「親家片」をスムーズに! 親の家を片付けるための心構え5つ

【女性からのご相談】
40代の主婦です。両親が高齢であることもあり、近々、私の実家に同居する予定なのですが、なかなか実家の方が片付けられません。私たちが住む部屋に大量の荷物があり、80代の母からは「勝手に捨てるな」と言われてしまい、困っています。荷物の多くは、母親の服飾品、父親の本や書類です。中には、私が小さいころに着ていたセーターやTシャツなどもあり、母は「孫に取っておいたもの」と言い張り、捨てようとはしません。どのように説得しながら、片付けを進めることができるでしょうか?

a 「捨てよう」は禁句! 「整理しよう」といった前向きな言葉掛けを。

こんにちは。ママライターのKOUです。

ご高齢の親御さんが住む実家の片付けに頭を悩ませている方は多いかと思います。

相談者さんのお母さまのように、戦中にお生まれになって戦後の物不足をご経験された世代の方は、「もったいない」という意識が強いことなどから、物が捨てられないのだと言います。

とはいっても、同居の日が迫ってくる……。片付かない焦りとともに、お母さまに対してのイライラ感が募っていることでしょう。相談者さんは、まさに「親家片」(おやかた=「親の家を片づける」の略語)に直面されているのですね。

この「親家片」については、主婦の友社が雑誌『ゆうゆう』で取り上げ、読者の反響をもとに昨年『親の家を片づける』を出版。「親家片」の深刻な側面をリアルにとらえるなど、これから「親家片」を始める人たちを啓発する本として話題になりました。

そこで今回は、主婦の友社の『親の家を片づける 実践ハンドブック』をもとに、「親家片」の体験者に取材して得た「親の家を片付けるための心構え」を5つご紹介したいと思います。

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(1)一緒に片付ける

『離婚をして、実家に戻ってきました。引っ越すとき、私の部屋は物置になってしまっていて、片付けるのに一苦労。私の部屋だと思って、1人で片付けようとしたら、「勝手にやらないで!」と母に怒られました。実際、母や父の物で溢れていたので、私だけでは整理しにくいのは確かで、母が手の空いているときに一緒に片付けるようにしました』(40代独身女性)

「物を捨てること自体がいや」
「想い出をもぎとられるような気がする」
「自分たちを年寄り扱いして」

このように、現状を変えることに強い拒否反応を示す親御さんもいるようです。

ですから、親御さんの目線や立場を考えながら、一緒に片付けを進めていくことが大切だと思われます。

(2)「捨てよう」は禁句

『母と別のマンションに住むため、長年住み慣れた家を売りました。引っ越し先のマンションには入りきれないほどの荷物だったのですが、80代の母は「まだ使えるから捨てない」となかなか減らせませんでした。そこで、「捨てられないもの」の一部を「使わないもの」として仕分け、レンタル倉庫に保管することにしました』(50代男性)

「物を捨てよう」「物を減らそう」

「捨てたくない」と言い張る親御さんに対し、この2つの言葉は禁句だそうです。「片付けよう」「整理しよう」といった前向きな言葉を使いましょう。

(3)スケジュール通りに進めようとしない

『二世帯住宅を建て、主人の両親との同居の期日が近づいているというのに、私たちが入る部屋にはダンボール箱が積み上がっていました。義父が腰を痛めていたので、作業ができなかったようです。それなので、引っ越し日程を延期して、義父の腰が良くなってから片付けを再開しました』(30代主婦)

「親家片」では、疲れない、くじけない計画こそが大切だと言います。

親の年齢や体調などを考慮し、「疲れたら休む」「スケジュールを変更する」ことも頭に入れておきましょう。

(4)「真夏・真冬の片付けはやらない」

『実家のリフォームをするため、荷物の整理を手伝いました。梅雨明けから始めようかという話になり、7月下旬ごろから作業に取り掛かりました。エアコンをつけっぱなしで電気代もかかるうえ、部屋の外に出ると暑くてかえってグッタリしました』(40代男性)

当然、片付けをするときは気候にも左右されます。

真夏や真冬の片付けは特に大変ですから、なるべく避けたいところです。どうしても真夏に決行せざる得ないときには、水分補給や休憩をこまめにとりましょう。真冬であれば、部屋を閉め切ることで大量のほこりを吸ってしまうこともあるので、換気には十分注意が必要かと思われます。

(5)不用品回収業者などプロに頼む

『1人暮らしだった父がなくなり、遺品の整理をしました。古い家具など大型の不用品が膨大にあり、1つ1つ処分するのも手間が掛かると思い、(不用品回収)業者に頼みました。多少、お金は掛かりましたが、片付けるストレスは軽減されました』(50代主婦)

自治体の粗大ゴミ処分であると、指定の収集日にのみ回収作業を行っていて、その日にしか捨てられません。

大型の不用品が多いのであれば、捨てられなかったものを、一気に不用品回収業者に頼むことも良いかもしれません。確かに費用はかかりますが、こちらが指定した日に回収してもらえます。


いかがでしたでしょうか?

「親の家を片付ける」というのは、かなりのエネルギーを消耗すると思います。この「親家片」については、生活研究家の阿部絢子さんが次のように述べています。

『親の物を片付けることは、親の生きた証しをどう受け取っていくかという作業。その順番はいずれ自分にも回ってきます。「ため込む」から「共有」へ。私はそんな思いを次代へ伝えられたらと思います』

ご両親の証しをどのように心に受け止めていくか。長期戦になるかもしれませんが、ぜひ、参考にしてくださいね。

【参考文献】
・『親の家を片づける 実践ハンドブック』主婦の友社・編

●ライター/KOU(ママライター)

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