暗記するなら青!? 勉強がはかどる“色ペン”の使い分け方

【ママからのご相談】
小学校高学年になる娘がいます。この頃、カラーペンを集めるのに凝っているようで、たくさんペンを買っては筆箱に詰めています。

学校のノートを見ていたら、そのペンを使って色とりどりのノートになっていましたが、カラフル過ぎてかえってわけがわからないのでは? と心配になりました。

カラーペンの効果的な使い方があれば教えてください。

a 色が持つ力を利用して使い分けを!

ご相談ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木恵です。

これまで、100人以上のお子さんの学習指導を行ってきましたが、筆箱に入っている筆記用具が10本未満だった子はほとんど見たことがありません。

そのくらい、女の子はカラフルなペンが大好きで、たくさん集めてはお友達と見せ合っています。中には筆箱を2つ(どちらもパンパン!)持ち歩くツワモノもいました。

残念ながら、相談者さんのおっしゃるとおりそれらをうまく使いこなせていない子が多いのも事実

ペンを持ちすぎて、授業中に「どの色で書こうか考えているうちに大事なことを聞き逃した!」という女子が多いのです。

そこで今回は、どんなときにどんな色を使うと効果的か、色彩論の視点からご紹介します。

色ペンのカラー別特色

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暗記におすすめ「青」

青は気持ちを静め、冷静になれる色。青を見ると心は落ち着き、集中力が高まります。

「暗記の際に青いペンを使うと覚えられる」と受験をテーマにしたマンガにて取り上げられていましたが、これは色彩理論からも有効のようです。

多くの学習塾や教育機関が青い看板を掲げているのもこのためでしょう。

注意力を高める「黄色」

蛍光ペンも、ビビットなものや目に優しいマイルドな色調など、さまざまな色合いのものが発売されるようになりました。

マーカーで教科書や参考書にマークをするとき、おすすめなのは定番の黄色です。

道路標識などにみられるように、黄色は交感神経を刺激するため注意喚起に向いている色です。

ただし、刺激のある色のため、使いすぎると疲れが出たりマヒしたりしてしまうため、教科書が黄色だらけにならないよう本当に大切なところだけ厳選してマークしましょう。

定番だけど実は危険な「赤」

実は、勉強には不向きとされているのが赤のペン。赤を見ると、血流が良くなり気持ちが高揚します。

間違っているところを赤で直すことは昔から当たり前のように行われていますが、赤は攻撃性を強める色とされているため、赤で直されると苛立ってしまい反抗心が出てしまう子がいます

反抗的で落ち着きのない子には「真っ赤なバツ」を避け、気持ちが明るくなる「オレンジ」や優しさの「ピンク」を代わりに使用してみましょう。


このように、色にはさまざまな力があります。上手に使って楽しく効率よく勉強できるよう、親子でお話ししてみてはいかがでしょうか。

色ペンの失敗エピソード3つ

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(1)大事なところが分からない

『ノートをカラフルにとりたくて6色のペンを使い分けてたんだけど、思いつきで使っていたらどこが大事でどこが大事じゃないのか分からなくなってしまって、やめてしまいました』

キレイにまとまったノートを作ろうとして、何色ものペンを使い分けてカラフルにしたことのある人は多いのではないでしょうか。

しかし、色数が増えるほど使い分けが難しくなりますし、後から見返したときも情報に統一性がなくなってしまいます

色が多いことはメリットとは言えないようです。

(2)筆箱がぱんぱんに

『ノートの色分けが楽しくて何色ものペンを買い揃えていました。全てのペンを持ち運ぼうとしていたので筆箱はいつもぱんぱん。結局使いこなせないし、ペンに使うお金も馬鹿になりませんでした』

色が増えれば、それだけ持ち運ばなければならないペンも増えていきます。もちろんペンはタダではありませんし、それだけお金も必要になってしまいます

(3)黒だけの手帳で予定を見落とす

『手帳に挟めるペンは1本だけだから、黒1色で書いていたんです。でも、重要な予定を見落として約束をすっぽかしてしまったことがあって……。それからは最低でも2色は使うようにしています』

色ペンを使うのは勉強するときだけとは限りません。

手帳にスケジュールを記入したり、カードでタスク管理をするときに使ったりする人もいるでしょう。

ビジネスの場では大きな筆箱を持って歩くことができず、限られたペンのみで書き物をしなければならないことも多々あります。

とはいえ、色を限定しすぎて大事なことを見落としてしまっては意味がありません

必要最低限のもので目的を達成するための使い方を身につける必要があります。

多すぎると逆効果? 効果的な色の数とは

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基本は3色

ノートをとるときに使う色数については、黒・赤・青の3色を基本にするのが理想的と言われています。この他、黄色の蛍光ペンを加えてもいいでしょう。

そして大事なことは、各色に明確な役割を与え、分かりやすいルールのもとで使うことです。

主なルールは

・通常の記述は黒で書く
・最重要部分を赤で目立たせる
・赤の次に大事な部分、間違ったところや修正したい部分を青で記入

で十分。

これを基本に、自分なりに意味を加えるなどアレンジしても構いません。

ただし、色の数を極力減らすことと色分けにルールを作るということは忘れないようにしましょう。

勉強に慣れていない低学年ではカラフルなノートもアリ

勉強に使う色はできるだけ限定したほうが見やすいものになりますが、まだ勉強する習慣がない小学校低学年ぐらいの子であれば、カラフルに色分けして“ノートを書く”という行為を楽しみ、苦手意識をなくすことも重要です。

色を多く使っていると、次第に何が必要でどんなやり方が効率的かということを身をもって体感することができます。

小さいころは子どもの好きなように色ペンを使わせるのもいいのではないでしょうか。

最新色ペン事情

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豊富なカスタマイズ

ひと昔前までは、色ペンといえば赤・青・黒の3色というのが定番でしたが、最近の色ペンはたくさんの選択肢の中から色を選ぶことができ、本体もカスタマイズができるなど自由度が高くなっています。

学生はもちろん、社会人になるとシャツに1本だけ指して対応しなければらないということも多く、柔軟にカスタマイズができるペンは重宝するはずです。

スタイルフィットは1、3、5色を入れられる本体を選び、豊富なリフィルからペンの色を選択することができます。

色はもちろん、ペン先の太さやインクの種類なども変えることができるようになっています。

こちらは2〜5色用までの本体が用意され、リフィルも豊富なハイテックCコレト。インクの入れ替えが簡単なのが特徴です。

ホームページでは、実際に組み合わせるインクによって手帳がどのような見栄えになるかシミュレーションできるサービスもあります。

消せるボールペン

ボールペンの特徴は、濃くしっかりと書けて消えないこと。

これはメリットである反面、間違ってしまったときの対処に手がかかるというデメリットにもなりえます。

そんな中現れたのが“消せるボールペン”。擦って摩擦熱を発生させることでインクを無色化し、ボールペンなのに消すことができるというものです。

消しカスが発生せず、何度でも書き直しができることから人気のペンとなっています。

低粘度油性ボールペン

ボールペンには、油性・水性・ゲルインクなどさまざまなインクが存在しますが、油性インクに新たな風を吹き込んだのがこの低粘度油性ボールペン。

従来の油性ボールペンインクは粘り気が強く、水性インクやゲルインクと比べて決して書き味がいいとは言えませんでした。

しかし、油性インクは耐水性があり、保存性に優れているというメリットがあります。

そこで、この書き味の良さと保存性という2つの良さを兼ね備えたインクとして開発されたのが低粘度油性ボールペンです。

油性とは思えない書き心地から、なめらか油性ボールペンと呼ばれることもあり、人気を集めています。

高級志向

色ペンも、ただ書ければいいというわけではありません。毎日使うものであれば、所有する満足感も味わいたいものです。

特に仕事で使うのであれば人前で使うことも多いため、それなりのペンを持ちたいと思う人もいるでしょう。

最近では、デザイン性の高いものや木材を使ったものなど、高級感のある本体も多く取り揃えられています。

マーカーペン

大事なところを目立たせるときに使うマーカーペンも新しいものが続々と出ています。

ペン先部分に透明の窓が付いてラインが引きやすくなっているものや、消せる蛍光ペン、裏写りの心配がない鉛筆タイプの蛍光ペンなど進化を遂げています。

ここぞというときに使うものだけに、使い勝手は勉強の効率に大きく影響するでしょう。

まとめ

「最新の色ペン事情」や「失敗談」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

自分なりに工夫をこらし、勉強の効率を上げようとすることは大切なことです。

しかし、手段と目的をはき違え、色分けすることやキレイなノートを作ることが目的となってしまっては本末転倒。

ここに記載された方法が万人に最適な方法というわけではありませんが、勉強を進めていけば自然と自分に合った方法が見つかるはずです。

上手に色ペンを活用することで、1歩でも“できる人”に近づくことができるでしょう。

●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
●追記/パピマミ編集部

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