“帝王切開”による出産は決して楽じゃない! その現状とリスク

【ママからのご相談】
先月赤ちゃんを産んだばかりのママです。赤ちゃんの逆子が治らなかったため、産婦人科の先生からの提案で、帝王切開になってしまいました。義母からは、「出産で楽ができて良かったわね」と度々言われ、何だか悲しいです。本当のところ、帝王切開は自然分娩よりも楽な出産方法なのでしょうか。

a 帝王切開も立派な出産。胸を張って堂々と。

ご相談ありがとうございます。帝王切開で長女を、経膣分娩で次女を出産した、ライターの川中利恵です。

まずは、出産おめでとうございます! そして、お疲れ様でした。

私も長女の時、逆子が治らなかったので、計画帝王切開となりました。幸い、私自身は、心ない言葉を吐かれることは殆どありませんでしたが、経膣分娩できなかったことに、なぜか後ろめたいような気持ちになりました。

そして、そんな時に心ないことを言われたら、悲しくなるのは当然のことです。

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1人じゃない! 増えている帝王切開による出産

帝王切開による出産は、年々増え続けています。

厚生労働省が発表している『厚生労働省 医療施設調査』によると、平成8年には12.6%だった帝王切開率は、平成23年9月に公表されたデータでは19.2%。

たったの15年で、およそ1.5倍増加しているのです。およそ5人に1人の方が、様々な事情で帝王切開しているのですから、既に帝王切開による出産は珍しくありません。

そんな中、経膣分娩をもてはやし、「帝王切開=本当のお産ではない」という偏見を持つことは、もはや時代遅れとも言えるでしょう。

安全・ラクラクではない帝王切開

安全性が高いと認識されており、世界的にも増加している帝王切開による出産。それでも、帝王切開は開腹手術です。同じ健康な人であれば、経膣分娩よりもリスクが高いことが分かっています。

例えば、帝王切開による出産は、経膣分娩に比べ、母体の回復が大幅に遅くなります。また、やはり開腹手術のため、感染・静脈血栓症などの合併症を引き起こしやすくなり、母親の死亡リスクが高まるのです。

それだけではありません。次の妊娠時も、胎盤癒着や子宮破裂などのリスクがあります。そのため、第一子を帝王切開で出産した場合の殆どが、次以降の出産も、帝王切開となるのです。

赤ちゃんとママを救うための出産方法が帝王切開

論文などで報告されている通り、帝王切開による産後の回復は、思うようではありません。私自身も、産後に重度の妊娠中毒症に近い症状が出たため、入院が長引きました。

3日間ベッドから離れられず、退院当日まで点滴が欠かせない状態でしたが、経膣分娩で次女を産んだ後の回復はとても早く、出産の当日には赤ちゃんを抱っこすることができて、驚いた記憶があります。

また、次女を出産する際は自然分娩でしたが、その時も、常に緊急帝王切開手術の準備をしながら、出産に挑みました。

そもそも帝王切開とは、経膣分娩そのものにリスクがあるから行われる手術です。帝王切開は、母体の安全と赤ちゃんの命を守るために行われます。出産が終わるまで、いつ誰がどこで帝王切開になるものかも分かりません。


経験者の私が言うのも少し恥ずかしいような気がしますが、子どもの命を守るために体を張るのは、経膣分娩も帝王切開も同じです。誇りこそすれ、比べて自分を責める必要はちっともありません。

そもそも、相手の状況や気持ちを考えもせず、心ない言葉を吐く人は、どんな状況であろうと、何か相手が傷つく言葉を選んで言いたいタイプなのだと思います。

どうかお気になさらず、胸を張ってください。

【参考リンク】
医療施設調査 | 厚生労働省

●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)

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