立ち会い出産で旦那にバースパートナーになってもらうメリット3つ

【男性からのご相談】
妻が第一子を妊娠中です。お互いに実家が遠く、事情があって頼れないこともあり、里帰りはせず、夫婦二人で乗り切ろうと決めています。妻は立ち会い出産を希望していますが、それに一体どんなメリットがあるのかわからず、躊躇しています。そもそもお産は女の仕事で、男は外で待っているものなのではないでしょうか? 立ち会い出産に利点があるのなら、具体的に教えて頂きたいと思います。

a 立ち会うだけでなく、バースパートナーになって下さい。

立ち会い出産という言葉は、まるで夫は「立ち会う」だけ、お産を「見る」だけ、という風に聞こえますね。

「立ち会い出産」に相当する言葉は英語にはなく、お産に立ち会う人は「バースパートナー」と呼ばれています。通常は、産まれて来る子どもの父親ですが、中には、家庭の事情や宗教上の理由により、実母や実姉、友人をバースパートナーに選ぶ人もいます。

日本のお父さんたちにも、ただ立ち会うだけでなく、この「バースパートナー」になって頂きたいと思います。横文字が嫌なら、「お産付添人」でも構いません。

要は、見るだけでなく、一緒にお産を乗り越えて頂きたいのです。

今日は、この「バースパートナー」の役割、具体的に、何をすることが奥様を助けることになるのかなどをお話しします。

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バースパートナーがいることで、お産が楽になる

イギリスで行われた調査によって、バースパートナーがいる産婦さんの方が、いない産婦さんに比べて分娩時間が短く、また、異常分娩が少ないことがわかっています。

文化的な背景や、イギリスと日本での助産師の役割の違いを考えると、必ずしも日本人に当てはまるとは言えませんが、それでも、信頼できる誰かがずっと側にいてくれることは、産婦さんの気持ちを楽にすることにつながるはずです。

あなたにできること・その1:精神的サポート

バースパートナーの第一の存在意義は、産婦さんの心の支えです。

今までの人生で、ご自身の具合が最も悪かった時のことを思い出して下さい。その時誰かが側にいてくれましたか? お母様ですか? 奥様ですか? それとも、一人っきりで心細い思いをしましたか?

誰かが側にいてくれるだけで、強くなれると感じませんでしたか?

お産というのは、とても心細いものです。どんどん強くなっていく陣痛、いつ終わるのか分からない痛み、赤ちゃんに何か起こるのではないかという恐れ……。それはもう、数えきれないほどの不安の中で、奥様はひたすらに頑張っています。

そんな時、あなたが側にいてくれたら、どんなにか心強いでしょうか。もちろん、担当助産師の存在は頼もしいものですが、その日の忙しさやスタッフの数により、ずっと一緒にはいてくれないかもしれません。

「側にいるだけで何も出来ない」と思っているかもしれませんが、「側にいるだけ」で、大きな支えなのです。

あなたにできること・その2:身体的サポート

例えば、奥様が腰をさすっていたらあなたが代わりさすってあげる、こまめな水分補給を助ける、一緒に歩いて、陣痛が来たら体を支える……。ちょっと考えただけでも、あなたに出来ることはたくさんあります。

お産の痛みや、陣痛時の過ごし方は人によって異なります。

あなたの奥様が、当日どんな介助を望むかは、その時になってみないとわかりません。例えば、事前に「腰をさすってほしい」と言われていたとしても、その場になったら、「触らないで!」などと怒鳴られるかもしれません。それはとても自然なことです。どうか臨機応変に、奥様の要望を聞いてあげて下さい。

あなたにできること・その3:代弁者的役割

当日、奥様が助産師に何か質問したいことがあるのに、なかなか来てくれないとしたら、奥様の代わりにあなたが呼びに行きましょう。または、医師や助産師が一方的に何かを説明し始めて、よく意味がわからなかった時、あなたが代わりに再度説明を求めましょう。

終始、あなたが奥様の味方であり続けて下さい。

医療者に何かを聞いたり頼んだりするのは、控えめな日本人にとっては苦痛となることもあります。また、「こんなことを言ったら、助産師さんが気を悪くするかもしれない」などと気にして、言いたいことも我慢してしまうかもしれません。

そんなとき、あなたが代弁することで、奥様から余計な心配を一つ取り除くことができるのです。


相談者様は、「産後を奥様とお二人で乗り切ろう」という素晴らしい覚悟をお持ちです。

それでしたら、是非バースパートナーになって、お産もお二人で乗り越えて下さい。血が怖い、グロテスクなものが苦手、など特別な事情があるのなら、担当助産師に相談して、できるだけ分娩そのものは見ない、聞かないように配慮してもらって、まずは陣痛を一緒に乗り越えて下さい。

私が介助した100件以上の第一子の立ち会い出産で、ご主人が泣かなかった例は数えるほどしかありませんよ。それほどお産は感動的なものです。こんなに感動できるということそのものが、大きな利点ではありませんか! 頑張れ、お父さん!

●ライター/Hillまゆ子(助産師)

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