先進国なのになぜ!? 貧困の子どもが多い日本のシビアな現実

【パパからのご相談】
先日、NHKで子どもの貧困の番組を観ました。日本は先進国で豊かで、不自由することなく皆が暮らしていると思っていました。日本にも子どもの貧困があったなんてショックでした。僕もひとりの父親として考えていかなければと思いました。

a 長時間労働は社会問題。

こんにちは。ソーシャルビジネス・コンサルタントの片山知行です。

ひとり親支援や子どもの貧困問題解決などをライフワークにしています。ものごとに関心を向けるのはとても大切なことです。ご相談、とても嬉しく思います。

140619katayama

貧困の子どもの現実

ある先進国の数字です。その国の相対的貧困率は約15%。ほとんどすべての子どもたちが保育園や小学校に通うことができるのですが、7人に1人が貧困状態で暮らしています。

中には、骨折しても医者に通うことができず、曲がったまま骨が治ってしまう子ども。給食が唯一の栄養源であることから、夏休みに激痩せする子どもがいるのです。

ひとり親家庭を見ると、50%以上の子ども、つまり2人に1人が貧困状態です。

そのある先進国とは、私たちが暮らす現代の日本のことです。まずは、その事実を知ることが大切なのです。

相対的貧困率と日本の貧困

相対的貧困率という言葉がありますが、世帯所得をもとに国民一人一人の所得を順番に並べ、中央値の人の所得の半分に満たない人の割合です。

2009年の中央値が3人世帯で224万円ですので、貧困線は112万円になります。

2008年の日本の相対的貧困率は14.9%で、OECD加盟国30か国中12番目に高く、加盟国平均10.6%を上回っていて、日本は比較的貧困層は多いのです。

前述しましたが、ひとり親家庭の子どもの貧困率は世界ワーストです。シングル・マザーの就業率は9割近くと高いことから、日本の母子家庭の母親は、働いても貧困生活から脱することができない「ワーキングプア」であることがわかります。

さらに、母子家庭の母親の約5人に1人はダブルワーク、トリプルワークと複数の職をかけもちしているために、本人の健康状態の悪化、子どもと過ごす時間が少ないため、子どもの生活状態の悪化も懸念されていると言われています。

所得の再分配と社会保障

所得の再分配とは、所得の高い人から低い人へ、税金や社会保険料などの制度を通してお金を移動させることです。

高所得者は所得税を多く支払い、低所得者は税金を免除されたり、様々な手当などの給付を受けたりすることで貧困格差が縮小し、低所得者の貧困率が下がるという仕組みです。

それは、ほとんどの先進諸国で公的年金や公的医療制度が運用され、たとえば、現役世代からお金を集めて高齢世代に給付するという構造になっており、これは日本でも同じです。

ところが、日本だけが、所得再分配後の子どもの貧困率が高くなっているのです。年収200万円の母子世帯が約50万円の社会保障費を支払っているケースもあり、したがって、日本の子どもの貧困問題は、社会政策による見直しが必要です。

遅れながらも昨年、「子どもの貧困対策法」が参院本会議で可決、成立しました。貧困格差の是正、貧困の連鎖を防ぐための対策を国の責務とするもので、今後の政策に大きな期待を寄せています。

子どもたちに健康的な暮らしと勉強の機会は平等に与える必要があり、私たちはしっかりと認識し関心を持つことが必要なのです。

【参考リンク】
平成25年版子ども・若者白書「第3節 子どもの貧困」| 内閣府

【関連コラム】
専業主婦よりワーキングママの方が家計が苦しくなる原因5つ

●ライター/片山知行(ソーシャルビジネス・コンサルタント)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする