通勤電車で冤罪に!? 痴漢加害者になった時に弁護士を呼ぶ2大メリット

【女性からのご相談】
主人が毎日長時間の電車通勤をしています。先日電車が駅に到着した際、女性の物凄い声が響き渡り、男性が連れて行かれたという話をしてくれました。また、夏になると車内に薄着の女性が増えてきます。そのため、主人も痴漢と疑われないように腕を上にあげたりと気を遣っているそうです。もし主人が痴漢に疑われたり、捕まってしまった場合に備えて、準備や対策をしておくことはありますか? 教えてください。

a 予め、連絡する弁護士を決めておく。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。

痴漢に間違えられる“痴漢冤罪”の問題は、現在も深刻な問題ですが、毎日窮屈な思いをしながら満員電車に乗り、ストレス社会で闘うサラリーマンであれば、お酒に酔って理性を失い、ある日突然、痴漢事件の加害者になることもあるかもしれません。

そんな時、今後の人生のために知っておいて欲しいポイントをご紹介します。

140711shinodaerika

逃げることはNGです

“やっていない”と毅然とした態度で対応し、分かってもらえれば良いですが、通常待っているのが、駅長室→警察署という流れです。

まず、“痴漢です!”と叫ばれた時に走って逃げたりしないこと。人にぶつかって転倒などさせると、暴行罪や傷害罪、現場にいる警察官相手に手を出すと、公務執行妨害罪として捕まる可能性が出てきます。

“名刺を出せば逮捕されない”などの噂もあるようですが、全くのでたらめなので、信じてはいけません。ここで適切な行動は、“可能な限り早く、弁護士を呼ぶこと”です。知り合いに弁護士がいない場合は、家族や知人に連絡し、「弁護士を呼んでくれ」と頼みましょう。警察署で携帯電話を取り上げられるまでが勝負なので、必ずそれまでに一報です。

弁護士が携わることで、その後の流れは大きく変わります。

弁護士を呼ぶことのメリット2つ

(1)『保釈手続』が取れる

冤罪か否かに関わらず、とにかく早期の段階で弁護士を呼ぶことです。弁護士が警察署に赴いて、「逮捕の必要性は無い」と説得をすることで、釈放してもらえる可能性があります。

仮に身柄拘束を継続されても、すぐに『保釈手続』を取り、なるべく早期の社会復帰を実現すべきです。釈放されないままだと、長ければ数か月以上も身柄を拘束されてしまいます。会社を辞めねばならず、周囲から白い目で見られ、薄暗い留置場暮らし……。これはかなり辛いことです。

(2)『在宅起訴』か『不起訴処分』に

起訴された場合であっても、身柄が釈放されていれば(在宅起訴)、通常は、裁判の内容や有罪判決を受けたことを周囲に知られずに済みます。また、早期に弁護士が被害者との示談を成立させれば、そもそも起訴されずに済む(不起訴処分)かもしれません。これは、前科もつかないということです。示談成立により、少なくとも、執行猶予がつきやすくなります。

また、取り調べにおいては“罪状が重くなるような供述を無理やりさせられる”という事態もありえますので、取り調べに臨むための心構えも必要です。

このように、弁護士を立て、“無罪”または、“なるべく刑を軽くする”(執行猶予を勝ち取る)ための準備をすることは、今後の人生のために、とても大切です。痴漢事件に巻き込まれる前に、予め連絡する弁護士を決めておくと良いかもしれません。


手前味噌なお話ですが、アディーレ法律事務所では、“痴漢で逮捕されたらどうなるのか”“弁護士に相談する・しないではどう変わるのか”などを解説した本を出版しました。何かしらの参考にしていただければ嬉しいです。

【参考文献】
『実録!弁護活動365 マンガでわかる「この人痴漢です!」と言われたら』弁護士法人アディーレ法律事務所・著

●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (4)
  • うーん (4)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする