完全母乳育児のメリット&デメリット

【女性からのご相談】
もうすぐ出産を迎えるプレママです。出産を控え、念のためにミルクを用意しようと思ったのですが、義母に完全母乳育児を強く薦められてしまい、悩んでいます。産婦人科では「できるだけ母乳育児を」と言われていますが、完全とは言われていません。完全母乳育児のメリットとデメリットを教えてください。

a 赤ちゃんにとって母乳は完全栄養食。でもこだわりすぎはNG!

ご相談ありがとうございます。やむを得ず完全母乳育児だったライターの川中利恵です。

赤ちゃんと出会えるのが楽しみな時期ですね。私も相談者さん同様、出産前にはミルクを用意すべきか悩みました。一応、ほ乳瓶とともにミルクも用意したのですが……、産まれてきた娘達がことごとくほ乳瓶を拒否したため、強制的に完全母乳育児となってしまいました。

つきっきりでいる必要があるため母親が苦労するだけで、赤ちゃんにとってはメリットしかないと思われる完全母乳育児。でも、やはりデメリットはあるのです。

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(1)免疫力を高め、脳の成長を早める母乳!

母子のふれあいだとか、母性云々といった説もありますが、やはり母乳育児における最大のメリットは、栄養面です。

生まれたての赤ちゃんは、免疫面はもちろん、脳や体もまだまだ未発達です。赤ちゃんのあらゆる面が育つために必要な栄養素が、母乳にはたくさん詰まっています。もちろんミルクにも、赤ちゃんに必要な栄養素が含まれています。しかし、研究の大元である母乳には、やはり適いません。

たとえば、脳の発達面。2013年にブラウン大学で行われた研究では、完全母乳育児で育った子どものほうが、ミルクで育った子どもよりも、脳内の神経繊維が密集する白質の発達が早いことが明らかになっています。

(2)母乳にも足りない栄養素がある!?

免疫力を高め、脳の成長に最も適した栄養素が含まれる母乳。でも、やはり弱点があります。

最近、足がO字に曲がってしまう「くる病」や、けいれんや頭蓋骨が柔らかくなってしまう「ビタミンD欠乏性低カルシウム血症」が、世界的に多く報告されているそうです。これは、完全母乳育児推奨による赤ちゃんの栄養不足や日光浴不足が原因と言われています。

栄養たっぷりの母乳ですが、実のところ、ミルクよりもビタミンDの含有量が少ないというデメリットがあるのです。母乳育児をするのであれば、ママの食事をバランス良く栄養満点にすることを心がけることと、日光浴は必須、と考えたほうがいいのかもしれません。

(3)ケースバイケースで、楽しい育児ライフを!

そもそも出る量に個人差があり、ママの体調や心理状態によっても、量はもちろん、含まれる栄養価すら変わってしまう母乳。

その点、ミルクは栄養価が安定しています。産後、母乳が足りないかも、薄いかもと感じたら、すぐにミルクをあげられるよう、準備をしておいてはいかがでしょうか。


「母乳が出ない」「母乳だけで育てなくては」と悩んだり、思い詰めたり。私もそうでしたが、産後は特にそんな心理状態に陥りがちです。でも、それがママのストレスになり、逆に母乳が出づらくなったり、食事があまり取れず、栄養不足になってしまったりすることも……。

母乳もミルクも、赤ちゃんにとってはどちらも栄養。母乳なら、深夜でもすぐに授乳できますし、ミルクなら、ママがお出かけするときも安心! という実用面でのメリットがそれぞれあります。

赤ちゃんの元気のためにも、ママの笑顔のためにも、育児は「こだわりを捨てておおらかに、子どもの個性にあわせてケースバイケースで」と心がけつつ、赤ちゃんを迎えてあげて欲しいなと、老婆心ながら思います。楽しい育児ライフを過ごせますように!

●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)

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