ハマると危険! 子どもが“ゲーム依存症”になる理由と対処法

【ママからのご相談】
以前は学校から帰ると外へ遊びに行っていたのですが、最近は家でゲームばかりするようになりました。

「宿題はしたの?」と尋ねると、舌打ちをすることも。子どもとゲームを上手に付き合わせる方法はありませんか?

a 子どもをゲーム依存症にさせているのはあなたかも

ご相談ありがとうございます。ママライターの亜依です。

テレビ、ゲーム、アプリ……。今は友達がいなくても、1人で楽しめるものがたくさんあります。

ゲームをしたいがために、宿題を適当に済ませたり、親に反抗的な態度を取ったり。食事を3分で済ませると言う話も聞いたことがあります。

それらの症状を一まとめにすると、“ゲーム依存症”と呼べるのではないでしょうか。

“ゲーム依存症”チェック

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既存の家庭用ゲームに加え、スマホなどのソーシャルゲームが増加した影響で、子どもたちがゲームに触れる機会はとても多くなりました。

ゲームはストレス発散や息抜きになりますし、適切なプレイ時間であれば脳が活性化するという研究結果もあります。

しかし、子どもは自分の欲求に歯止めが利かないもの。ご相談者様のお子さんのように、ゲームに熱中してしまうケースも少なくありません。

ゲームに熱中しすぎると、次第にゲーム依存症になっていき、最後にはゲームなしでは生きられないというような“ゲーム中毒”になることもあります。

まずは自分の子どもがゲーム依存症になっていないかのチェックをしましょう。

(1)ゲームを邪魔されると、怒ったり取り乱したりする

(2)宿題や習い事など、やるべきことを放棄してゲームをすることがある

(3)外の遊びよりもゲームを優先する傾向がある

(4)「○時まで」という約束を守らないことがある

(5)ゲームで夜更かしをすることが多い

(6)ゲームをしているときは元気だが、日常生活では無気力

(7)現実世界よりオンライン上の友達のほうが多い

(8)どんなに注意しても、ゲーム時間が減らない

これらの項目に当てはまる数が多いほど、ゲームに依存している可能性があります

多く当てはまったという人は、子どもをゲーム依存症にさせないために注意が必要です。

ゲーム依存症になってしまう理由

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そもそもなぜ、人はゲームに依存してしまうのでしょうか。その秘密は、脳から分泌される『ドーパミン』という物質にあります。

基本的にゲームは、プレイヤーの脳を強く刺激するように作られています。

そのため、プレイヤーは脳が興奮状態になり、快楽物質であるドーパミンが大量に分泌されます

ドーパミンが放出されると、「楽しい」「幸せ」などのポジティブな気持ちになり、やる気や元気が出てきます。その結果、ゲームに深く集中してのめり込んでしまいます。

しかし、体には『ホメオスタシス(恒常性の維持)』と呼ばれる、健康を維持するためのバランス調節機能が備わっており、過剰に分泌されているドーパミンの量を抑えてしまいます。

大量にあったドーパミンがなくなったことを受け、脳は「ドーパミン不足だ!」と警告を発し、ドーパミンの分泌を促します。

その結果、“ドーパミン=刺激”を求めてまたゲームに手を出してしまうのです。この悪循環に飲み込まれているのが、ゲーム依存症というわけです。

ゲーム依存症になりやすい環境3つ

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このように、ゲーム依存症というのはドーパミンの過剰な分泌に影響されているため、本人の意思ではなかなか抜け出すことができません。

できるだけ子どもをゲーム依存症から守る努力をすることが大切です。

以下では、ゲーム依存症になりやすい環境についてご紹介しますので、ご自身の子どもの環境と照らし合わせてみてください。

(1)毎日ゲームをするのが習慣になっている

ゲーム依存症になる人は、日常生活の中でゲームをすることが当たり前になっていることが多いです。

学校から帰ってきたらすぐにゲーム機の電源を入れる、外へ遊びに行くときも携帯ゲーム機を持っていく、などの行為が習慣化していたら要注意です。

日常生活に組み込まれることで抜け出せなくなるという点では、タバコやお酒と同じですね。

(2)ネガティブな心理状態で生活している

ゲーム依存症には、心理的な影響も考えられます。

たとえば、学校でいじめにあっている、テストで成績がよくなかった、失恋した、両親と過ごす時間が少ない、などのネガティブな心理状態にあると、現実逃避をして問題から逃げようとします

その結果、嫌なことを忘れさせてくれるゲームへと走ってしまいます。

(3)子どもの部屋にゲーム機がある

子どもの部屋にゲーム機があると、親の目を盗んでプレイすることができるため、子どもはいつまでもゲームをしてしまいます。

その結果、宿題をせずにゲームに熱中したり、夜更かしをして寝不足になってしまいます。

また、ゲーム上で出会った人といかがわしいコミュニケーションを取るようになったり、親の知らないところで会うようになることもありえます。

ゲーム依存症が引き起こす問題7つ

問題

ゲーム依存症になってしまうと、日常生活にさまざまな問題を引き起こすことになります。

ここでは、ゲーム依存症が引き起こす問題についてご紹介します。

(1)睡眠不足

ゲーム依存症になると、自分でプレイ時間の調節ができないため、夜中までゲームをしてしまうようになります。

その結果、睡眠不足が続いて短気になったり学校の授業や仕事に集中することができなくなったりします。

また、睡眠不足は精神状態にも大きな影響を与えるため、精神が不安定になりやすくなり、不眠症などの睡眠障害を引き起こす場合もあります。

(2)友達が減る

ゲームばかりしていると、友達と外で遊ぶ機会が少なくなります。どんなに親しい友達が遊びに誘っても、ゲームの方が魅力的に思えるからです。

そのため、自然と友達の数は減っていき、孤立するようになってしまいます

しかし、ゲーム上に友達がいる場合、「ゲームの中でフレンドがいるからいいや」と開き直り、ますますゲームにのめり込むこともあります。

(3)学力の低下

当たり前のことですが、ゲームに時間を割いて勉強をせずにいると、学力が落ちてしまいます。

その結果を受けて親は叱りますが、ゲーム依存症になっている子どもの心には響きません。

学力が低下すると志望校に落ちたり、留年したりといった今後の人生に関わるような問題を引き起こします。

それでもゲームに依存してしまうのがゲーム依存症の怖いところです。

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(4)ひきこもり・不登校になる

友達がいなくなる、学力が低下する、などの悪影響が出始めると、子どもはどんどん学校生活が苦しくなってしまいます。

そのため、「ゲームをしている間は楽しいけど現実世界はツラい」といった線引きをしてしまうようになります。

そうした心理状態が続くと、対人恐怖やうつなどの症状を引き起こす可能性も。そうなると次第に外へ出なくなり、ひきこもりや不登校になってしまいます。

(5)家族関係の悪化

韓国ではゲームのやりすぎを注意した親が子どもに殺されるという事件が起こっています。

いきなり極端な例を出してしまいましたが、ゲーム依存症の子どもがいる家庭ではモメ事が多くなり、親子関係が悪化する傾向にあるのは事実です。

ゲーム依存症の子どもにとって、ゲームは人生で最も大切なものだと認識しています。

そのため、子どものゲーム中毒を心配した親が注意をしたりゲーム機を取り上げたりすると、まるで自分の人生を否定されたかのように感じて激昂します。中には家庭内暴力にまで発展することもあります。

その結果、子どもは親を敵だと認識するようになり、親は子どもを問題児として扱うようになって、親子関係が悪化していくのです。

(6)近視・緑内障などの目の障害

ゲームに熱中して一日の大半を目を酷使して過ごしていると、眼球が疲労を蓄積し、近視などの障害が出るようになります。

また、目を酷使することによる強度近視は、緑内障を併発する恐れがあり、最悪の場合失明することも考えられます。

(7)体の不調

目の酷使による障害の他にも、眼精疲労による頭痛や座り過ぎによる腰痛、手首の腱鞘炎や運動不足による肥満など、さまざまな体の不調をきたします。

さらに、同じ姿勢で座っていることでエコノミークラス症候群を発症し、最悪の場合死に至ることもあります。

また、韓国ではゲームのやり過ぎによる過労で死亡するという事故も起きています。

子どもをゲーム依存症にさせない方法4つ

依存症

『子供をゲーム依存症から救う精神科医の治療法』の著者・岩崎正人先生は、『最近のゲームは飽きないような工夫がされているため、子どもがのめり込んでしまうと自分では抜け出せないとおっしゃっています。

子どもをゲーム依存症にさせないためにはどうしたら良いでしょうか。以下では子どものゲーム依存を予防する方法をご紹介します。

(1)最初からゲームを与えない

実は私自身、ゲームが大好きです。ハマれば抜け出せないということを身をもって知っているからこそ、今は手を出さないようにしています。

そして、子どもにもゲームを与えないようにしています。

DSを持っていないことで、友達から、「持ってないの?」と驚かれることもあるようですが、友達はわが子がDSを持っていないことを知っているので、遊びに来るときはみんなDSを持って来ません

ゲームがなくても、それなりに楽しく遊んでいますよ。

(2)ゲームソフトは慎重に選ぶ

DSやPSPはありませんが、“みんなで楽しめるゲーム”なら家にあります。

1人でしても楽しくないゲームだと、学校から帰って黙々とゲームをするなんてことになりません。

週末に家族でゲームパーティーをすることもありますが、釣りゲーム、ダンスゲーム、人数が揃わないと楽しめないボードゲームがメインなので、むしろコミュニケーションの強化に一役買ってくれています。

(3)ゲーム機はリビングに置く

ゲーム機を子どもの部屋に置くことが危険だというのはすでに述べました。親の目が届かないところでゲームをすると歯止めが利かないからです。

そこで、ゲーム機は家族が集まるリビングに置くようにしましょう。

リビングであればママが目を光らせておくことができますし、子どもも長時間ゲームをすることはありません。

もちろん、家庭用ゲーム機だけでなく、携帯型ゲーム機もリビングでのみ使用できるようにしましょう。

(4)罰を決めておく

子どもがルールを破ってゲームをした場合の罰を決めておくことも大切です。

「1日1時間まで」「ゲームは宿題をやってから」などのルールを子どもが破っても、「こら!」と怒るだけでは効果がありません。またやります。

そのため、子どもにとってはキツめの罰を設定しましょう。

ルールを破ったらゲーム機を1か月没収する、売りにいく、など子どもが「絶対に罰を受けたくない!」と思えるようなものがいいです。

そして、罰を決めたからには実行する勇気も持たなくてはなりません。どんなにかわいそうでも、子どもがルールを破ったら必ず罰を与えましょう。

子どものゲーム依存症を克服させるコツ3つ

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(1)ゲーム依存症だということを自覚させる

ゲーム依存症の人の多くは、自分がゲームに依存しているとは思っていません。そのため、親が明確にゲーム依存症だということを自覚させる必要があります。

これには一日の時間割を書かせると効果的です。

普段は意識していない時間の使い方を目で確認することができるので、自分がどれだけゲームに時間を費やしているかを実感することができます。

(2)居場所を作ってあげる

子どもがゲームに依存するのには、何かきっかけがあったかもしれません。

人間関係や将来の不安、自己嫌悪などの問題から目を背けようとしてゲームに没頭している可能性もあります。

その場合は、その不安を親子で一緒に取り除く努力をしましょう

学校に行きたくないのであれば通信学校にしてもいいですし、仕事を探すのが怖いのなら一緒に探してあげるのもいいです。

子どもがゲーム以外で安心感を抱けるような居場所を作ってあげることが非常に大切です。

(3)ゲーム機を売る

これは最後の手段ですが、どうしても子どもが依存をやめないようならゲーム機を売ってしまうのも手です。

ゲーム機がなければゲームをすることができないので、依存のしようがありません

しかし、これは荒療治なので、人によっては拒絶反応を起こして家庭内暴力に走る場合もあります。

子どもとの関係性を見ながら実践するようにしてください。

まとめ

「ゲーム依存症チェック」や「ゲーム依存症の予防法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

ゲームはとても楽しく、息抜きになりますが、一歩間違えば人生を台無しにしてしまいかねないものでもあります。

子どもは自制する力が弱いので、ゲーム依存症にさせないように親がしっかりと管理してあげるようにしたいですね。

【参考文献】
・『子供をゲーム依存症から救う精神科医の治療法』岩崎正人・著

●ライター/亜依(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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