いのでは?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。

しかし、当然ですが、子どもを健全に育てるためには、適度に叱ってあげることも必要です。

2015年に文部科学省が発表したデータによれば、小学生の暴力行為は年々増加していると言います。

この背景には、親や先生が叱らなくなったことが要因の一つとしてあるのではないかと言われています。

子どもは立派な一人の人間ですが、大人よりは物を知りません。

もしも子どもが誰かに暴力を振るったら、「やってはいけないこと」として教えてあげる必要があります。

叱るか叱らないかの線引きは難しいですが、どんなときでも「子どものため」という意識を持つようにしましょう。

子どもの反抗期を改善しよう

子どもの反抗期は一種の生理現象であると述べましたが、それでも子どもの反抗を弱めることはできます。

中間反抗期は、口答えをすることが特徴ですが、その口答えの方法を教わるのは、他でもない親だと言われています。

子どもに間違いを指摘された際に言い訳をする、根拠のない叱り方をするなどの対応を日頃から行っていると、子どももそれをマネするようになります。

そのため、子どもの口答えを軽くするためには、まず親がお手本を見せる必要があります。

子どもがどんなに反抗しても、きちんと冷静に対応できる余裕をもって向き合うようにしたいですね。

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パパにできることはある?

子育ては大抵ママがメインで行う家庭が多いため、日頃はあまり子育てに参加できないパパが多いですよね。

パパは子どもが特別悪いことをしたときに雷を落とす役割であることが多いですが、普段子育てに参加していないパパがいきなり叱るのはNG。

子どもからしてみれば、「いつもは構ってくれないくせに」と不満に思ってしまいます。

人は叱られるときに、その相手が信頼できるかどうかで対応を変えます。日頃から子どもとコミュニケーションを取るようにしましょう。

また、ママが叱っているときに便乗するのもNGです。とくに小学生は叱られた際の逃げ場がとても少ないです。

ママからもパパからも責められれば、子どもは行き場をなくして落ち込んでしまいます。

ママが叱っているときは、パパは子どもを暖かく受け入れてあげるようにしましょう。


「本来の反抗期との違い」や「親がやってはいけないこと」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

どんな子どもも親が好きなものです。反抗的な態度をとっても「いつまでも続かないだろう」と心を広く持つようにしたいですね。

良くも悪くも子どもは親のマネをします。子どもに健全に育ってほしいのなら、まずは自分がお手本となるように頑張りましょう!

(パピマミ編集部/上地)

・(後編)もしかして中間反抗期!? 口答えが多くなった子どもへの接し方

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