断るのはムリ!? PTA役員と仕事を両立させるコツ6つ

【ママからのご相談】
PTA役員をやらないまま、今度の春には子どもが小学校5年生になってしまいます。

6年生でのPTA役員は大変だという噂をよく耳にするので、来年度は役員の立候補をしようと思っていますが、フルタイムで働いているので不安だらけです

仕事もPTAもバランスよく乗り切るコツはありませんか。

ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの木村由香里です。

今年度はPTA役員、自治会の子ども会役員とダブル役員をこなしている真っ最中です。役員のお仕事も残すところあと1か月ちょっと。

後は引き継ぎ作業という大きなお仕事を残すだけです。

PTA役員、とっても不安ですよね。私自身も実際に体験するまでかなりドキドキしていました。

「どれだけ平日日中に呼び出されてしまうのか」
「仕事内容がちゃんと整理されているのか」
「無駄なくデジタル化されているのか」
「無茶なことを言ってくる保護者はいないのか」

など、不安ばかりでした。

役員未経験のママからの質問も頻繁に受けますので、みなさん同じように不安を抱えて役員になられるのが実情のようです。

今年1年間、PTAを体験した一人のママとして、感じたこと、工夫したこと、周りのママたちの意見などをお伝えしていきたいと思います。

PTA役員っていつまであるの?

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PTA役員と言えば、小学校・中学校がメインと思われがちですが、子どもが高校生になっても悩まされる人はいるようです。

中学までは、生徒たちの家が近いため学校への集まりも比較的容易ですが、高校ともなると往復何時間もかけて通学したり下宿したりする生徒もいて、保護者が学校へ行くこと自体が難しくなることもあります。

また、子育ての影響で仕事が不安定な時期とは異なり、高校生ともなると親の仕事も安定していることが多いため、参加が可能な人と不可能な人が明確になりがち。

このことから、高校では1年生のときに役員になった人がそのまま3年間努めるということが多いようです。

他に、高校では「役員になると大学受験の情報が手に入りやすくなる」という話もあり、指定校推薦などを狙いたい親が率先して立候補するということもあるとか……。

大学では、「○○後援会」「父母の会」といった名称で活動を求められることもあるようですが、積極的に参加するのでなければあまり関わることはないでしょう。

PTAって何のためにあるの?

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学校のサポート

学校でのあらゆる活動をサポートすることが、PTAの一番の目的と言えるでしょう。

運動会などの行事の手伝いに始まり、校内の清掃活動、懇親会などの準備・司会などを行うこともあります。

生徒のサポート

校内だけでなく、生徒たちのサポートをすることも重要な仕事です。

子どもたちの安全を守るために登下校のパトロールを行うなど、生徒たちと近い距離で接する活動も多々あります。

「子どものために」と言えることであれば、既定の行事以外にプランを立てることも可能です。

広報活動

特に大変な仕事と言われるもののひとつが、広報活動です。

学校での生徒の様子を伝えるために広報誌を発行することはもちろん、PTAの存在自体を広報するということもあります。

中には市や都道府県で他の学校のPTAとの交流があるところもあるため、気の抜けない業務と言えるでしょう。

PTA役員になるメリット4つ

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(1)ママ友が増える

みんなの中心となって活動することが増えるため、必然的に保護者同士の交流が増えることになります。

他のクラスのPTA役員と接する機会もあり、学校内での人間関係を把握することもできるかもしれません。

顔見知りになれば子どものことなど相談に乗ってもらえることも増え、過ごしやすくなると感じる人も多いようです。

(2)子どもの様子を知ることができる

PTA役員になれば、先生とコミュニケーションを取る機会も増えます。

自分の子どもの学校での様子を聞くことができるため、イジメの心配がなくなるなどのメリットがあるでしょう。

(3)子どもが喜ぶ

ママにとっては決して楽な仕事ではありませんが、PTA役員になって、みんなの前で堂々と振る舞う姿を子どもに見せられることもメリットのひとつ。

みんなの中心で活躍する姿を見て喜ぶ子どもは少なくないようです。

子どもにとって自慢のママとなるためにPTA役員をやってみる、というのも良いのではないでしょうか。

(4)年間の予定が立てやすい

役員ではない保護者に比べて、打ち合わせなどで学校行事の予定を早く知ることができます。

仕事でなかなか子どもの姿を見ることができないパパとの予定を事前に調整することも可能で、年間を通した予定が立てやすくなるということもあるようです。

日程が決まっていない行事については自分の希望を出すことができるなど、スケジュールの融通を利かせられるのは大きな魅力でしょう。

PTA役員になるデメリット3つ

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(1)報酬がない

PTA役員は、どれほど負担のある仕事をしようとも報酬がもらえることはありません。

それがやりたくない仕事であればモチベーションを保つことも難しく、「タダ働きをさせられている」という印象を持つことになるでしょう。

(2)時間を奪われる

会議の集まりや行事の事前準備など、負担する業務が増えることで自由になる時間が失われていきます。

PTA活動のために仕事を休まなければならないことも多く、時間だけでなく収入的な面でもデメリットを受けることになるでしょう。

(3)ストレスを受ける

PTA役員の最大のデメリットは、人間関係のストレスに悩まされることではないでしょうか。

クラスや他の学年のあらゆる保護者に気を使う必要があり、些細なトラブルに気をすり減らすことも多いようです。

何か決め事をしなければならないときでも、全員を納得させるものなどないため常に批判を受けることになり、気が休まることはありません。

PTAの次期役員を選出するときのつらさ

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次期役員の選出方法

PTAを組織する会長・副会長・会計・書記などの“本部役員”については、年度が変わる4月までに次期役員を決めなければなりません。

このため、組織のなかに“選考委員”を設置し、次期役員の選出から呼びかけまでを任せることが多いようです。

中には選考委員を置かずに、現役員が直接選んだ人に声をかけるというやり方をするPTAもあります。

役員選出の実態

裁量が大きくなる代わりに仕事量も増えるため、立候補で本部役員が決まることはまずないというのが実情です。

そこで必要になるのが、役員になってもらうためのお願い活動。

電話連絡はもちろん、自宅に直接訪問して頼み込むということも珍しくないのだとか。

タイムリミットがあるため、1〜3月は特に大変なようです。

ただし、あまり好ましくない人選をしてしまうと次年度に残る役員に迷惑をかけることになるため、誰でも良いというわけにもいきません。

せっかく決まったと思っても、現役員に却下されることもあるなど、PTA活動で最も大変なことのひとつと言われています。

子どもの学年によってPTA役員のキツさが変わる?

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多くの小学校では、「6年間のうちに1度はPTA役員にならなければならない」という暗黙のルールが作られていることがあり、どの学年で役員を務めるのかというのも保護者の悩みどころ。

このPTAの役員決めは、「子どもの学年が上がっていくほどに修羅場と化す」と言われています。

入学直後であれば保護者同士の関係もまっさらな状態であるため、複雑な人間関係に悩まされることが少ない可能性があります。

しかし、学年が上がるにつれ親同士の好き嫌いやいざこざも生まれており、気を使わなければならない場面というものが増えることに。

他に、小学校の卒業時に行われる『謝恩会』の準備は誰もが嫌がるようで、6年生のときの役員は絶対に避けたいもののようです。

一般的には、「慣れていないことの言い訳ができる」「早くに他の保護者と仲良くなれる」という理由から、1〜3年生のころにやっておきたいと考える人が多いようです。

ただし、全く知らない人の中で活動することに抵抗がある人もおり、1年生のときの役員は避けられる傾向にあります。

仕事を理由にPTA役員を断ることはできない?

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共働きの家庭も増え、仕事をしながら子どもを学校へ通わせるママも少なくありません。

そのため、「仕事が忙しいから」「なかなか休めないから」という理由でPTA役員を断ることはできないと思った方がいいでしょう。

平日の活動も多いですが、有給を取得して出席するのが当然という風潮があることも。

特に、以前に働きながら活動をやり遂げた経験を持つママがいれば、「あの人だってやったんだから」となってしまい断ることは困難を極めるでしょう。

仕事とPTA役員を両立させるテクニック6つ

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(1)会社にPTA役員になったことを伝える

PTAの活動は平日の昼間に行われるということも少なくありません。

フルタイムで働く人であれば仕事を休まざるを得ないということもあるでしょう。

ただ、有給が取りにくいという人もいるはず。そんなときは思い切って、会社の上司にPTA役員になってしまったことを伝えてみましょう。

子どもを持つ上司であれば大変さに理解を示してくれる可能性が高いですし、仕事を休まなければならないときも言い出しやすくなるはずです。

できるだけストレスになることを減らすためにも、職場の協力体勢を整えておくことをおすすめします。

(2)忙しさに差のある係を選ぶ

PTA役員の中には、取り組む行事や仕事によって係が作られ業務が割り振らるところもあります。

そこで選びたいのが、忙しさに差のある係です。

運動会や文化祭など忙しいときと暇なときとの差が大きいと、仕事とのメリハリもつけやすく一定期間だけ頑張ることで長期に渡って負担になることを避けられます

また、広報などはパソコンを使って行う業務が多いため、スキルがある人であれば自宅でこなすことで学校への訪問を極力減らすことができるかもしれません。

(3)積極的な姿勢で取り組む

イヤイヤながら活動する人に良い印象を持つ人はいません。

仮に気乗りしない業務だったとしても、それを表に出すことはせず積極的に周りに協力する姿勢を見せてください。

それを見た人があなたの味方になってくれ、都合が悪いときに穴埋めをしてもらったり休ませてもらえたりするかもしれません。

大変な業務だからこそ、周りの協力が必要不可欠であることを忘れないようにしましょう。

(4)無理なこと、できないことはハッキリと早めに伝える

フリーランスだと時間の融通がきくと思われがちですが、実際には日程調整はなかなか大変です。

PTA役員の忙しい時期、出席すべき委員会の日時が前もって把握できていれば、仕事とうまく調整することができます。

どうしても出席できない日も、議事録や連絡網できちんと連絡をもらうことで支障なくPTAのお仕事ができるはず。

また仕事上で繁忙期があれば、PTA役員の仕事にあまり携われないことを最初に相談しておきましょう。

みんなで仕事をうまく調整し合うことで、年度の初めに多めに仕事を割り振ってもらえ、引き継ぎを残すだけで済むこともあります。

(5)苦手なことは得意な人へ

誰だって苦手なことを押し付けられるのは、とてもストレスのたまることです。

文書作成はパソコンが得意な人へ、バザーの仕切りは女子力が高い人へなど、それぞれの強みを活かして活動ができると、PTAのお仕事がやり甲斐を持ってストレス無く進められます。

仕事の割り当て方法によって、チームの生産能力は大きく変化するそうです。

同じ役割をする人が集まるとパフォーマンスが低下するという『集団の損失』は、昔から示されてきた理論です。

集まった仲間一人ひとりのパフォーマンスが最大になるよう、得意な人へ仕事を割り振れるようにしていけるといいですね。

(6)どうせ役員をやるなら上に立つほどいい

PTA役員は、役職が上の方が自分の都合に合わせやすいという点があります。

毎月の委員会の開催日時、仕事内容、仕事の進め方など、上に立てば立つほどコントロールが可能なのです。

ワンマンになってしまってはいけませんが、お仕事をされているママなら、仕事で養われてきたマネジメント力、営業力などを発揮し、みんなが望むPTAプチ改革をしてみてはいかがでしょうか。

内側から体制を変えてPTAの活動を改善しよう

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ボランティアであるPTA活動に、ムダな時間を割かれることほど嫌なことはありません。必要のないことはできるだけ減らし、業務の削減を目指しましょう。

情報共有はメールで一斉送信するなど、ネットを使って効率化できることも多いはずです。

ひどいところでは、“次の会議をいつやるか”ということを決めるために会議を開く、なんてことも。

改革をよく思わない人は「前年と同じやり方で……」という主張をしがちですが、これを批判してしまうと余計に反発を生んでしまうので、否定することなく上手に提案を行うようにしましょう。

海外でのPTAのあり方

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米テキサス州のある学校では、“PTA活動に奉仕できない場合に支払うべき金額”が提示され、活動参加支払いのどちらかを選ぶことができるという方法を採用するところがあるようです。

参加したくない活動内容によって細かく金額も決められており、自分のできる範囲で取り組むことができます。

アメリカのPTA活動は日本よりも大変だと言われていますが、これは画期的な方法として注目を集めています。

「お金で解決するなんて……」と否定的な印象を持つ人もいるかもしれませんが、日本のように人の善意に頼るだけのやり方よりも理にかなったものと言えるのではないでしょうか。

どうしてもPTA役員になることがムリなときに断るコツ4つ

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(1)「来年やりたいと思っている」

学年が上がるごとにやりたくないと思う人は増えるため、来年やる意欲があることを伝えれば断ることができるかもしれません。

特に、「必ず一回は役員になる」というルールがあるところではこの理由は効果的。

翌年にやらなければならないリスクをはらんでいますが、「仕事の関係でどうしても今年は避けたい!」というような場合に有効な手段と言えるでしょう。

(2)断固とした態度に出る

周りの目や保護者同士の付き合いなどおかまいなしに、「絶対にやりたくない」という意思表示をすることもひとつの手です。

「仕事を休んで問題が起きたら責任取れるのか!」などと詰め寄ることで、文句を言ってくる人もいなくなるでしょう。

ただし、これによって他の保護者との付き合いはなくなってしまいますし、子どもが何かしらの悪影響を被ることがあることも認識しておかなければなりません。

(3)PTAに入会しない

もともとPTAというものは任意に入会する団体であるため、PTA自体に入らなければ役員をする必要もありません。

しかし、表面上は任意で申し込みという形を取っているところでも、その大半は強制と変わらないため、入会を断るには相応の強い意志が必要になります。

(2)と同様、人間関係や子どもへの悪影響は避けられないでしょう。

(4)真摯な態度で断る

バレないだろうと、ついウソをついてPTA役員から逃れようとする人がいますが、これはやめた方が賢明です。

断った理由は周りの保護者全員に知られてしまいます。

つじつまを合わせるためにウソにウソを重ね、役員以上にストレスを感じるなんてことになっては元も子もありません。

引っ越しや転勤などはっきりしない予定で断る人もいますが、実行しなかった場合には嘘つき呼ばわりされるだけですので、明確に決定している予定以外を持ち出すのも控えましょう。

衝撃のウソでPTA役員から逃げ切ったママたち

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(1)母子家庭のふり

PTA役員から逃れるためには手段を選ばないという人もいるようです。

『周りから大変だということを聞かされていたので、絶対にやりたくないと思って母子家庭であるとウソをつきました』

家族構成まで変えてしまい、なんとか役員となることを免除されたのだとか。

しかし、その後は父親の姿を見られるわけにはいかないため、運動会や授業参観などの行事にパパが参加することはできず、普段の外出にも気を使うようになったということです。

(2)転校前の情報を偽る

引っ越しなどで学校を転校しなければならない場合、前にいた学校のことは分からないため都合のいいようにウソをついて乗り切る人も。

『子どもの転校先の学校にも“必ず1回は役員に”というルールがあったため、前の学校で役員をしていたことにしました』

もちろん全くのウソなのですが、現保護者には確かめようがありません。

疑いの目を向ける人もいたようですが、問い詰めるわけにもいかないため、その後卒業まで役員になることはなかったそうです。

(3)全ての集まりに欠席

PTAの役員決め当日に欠席すると、クジで他人に運命を委ねなければならなかったり、推薦によって勝手に決められてしまったりすることもあります。

『最初からやる気はなかったので、あらゆる行事を休みました。万が一勝手に役員にされたとしても、そもそも学校に行かなければ向こうはどうしようもないでしょ? 常に家にいないと思わせたらこっちの勝ち』

一切の接触を断ち、学校へ行かないことを決めてしまうことで役員逃れをする人もいるようです。

どれだけ嫌だとしても最終的には協力してもらう必要があるため、最初からこのような姿勢でのぞむ人には学校側も強く要請できないようです。

“PTA役員”を勤めるママたちの声

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『お祭りや運動会など、みんなで作り上げる達成感がハンパなかった。学生のころを思い出しました』

『イヤイヤPTA役員になったけど、PTAのお仕事を通じてママ友の意外な一面を発見できた。テキパキ姉御タイプママ、細かいところにケアができる思いやりママなど、ママ友達のことがもっともっと好きになれた』

『PTA役員の仕事を甘く見ていたけど、プレゼン力、文書作成能力、広報力、折衝力など数えきれないほどのスキルが必要でした。これから再就職活動を始めようと思っていますが、何でもできる気がしています

『とっても嫌なこともあったけど、そのときに親身になってくれたママたちは宝物です』

まとめ

「仕事との両立テクニック」や「断るコツ」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

大変な部分ばかりがクローズアップされがちなPTA役員ですが、いざやってみると「参加してよかった」と感じる人も少なくないようです。

もし役員になったとしても、イヤイヤながらやる姿を子どもに見せることは避けたいもの。

そして他の人に決まったときには、役員を引き受けてくれた人への感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいですね。

●ライター/木村由香里(ファイナンシャルプランナー)
●追記/パピマミ編集部

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