ゲームが子供の脳に与えるメリット4つ

【ママからのご相談】
この春小学校に入学した男の子の母です。最近息子が「DSかWiiを買って!」としつこく言ってきます。

息子の友達もほとんどの子がどちらかを持っているようで、息子をゲーム機から遠ざけておくことは難しいような気がします。ゲームをすることによる影響(良い面、悪い面)などを知りたいです。

a 親がゲームのことをきちんと理解し、子供に適切な付き合い方を教えることが大切。

こんにちは! 転勤族フリーライターのパピルスです。

ゲームが子どもに与える影響はたしかに気になりますよね。

今回は専門家の意見を交えてご紹介したいと思います。

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専門家はゲームの子どもへの影響をこう考えています

小児発達医で、2児のお母さんでもある本田真美氏は、著書の中でこう述べています。

私自身は、テレビもゲームも内容や時間が常識的な範囲内ならば、子どもの脳にはよい影響があると思っています

その理由として、次のような4点が挙げられています。

(1)思考や記憶

ゲームをして楽しいと感じるとドーパミンが分泌され、思考や記憶、運動を司る脳の場所がよく働くようになる

(2)抑止力や注意力

画面状況に応じて判断力が求められ、抑止力や注意力が要求される

(3)脳を活性化

ゲーム機のボタン操作は手指の緻密な動きを通じて脳を活性化する。

(4)遂行機能力(計画して実行する力)

ゲーム中で次の課題に進んでいくには記憶力が必要になり、ゲームを上手に進めるためには遂行機能力(計画して実行する力)が鍛えられる


ただし、(3)については「ゲーム機の操作にある程度慣れると、前頭前野への血流量は低下し、最小限の労力で活動するようになる」という研究論文もあります。

ゲーム機のボタン操作をたくさんしたからといって、必ずしも脳が活性化されるかどうかは断定できないところです。

前述の本田氏は、大人が手放しでゲーム機を子どもに与えて良いというわけではなく、

『子どもには、現実とゲームの世界の区別がつきにくいこと』
『ゲーム機から発せられる光刺激が脳を疲れさせること』

などには十分に注意する必要があることにも言及されています。

子どもには刺激の強すぎる「暴力的な内容のソフト」は与えない、「一日にしてよいゲーム時間を決める」など、保護者がしっかりと監督していく必要があるということですね。


文部科学省の「テレビゲームが子供に与える影響」という考察では、“悪影響”についてはまだ実証研究が不十分で、断定できない部分が多いとされています。

その一方で、“良い影響”としては、

・友だちなどと一緒に遊んだ場合のチームワークを促す
・ゲームをクリアしたときに自分に自信を持つことができる
・読書、算数、問題解決のスキルを養うことができる

などが挙げられています。

ただし、これらも選ぶソフトによって影響が異なってくると述べられています。

確かに、裏ワザを教え合ったりして、大勢で頭を突き合わせてワイワイと協力している姿を見ると、こうしたコミュニケーションのやり取りは良い影響と言えるのかもしれないな、と感じます。

また、経済産業研究所の中室牧子氏らが、小学校1年生~3年生を対象に「家庭内外の問題行動」「学校への適応度合い」「肥満の程度」を調べました。

子どもの発育には「早寝早起き」「朝ごはんをきちんと食べる」といった基本的な生活習慣の方が、テレビやゲームよりも影響力が大きいという結果が出ています。

どんなにゲームを制限したり、きっちり時間を守らせたりしていても、「早寝早起きができていない」「朝食をしっかり食べない」という状況では、そちらの方が大問題のようです。

最後に視力の低下について

学研の運営する『学研サイエンスキッズ』では、視力の低下には遺伝的要素を始め、さまざまな要素が原因となっているということが説明されています。

その上で“ゲームの長時間の使用”について、警鐘が鳴らされています。

ゲームをすれば視力が下がるということではなく、長時間の使用によって「視力低下のきっかけになる」という内容です。

子どもには、使い方次第で視力への悪影響があるということをしっかり説明をしたいですね。

ゲームをするにしても、「時々画面から視線を外して、遠くを見る」「小まめに休憩時間を取る」などの「正しいゲームの仕方」を指導していくことが必要になります。

それと同時に、本を読むときの姿勢や部屋の明るさ、机に向かうときの姿勢、睡眠時間などに気を配ることも大切ですね。

ゲームでの視力低下を防いでも、受験勉強で視力低下を招いてしまっては残念です。


いかがでしたでしょうか?

親の実感としては、「ゲーム時間を守らせるには大変な労力がいる」と感じますし、時には「いっそゲームが無かったらどんなに楽か」と思うことも多々あります。

しかし、もしお子さんへのゲーム購入を検討するつもりでしたら、始めに家庭のルールを作り、子どもに「上手なゲームとの付き合い方」を教えていくことが必要だということを念頭に置いておきましょう。

●ライター/パピルス(フリーライター)

編集部追記

今回のコラムでは、ゲームが子どもに与える影響について、「ゲームにはさまざまなメリットがあるが、親が管理することが大切」という視点でアドバイスをいただきました。

「ゲームが子供に与える影響」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

“ゲーム=子どもに悪影響”の図式が定着したキッカケ

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「ゲームばっかりやってたらバカになる」「人殺しのゲームは現実の殺人行為を助長している」など、ゲームに対して否定的な考えを持つ人は少なくありません。

子どもたちも先生や親から十分に叱りつけられ、「ゲームはやってはいけないもの」と無意識に感じるようになっていきます。

たしかに、ゲームばかりやっていればテストで良い点を取れませんし、運動不足の要因になるかもしれません。

しかし、そもそも論になってしまいますが、本当にゲームは子どもに悪影響なのでしょうか

世間に広く浸透している概念ですが、どういう影響があってどういう根拠がある、という説明を明確にできる人は少ないと思います。

そこで、ここではゲームが子どもに悪影響があると言われるようになったキッカケについてお話ししていきます。

ゲームが子どもに悪影響を及ぼすという意見は数多くありますが、その理論を世間に広く知らしめたのが、森昭雄教授の著書『ゲーム脳の恐怖』です。

森教授は、著書の中でゲームによる悪影響を以下のように説明しています。

・ゲームに熱中すると、認知症患者と同じ脳波になる
・感情のコントロールが効かなくなる
・判断力が低下する
・羞恥心がなくなり、自分勝手になる
・無気力、無表情になる
・記憶力が悪くなる

さらに、森教授は脳の種類を以下の4つの種類に分けています。

(1)ノーマル脳タイプ

テレビゲームをほとんどやらず、テレビ自体も見ない人はこのタイプであるとされ、比較的前頭前野が活発に働いている状態です。

ノーマル脳タイプの人は、礼儀正しく学業の成績が良い傾向にあり、塾に通う必要がない人が多いとまで言及しています。

(2)ビジュアル脳タイプ

こちらはテレビゲームはやらないが、テレビを毎日1〜2時間見ている人の脳です。

前頭前野の働きはあまり活発ではないものの、学業成績は普通より上の人が多いとのこと。

(3)半ゲーム脳人間タイプ

テレビゲームを週に2〜3回やり、かつ一回につき1〜3時間程度プレイする人の脳です。

このタイプは物忘れが多く、集中力も低いとされ、自己中心で少しキレやすい傾向にあるようです。

(4)ゲーム脳タイプ

小学校低学年から大学生までの間、週に3〜4回ゲームで遊び、かつ一回につき2〜7時間以上プレイしている人の脳です。

前頭前野の活動はほぼ消失し、学業成績は普通より下の人が多く、学校をサボるようになり、短気な人間になってしまうとのこと。


これらの実験は森教授が独自に作った簡易脳波計を元に行われ、世間に公表されるや否や、世間に大きな波紋を呼びました。

現在広く定着している“ゲームは脳に悪い説”は、この森教授の研究によって急激に影響力を増すようになったのです。

ゲーム脳が社会に及ぼす影響

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さらに、森教授は若者による凶悪犯罪もゲーム脳の影響によるものだと指摘しています。

森教授に限らず、近年問題になっている凶悪犯罪の低年齢化がゲーム脳の影響によるものだという見解は少なくありません。

大阪産業大客員教授である八幡義雄氏は、『暴力ゲームをやっているうちに現実世界でも試したくなるのではないか』といった趣旨の発言をしています。

また、森教授によると、ゲーム脳が社会に与える影響は凶悪犯罪だけにとどまらないとしています。

若者の不良行為や羞恥心の欠如、フリーターの増加にまで至るとされています。

このようなゲーム脳理論は、教育者やマスメディアに強く支持されています

ゲーム脳への反論

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さて、これまでゲームが及ぼす悪影響について述べてきましたが、上記のような“ゲーム脳”の概念には数多くの反論があります。

・実験に使用された器具は、森教授本人が作成したものである上、科学的な実験手順を踏んでいない
・論旨に矛盾が数多く存在する
・森教授本人はほとんどテレビゲームを知らず、研究対象について無知
科学的・医学的な根拠が乏しい

などの点から、多くの専門家や有識者に批判されています。

犯罪とゲームも無関係!?

最近では凶悪事件の低年齢化が問題視されており、それがゲームの影響によるものだという説がメディアで報道されています。

しかし、法務省が公開している『殺人検挙人員の年齢層別構成比の推移』のデータをみると、平成元年から平成23年まで“14〜19歳”の殺人率は横ばいであることが分かります。

暴力・殺人描写が含まれるゲームなどのリアルゲームが出回り始めた2000年(PS2の発売日)以降は、むしろ検挙率が低くなっています

また、アメリカのヴィラノヴァ大学とラトガース大学の共同研究で、ゲームと暴力事件の発生率に関する調査が行われました。

その結果、2007〜2011年の間にゲームが売り上げを伸ばしている間は暴力事件の発生率が比較的少ないことが分かりました。

このようなデータや研究の検証の結果により、暴力事件や殺人事件などの犯罪とゲームの関連性は低いと言われています。

研究により判明したゲームのメリット6つ

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最近の研究では、ゲームがプレイヤーに及ぼす良い影響が数多くあることが分かっています。

ここでは、さまざまな角度からゲームの影響について考えてみたいと思います。

(1)運動能力の向上

ゲームによる悪影響としてよく挙げられるのが、運動能力の低下です。

しかし、実はゲームをプレイすることで運動能力が上がることが分かっています。

オーストラリアにあるディーキン大学の研究による研究です。

3〜6歳までの子どもの間では、格闘ゲームなどをプレイしている子どもの方が、一切ゲームをしない子に比べて運動能力が高い傾向にあるとしています。

ゲームの中でも格闘ゲームはコマンド入力などで素早い判断と動きを求められるため、神経回路が鍛えられるとのこと。

このことにより、ボールを扱う能力が高まるのだそうです。

(2)動体視力の向上

スイスにあるジュネーヴ大学のダフネ・バヴェリア教授の研究による分析です。

日頃からゲームをしている人とそうでない人の動体視力を比較して分析したところ、前者のほうが動体視力が高いことが判明しました。

特にアクションゲームでは状況がめまぐるしく変わるため、効率よく視覚情報を取得しようとして動体視力が上がるのだとか。

(3)脳機能の向上

ドイツのベルリンにあるマックス・プランク人間発達研究所のシモーネ・クーン教授による研究です。

実験対象者に、2か月間『スーパーマリオ64DS』をプレイさせて、脳の状態をMRIで分析しました。

すると、小脳・右海馬・前頭前皮質の3か所に発育が見られたそうです。

ニンテンドーDSには画面が2つありますが、その表示を同時にみて複雑な操作をしていたことから、脳の発達が促されたのではないかと推察されています。

(4)情報処理能力の向上

こちらは日本の研究で、湯地宏樹教授が幼稚園児に対してテレビゲームと情報処理能力の関係について分析しました。

日頃からテレビゲームに親しんでいるグループとそうでないグループに分け、コンピュータ画面に現れる2つのマークが同じものかどうかを判断させるものです。

すると、日頃からテレビゲームに親しんでいるグループの方がより早く判断し、正確性も後者と差がなかったそうです。

このことから、テレビゲームをすると情報処理能力が上がると示唆されています。

(5)生活への満足度の向上

オックスフォード大学のAndrew Przybylski博士のが行った研究によると、ゲームを1日1時間以内プレイする子どもは、生活への満足度が高いことが分かりました。

また、他の子どもとゲームをプレイすることで幸福感も得られることができ、社交的である傾向も強いとしています。

この実験はイギリスの10〜15歳の子ども5,000人に対して行われました。

(6)マルチタスク処理能力の向上

ドイツのルール大学ボーフムで研究をしているSabrina Schenk博士の実験です。

一週間に20時間以上ゲームをする人と、一切ゲームをしない人のグループに分けて研究を行いました。

研究内容は学力能力をテストするパズルを双方に解いてもらうというものです。

すると、普段からゲームをする人のグループの方が好成績を収めたとのこと。

また、問題の解き方を追跡すると、ゲームをしている人の方がマルチタスクなアプローチをしていたそうです。

さらに、このテスト中、参加者の脳をMRIで分析しました。

その結果、ゲームする側のグループは学力や記憶能力に関係する“前頭葉”と“海馬”の活動が活発になっていることが認められました。

より長時間ゲームをプレイしている人ほど、脳の活性化が顕著に見られたとのことです。

研究で判明したゲームのデメリット5つ

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このように、ゲームにはさまざまなメリットがあるとされていますが、一方ではデメリットも数多くあるとされています。

以下では、研究結果に基づいたゲームが人体へ及ぼす悪影響についてご紹介いたします。

(1)言語性知能の低下

東北大学加齢医学研究所の竹内光准教授・川島隆太教授らによる研究での分析。

5~18歳の健康な子どもを対象にし、日頃のゲームプレイ時間や生活習慣についての質問と、知能検査、MRI検査が行われました。

それから3年後にもう一度研究に参加してもらい、再び知能検査とMRI検査をしました。

すると、長時間のゲームプレイ習慣は言語性知能の低下につながっていることが判明したとのこと。

さらに、記憶や意欲に関連する領域の脳発達にも影響があることが認められています。

(2)社会的適応性の低下

2000年に内閣府政策統括官が実施した研究で『青少年とテレビ,ゲーム等に係る暴力性に関する調査研究』というものがあります。

小学6年生から中学2年生までの約3.000人を対象に行われ、ゲームと暴力性に関連性があるかという分析がなされました。

研究の結果、男女ともにゲームに親しんでいる時間が長いほど、暴力経験が多くなる傾向がみられるとの結論が出されています。

さらに、暴力行為だけでなく、その他の非行や問題行動にも関連しているという結果が出たそうです。

(3)表情認知能力の低下

2014年に東京大学の開一夫教授が行った研究によるものです。

この研究では、対象者に暴力的なテレビゲームを1か月プレイさせ、脳波測定と質問紙調査を行いました。

すると、表情写真を使った脳波測定で、プレイ前より怒り顔写真の認識に時間がかかっていることが分かりました。

また、その影響は3か月以上持続することが確認されていることから、長期的な影響であるとも示唆されています。

さらに、暴力性についての調査では、3か月以上持続することはないものの、短期的に上昇することが確認されています。

(4)脳機能の低下

中国科学院大学のレイハオ教授による実験結果です。

オンラインゲーム依存者(インターネット依存に人も含む)18人とそうでない人17人の脳の画像分析が行われました。

その結果、大脳皮質で神経ネットワークの乱れが確認され、オンラインゲーム依存者は麻薬中毒患者と同じ脳の働きをしていることが確認されました。

大脳皮質は善悪の判断や行動の抑制機能、感情の調整などを司ることから、大脳皮質が正常に機能しないと、無気力で暴力的な人格になる恐れがあります。

(5)自己抑制力の低下

イギリスのインペリアル・カレッジとハンマースミスの共同研究で、ゲームプレイが原因で起こる脳内への影響について分析しました。

男性8人に50分間ゲームをプレイしてもらったところ、ゲーム終了後は開始前よりもドーパミンの量が2倍に増えていることが確認されました。

ドーパミンは幸福感を抱かせるホルモンですが、ゲーム後の分泌量は覚せい剤に匹敵するそうです。

人間は脳は快楽が得られる行動を繰り返し行う性質があることから、依存性へ発展していくことが懸念されています。

ゲームは何歳からOK!?

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幼い子どもがゲームをすると悪影響があるという説をよく耳にしますよね。

しかし、現時点では何歳からならOK! というような明確な研究結果は出ていません。

上記のゲームのメリット・デメリットを比較してみると分かるように、研究内容や実験対象によって結果は大きく変わります。

そのため、ゲームが及ぼす影響には、確実と言えるデータはありません

しかし、世間では「○歳からなら」というラインがあるようです。

セルコホーム株式会社が行った『「家庭用ゲーム機」を何歳頃から子どもに与えても良いと思うか』というアンケートによると、

・6歳頃(小学校低学年)から 23.8%
・8歳頃(小学校中学年)から 17.8%
・10歳頃(小学高学年)から 21.9%
・12歳頃(中学生)から 19.5%
・15歳頃(高校生)から 10.4%
・18歳頃から 6.6%

という結果になりました。

多くの家庭が小学校入学と同時に与えても良いと考えていることが分かります。

若者に大人気の“スマホゲーム”に潜む危険性

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スマホゲームには通常のテレビゲーム、PCゲームと同様に依存性・身体への悪影響の可能性が考えられます。

しかし、スマホゲームならではの危険性として、“過度な課金”が挙げられるでしょう。

今や子どもでもスマホを持てる時代ですが、端末は親名義のものであることが多いです。

そのため、子どもが自分のスマホ内で課金した金額は、親へと請求されます。

このような目に見えない金銭の発生は子どもに十分な自覚を与えられず、安易な課金を誘発します。

子どもによる課金で数万円請求されたという人も少なくありません。

スマホゲームは、子どもの金銭教育に大きな悪影響を及ぼすのです。

スマホそのものによる悪影響

イギリスのダービー大学が行った調査では、調査対象256人のうち8人に1人がスマホ依存症状態にあることが確認されました。

また、スマホの使用アプリで最も多かったのは“SNSアプリ”で、スマホの平均使用時間は3,6時間とのこと。

この研究に携わった教授からは、スマートフォンはタバコやお酒よりも依存症を引き起こしやすいとのコメントも出ており、その中毒性に注意を促しています。

さらに、国立教育政策研究所によると、小・中学生の全国学力テストでは携帯やスマホを使用している時間が短い生徒ほど正答率が高いとのこと。

スマホの使用が学力低下に影響を与える可能性を示唆しています。

総務省が行った『高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査』によると、スマホ利用者の方が非利用者よりもインターネット依存率が高いことも分かっています。

2013年には厚生労働省がスマホ依存者の中高生が50万人を超えたことが発表されています。

このように、スマホの利用にはさまざまなデメリットが確認されていますが、近年では“SNSいじめ”も増加問題視されています。

“既読機能”などの影響で24時間緊張状態が続くことから、神経の疲れを引き起こし、人間関係に支障が出るとも言われています。

pcゲームで“過労死”した人も!?

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オンラインゲームをプレイ中の脳は麻薬中毒者と同じ働きをすることはすでに述べました。

主にPCゲームで発達しているオンラインゲームにはかなりの依存性があるとされています。

韓国では熱中しすぎるあまり“過労死”する事件も起きており、その中毒性には注意が必要です。

また、2015年に経済協力開発機構(OECD)の調査によると、パソコン設置台数を増やした国ほど生徒の成績が落ち込む傾向にあると判明したことから、PC自体の使用が脳へ悪影響を及ぼす可能性も示唆されています。

主に数学低応用力の低下がみられるとされ、このような現象は文化や言語を超えて共通して見られたそうです。

ゲームと上手に付き合うには

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これまでゲームがもたらすメリット・デメリットについて見てきましたが、やはり子どもはゲームが好きなもの。

短絡的に子どもからゲームを取り上げるのは得策ではありませんが、安易に与えてしまうのも考えものです。

そこで、以下では子どもがゲームと上手に付き合う方法をご紹介します。

購入前にルールを決める

皆さんご存じかと思いますが、ゲームをプレイする時間はダラダラと長引いてしまいがちです。

子どもがゲームに熱中している間に「もう終わりなさい!」と言っても、「あと5分だけ〜」などと終わる気配を見せないことはよくある光景です。

そのため、ゲームを購入する前に遊ぶ時間を取り決めておくと有効です。

「一日○時間までって約束できるなら買ってあげる」などと約束しましょう。

約束が成立している以上、子どもがルールを破ったら取り上げる口実にもなります。

また、プレイ時間が決められているとゲームを効率的にプレイするようになるため、物事の遂行能力が高くなり、規律性も生まれます

プレイ時間を取り決めよう

ちなみに、プレイ時間を取り決める際に参考にしてほしいのが、上の『ゲームのメリット6つ』でも触れているオックスフォード大学の研究チームの研究結果です。

この研究では、1日1時間ゲームをする子どもは社交的であることが確認されているため、1日1時間を基準にすると良いかもしれません。

また、『五体不満足』の著者として有名な乙武洋匡さんが育った家庭では、テレビやゲームの時間と勉強や読書の時間が同じでないといけないというルールがあったそう。

乙武さんはゲームがしたいがために必死に勉強したそうです。

明確に「○時間!」と決めるのではなく、こうした比率で考えるのも良いですね。

やるべきことは先に終わらせる

子どものほとんどは、勉強よりもゲームの方に関心が高いため、帰ってきて早々ゲームをやり始めたりします。

しかし、ゲームはあくまでも息抜き

まずはじめに宿題を終わらせてからゲームをさせるようにしましょう。

ゲームを早くやりたいがために集中力が増す子どももいるようです。

パパやママも気をつける

スマホが普及している今、親世代でもアプリゲームをしている人は少なくありません。

子どもには「勉強しなさい!」と言いつつ、親がスマホゲームをしていたら話になりません

子どもとゲームとの関係を改善したいのなら、まずは自分が気をつけるようにしましょう。


「ゲームのメリット・デメリット」や「ゲームとの上手な付き合い方」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

悪い側面だけがクローズアップされがちなゲームですが、さまざまな研究によってそのメリットも分かってきています。

大切なのは子どもからゲームを引き剝がすことではなく、上手に付き合わせることです。

子どものより良い将来のために、いろいろと工夫してみてはいかがでしょうか。

(パピマミ編集部/上地)

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