免除はトラブルの元? “幼稚園の役員”に関する基礎知識とリアル事情

【ママからのご相談】
幼稚園の年長保育の子どもの母です。この春よりクラス役員になりました。

決めるときに立候補の人がいなかったのでくじ引きという話になったのですが、担任の先生が私に「○○さんのところは一人っ子ですのでお願いしたいです」とみんなの前で頼んできました。

私は専業主婦です。先生から直々に言われたので、了承せざるを得ない感じになってしまい引き受けましたが、いまだに釈然としないです。

こんにちは。はぎわらももです。

幼稚園や学校の役員は、基本的に子どもの人数分、役員が回ってくる決まりがあるようですね。

とくに幼稚園の場合は、下に小さな子どもがいない人にできれば率先して引き受けてほしいようです。

子どもの数=役員回数」は公平だと思います。二人の子どもなら2回。一人なら1回。きっとみなさんもそれぞれ引き受けてらっしゃるのでは。

二人なら二人分、学校や園にお世話になっているのだから、それは恩返しと思って快く受けたほうがいいと思います。

小さな子どもがいるママも、その子が大きくなって入園したら役員をやらなければならないのです。延期になっただけです。結局、皆さん公平に回ってきますよ。

幼稚園PTA役員の活動内容

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1学期

・役員決め
・保護者懇親会、総会
・給食試食会

入園直後に役員の選出が行われます。

1学期には特別な行事はあまりなく、役員同士の顔合わせを兼ねた懇親会や、これからの活動内容を説明する総会的な会合が主なものとなるでしょう。

この他、保護者を招いて給食の試食会を行う幼稚園もあるようで、役員は準備などの手伝いをすることになります。

夏休み

夏の一大行事である夏祭りが行われます。役員は飲食物の出店などあらゆる企画や運営について携わる必要があり、当日は駐車場整理までしなければならないことも。

気温の高い中で行うことで危険性もあり、幼稚園によっては夏祭りを6月ごろに前倒しで行うところもあるようです。

2学期

・運動会
・バザー

2学期は大きなイベントが目白押しの季節。

運動会やバザーなど、幼稚園で最も大変といえる行事が立て続けに行われることで、役員にとっては気の休まらない期間となるでしょう。

特にバザーは、保護者から手作りの出品物を集めるなど商品集めをしなければならず、その後も商品への値付けや当日の収益金の管理など精神的にストレスのかかる仕事が数多くあります

力を入れているところでは、役員が毎日のように幼稚園に通わなければならないこともあるようです。

3学期

・クラス文集作り
・卒園アルバム作り
・謝恩会(卒園茶話会)

卒園や進級にあたって、文集作りが始まります。

保護者から子どもたちにあてた手紙を集めたり、子どもたちの描いた絵などを集めたりするだけでなく、それらを製本して本の形にするのも役員の仕事です。

また、お別れ遠足が行われる場合には、当日の引率を行うため1日中つきっきりで行事へ参加する必要があります。

子どもが年長で卒園アルバムの作成が必要であれば、この時期に行われることになるでしょう。

それから、保護者から担任へ感謝の気持ちを表す『謝恩会(卒園茶話会)』も、役員の負担が大きなイベントです。

先生への花束やプレゼントの準備に始まり、当日に出す料理の準備など決めなければならないことがたくさんあります。

出し物としてダンスの練習が必要であれば保護者たちへの指示を出さなければならなかったり、園での思い出写真をスライドショーにして流すために自宅でパソコン作業をしなければならなかったりと、園によってイベントはさまざまです。

幼稚園の役員活動の頻度や期間

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幼稚園での役員活動は、基本的に昼間に行われることがほとんどです。

そのため、仕事をしている親であれば休みをとって出席しなければならないということが出てくるでしょう。

多い場合には隔週で会合というところもあり、暇なときでも1〜2か月に1度は幼稚園に行かなければならないようです。

任期は1年間で、1度役員を経験すればその後は免除されるというのがルールとなっている幼稚園が多いでしょう。

幼稚園の役員の役職

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役員会の代表を務める会長を筆頭に、副会長、書記、会計の4つの役職が主なもので、これを『4役』と呼ぶこともあります。

中には役員そのものを置かずに、行事単位で“1人1行事”という役割を持たせる園もあり、場所によって負担の受け方は大きく違いがあるようです。

幼稚園の役員は早めにやる方がいい?

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慣れない中での役員を嫌がり、年少での参加は敬遠される傾向にありますが、最初にやっておくことで他のママたちとも交流を持つことができるため、メリットは大きいといえるでしょう。

幼稚園側も年少での役員には配慮することがあり、比較的楽な仕事が割り振られるということもあるようです。

そのため、1人1回というルールのある幼稚園では特に年少のうちにやっておく方が負担は軽くなるといえます。

また、周りの保護者たちも、最初は有効な関係を築きたいと思っているため、無茶な要求をされることが少なく、意見の取りまとめに骨を折ることも減るでしょう。

学年が上がるにつれ、保護者同士にも好き嫌いがでてきて気を使わなければならない場面が出てきます。

さらに、役員会の代表である会長は通常、年長役員の中から選ばれます。

そのため、年長のときに役員になってしまうと、通常の役員行事以外にみんなの前であいさつをする機会があったり他の役員を取りまとめるという責任がのしかかる仕事をやらなければならなくなる可能性が生まれてしまいます。

幼稚園の役員をやるメリット3つ

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今までに、小さな子どもがいても働いていても役員の仕事をしてきた方はたくさんいるはずです。

発想を転換して、「専業主婦のうちに」「下の子どもが産まれないうちに」と思うことはできませんか。

役員になると先生から園のことをいろいろ教えてもらったり、園に通ったりすることが多くなるので子どもの様子も確認できます。

いろんなママさんとお話しもできます。学校に行っている子どもがいるママから、「学校ってこんなところよ」と情報を聞くことができて世界が広がっていきます。新しいママ友ができるかもしれませんね。

他にも、下記のようなメリットがあります。

(1)舞台上以外の子どもの姿を見られる

行事の準備などで、裏方としての働きも求められる役員。

他の保護者と同じようにステージ上のわが子を見ることが難しいということもあります。

しかし、その点、舞台裏など普段目にすることのできない子どもの姿を見られることがあるかもしれません。

(2)役員優遇を受けられることもある

お遊戯会などで、自分の子どもに良い役がつくこともあるとか。

また、運動会などでは写真を撮りやすいように役員用の席が用意されることもあるようです。

(3)子どもが喜ぶ

普段、親が幼稚園にいることはないため、集まりなどで親の姿を見ることで喜ぶ子どもは少なくありません。

中には周りの友達に自慢する子もいて、誇らしい気持ちになるようです。

幼稚園のPTA役員になるデメリット2つ

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(1)人間関係に苦しむ

PTA役員になって最も頭を悩ませるのは、役員同士の人間関係です。

役員の大変さは一緒に行うメンバーによって左右されるといっても過言ではありません。

輪を乱したり協力しなかったりする人が1人でもいれば、ストレスは一気に増大します。

マウンティングするような人がいると、それがイヤで役員以外の参加者が減ることもあり、余計にまとめることが大変になるという悪循環に陥ることになるでしょう。

(2)イベントを子どもと楽しめない

幼稚園の行事は子どもと楽しむためのものですが、役員になってしまうとそれがままならないこともあるでしょう。

行事の準備だけでなく、当日も何かしらの役割を与えられて身動きが取れないということも珍しくありません。

他の子どもが保護者と楽しく遊ぶ中、自分の子どもをほったらかしにしなければならないというのは喜ばしくないはずです。

役員を免除になりやすい人とは

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一般的に、“小さな子ども(未就園児)がいる”“今までに役員になったことがある”という人は免除してもらえることもあるようです。

この他、

・介護中
・母子家庭
・妊娠中

といった事情も考慮してもらえる傾向にあります。

「仕事をしている」という理由で免除されることは少なく、どうしてもできない理由がある人は自己申告する場をもうけているところも。

これに関しても、“過半数が認めなければ免除されない”などのルールがあることもあり、ハードルは高いといえるでしょう。

幼稚園の役員を免除してもらうことのマイナス面

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必ず決めるときに言い出す方がいるのですが、フルで働いているからとか、集まりのときに時間が取れないなど、そういう理由でできないという話は今は通用しません。

みなさんも働いていて忙しいですし、介護などで忙しい方もいます。それでもやるのですから、仕方ないことですね、これは。

自分だけ、「なんだかやりたくない」では不公平です。

仕事が忙しいだとか、子どもがたくさんいるからだとか、母子家庭だとか、病弱だとか、自営だとか……言い出したらキリがないですよね。

うちの子どもの通った小学校での話ですが、どうしてもやれない人はみんなの前ではっきりと説明し、免除の承認を得るかたちを取っていました

以前、「のらりくらりと逃げてやらずに済んだ」と嬉々として吹聴していた方がいたからです。

大勢の前で承認を取っても、それでもなお「あの人、できる限りやりますって言えないのかしら」などと陰で言われていました。

学校行事に顔を出せば「あら、時間取れるんじゃない、役員できたんじゃないの」といつまでも言われていました。やはり、免除には批判的意見が伴うものだなと思いました。

幼稚園役員のトラブル体験談

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(1)会計係で仕事に穴が

役員になって会計係を任されたことで、仕事に影響が出たという人も。

『銀行へお金を下ろしに行かなければならないことが多く、空いている時間に行くためには仕事を抜けなければならなかった。短い時間とはいえ、何度も続くと肩身が狭い思いをした』

ただでさえお金の管理をしなければならないというストレスを抱える会計係。

銀行へ行くことができる時間は限られているため、お金の出し入れをしなければならないときは仕事に直接影響が出ることがあるようです。

(2)園の関与がない

園によっては、役員決めに際して一切関与しないと決めているところもあるようです。

『うちの園は行事の協力は求めるクセに、役員決めには関わらないんです。保護者だけで決めた方がうまくいくとか言って。音頭を取れる人がいなかったから、いつまでたっても決まらずにギスギスしました』

役員決めというナーバスな場に出てきたがらない園もあります。

そんなとき、1人でもまとめ役のような人がいればいいですが、そうでないといつまでたっても役員が決まらず硬直状態になることも。

このようなやり方だと、やっと決まったとしても納得できずに文句を言い続ける人が多いようで、このときは結局1年間ギスギスしたまま活動が続いたそうです

(3)ランチも役員におまかせ?

ただのママ友ランチに、役員を幹事として使う保護者もいるようです。

『仲の良い人同士で食事に行けばいいのに、わざわざ役員の私に店を決めさせてお金集めまでさせる保護者がいました』

幼稚園主催の懇親会ならいざ知らず、プライベートな場にまで役員を持ち込んでくる人は迷惑極まりありません。

面倒なことは全部おまかせできる便利屋と思っている人もいるため、役員としての仕事の範囲外と思ったことはキッパリと断るようにしましょう。

役員をそつなくこなすコツ3つ

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(1)とことん楽しむ

せっかく役員をやるのであれば、イヤイヤながらやるよりも楽しんで取り組みましょう。

同じ仕事でも、気持ちを変えるだけで楽しいものになるはず。

周りの役員に与える印象も変わるでしょうし、楽しんでやっている人の周りには協力くしてくれる人が集まり、負担を減らすことにもつながるかもしれません。

(2)監査をやる

役員にはそれぞれ役割が与えられることがあります。

会計であればお金の動きを把握して領収証を管理したり、書記であればパソコンで文書作成のスキルを身に付けたりする必要があります。

そんな中、監査は比較的楽なポジションと言われています。

監査特有の仕事といえば、年度末に1年間の報告書のチェックをするなどわずかなものだけ。

もちろん、行事の際の手伝いなど全員でやらなければいけないものもありますが、必要以上の負担を抱えたくないという場合には監査に立候補してみてはいかがでしょうか。

(3)出しゃばらない

中には自ら立候補して役員になったという人もいるでしょう。

幼稚園を良くするために率先して行動したいと思っているかもしれません。

しかし、基本的には何事もなく行事を終わらせたいと思っている保護者が多数ということを頭に置いておいた方がいいでしょう。

自分勝手に会を進めても反感を買うだけで、一度煙たがられてしまうとその後に信用を回復することは難しくなります。

周りの反応を見つつ、決して独りよがりな運営をしないようにしましょう。

幼稚園の役員からうまく逃げ切るコツってあるの?

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「未就園児がいる」「すでに役員を経験した」などの理由がない限りは、基本的に逃れることはできません

早めにやるか、役員になった上で楽な係に立候補するなどの対策を考えた方が有意義と言えるでしょう。

手段を選ばないという気持ちがあれば、「泣く」「強い態度で断固として首を縦に振らない」などの方法もありますが、周りの視線を考えるとその後に被るデメリットの方が大きいと言わざるを得ません。

まとめ

「役員の年間予定」や「トラブル例」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

やってみたら意外と楽しかったという声も多いようで、「役員はやらない方がいい」というイメージが一人歩きしている現状もあるようです。

とはいえ、時間的な拘束もあり大変なことは事実。子どものためなど何かしらやりがいを見つけて、楽しく取り組みたいものですね。

●ライター/はぎわらもも(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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