赤ちゃんに“タブレット端末”を触らせすぎることの弊害

【ママからのご相談】
自宅にタブレット端末があるのですが、もうすぐ1歳になる娘が、これで遊ぶのが大好きです。取り上げると泣き出すため、そのまま使わせています。私も、スマホで連絡を取り合ったりと手放せないので、あまり強く取り上げたり、やめさせたりすることに躊躇いがあります。

実際、小さな子にこういった機器を、どのように使わせたら良いのでしょうか。

a ご家族で、メディア端末を使う時のルールを決めてみましょう。

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

お子さんをあやしたり、暫くの間、興味を引きたい時に、こうした機器は絶大な力を見せてくれます。

でも、ママはママですし、赤ちゃんは赤ちゃん。いつまでも自由に触らせておくのは、いかがなものでしょうか。

赤ちゃんは、生後3か月で出生時の体重の2倍に、1年で3倍にもなります。ミルクしか飲めなかった子が、歩き出し、言葉を話し出す、成長が著しい時期です。大人の1年に比べ、子どもの1年は2倍も3倍も長く感じられ、自分でできることをドンドン増やして行く大切な時期です。

メディア端末とばかり向き合って、母親と触れ合う時間が減ってしまうことは、お子さんのために良くないかもしれません。

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養育者との関わりが大切

ジョン・ボウルビィの『愛着理論』によると、赤ちゃんは生後3か月ごろになるまでに、自分の面倒を見てくれる母親や父親などの養育者を覚え、特別な態度や笑顔、涙などで注意を引くようになるそうです。

また、そうした呼びかけに対し、養育者が怒ったり、笑ったり、困ったり、カワイイなぁと感じたりと、情緒的な応答を繰り返すことで、赤ちゃんと養育者の間に愛着が生まれるといいます。

赤ちゃんは、自力で動き出すころになると、様々な世界を体験することになります。それは楽しいことばかりでなく、不安や孤独、恐怖なども同時に感じます。

すると、赤ちゃんは不安な気持ちを和らげようと、養育者に駆け寄ります。養育者は抱き上げ、「大丈夫」「危ないよ」など、その都度励ましたり、宥めたり叱ったりします。

こうしたことを繰り返していくことで、赤ちゃんは安心して、養育者を離れ、冒険に出ることができるようになるのです。

養育者が、お子さんの安全地帯となることで、自らの存在や行動、考えに自信を持てるようになっていくといいます。

愛着障害になってしまうことも

では、その大切な時期に、こうした心が育たないとどうなるのでしょうか。

人と適切に関わることができず、過度に抑制したり、警戒したりしてしまいます。また、「特定の人と親密な人間関係が結べない」「見知らぬ人にもべたべたする」といった傾向が見られるようになるなどの、愛着障害を持つことになりかねません。

初めはママだけであった愛着が、父親や祖父母、兄弟姉妹、さらには友達や仲間と、発展していきます。恋をするような年になれば、それが異性へ向かい、やがて社会的集団にまで広がります。

全くダメ! という訳ではありませんが、ママ自身が、こうしたメディア端末に対し、一定のルールを定め、使用することを心がけましょう。

それでは、こうしたメディア端末とどう付き合えば良いのでしょうか。

乳幼児期のメディア接触コントロールから、実践モデルをご紹介します

(1)テレビを消して家族で楽しむ時間を作る
(2)食事中、授乳中はテレビを消す
(3)スマホ、タブレットを子どもの遊び道具にしない
(4)電子ゲームを買い与えない、させない
(5)毎日外遊びの時間を作る

(『ネットに奪われる子どもたち~スマホ社会とメディア依存への対応~』清川輝基、古野陽一、山田真理子・著より)

テレビを見せるより、絵本を読んであげましょう。授乳中は赤ちゃんを見つめ、食事中は家族と会話をします。電子ゲームは自制心が生まれてから与え、スマホやタブレットは使わせない、親もなるべく子どもの前では使わない。

そして、子どもの身体と脳が最も発達するのは外で遊ぶことです。

こうした便利なメディア端末は、日々進化を続けます。一方で、人間の成長は昔から何一つ変わりません。

赤ちゃんがこの時にしか学べないことは沢山あります。本物の自然を、本物の音を、本物の触れ合い、本物の世界を、是非たくさん体験させてあげてください。


メディア端末は、道具です。どのように、あなたとあなたのお子さんの人生にとって、有効に扱うか。

今からしっかり考えて行きましょう。

【参考文献】
・『ネットに奪われる子どもたち~スマホ社会とメディア依存への対応~』清川輝基、古野陽一、山田真理子・著

【関連コラム】
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常識の範囲内ならOK! ゲームが子どもの脳に与えるメリット4つ

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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