通学路は危険だらけ? 小学生を安全に登校させる親のサポート方法

【ママからのご相談】
4月から新1年生の子を持つ親です。学校まで通学路を通って学校へ行けるのかと不安です。行きは集団登校ですが、帰りは1人です。何かあったら困るので、迎えをした方がいいのでしょうか?

a 子どもだけの登下校は成長のチャンス!

こんにちは。寄り道推奨派の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

近年、さまざまな事故や誘拐などで、子どもが事件に巻き込まれることが多くなってきました。

私も4月から小1になる娘がいますので、「何かあったらどうしよう」という相談者様のお気持ちは痛いほどわかります。

しかし、子どもにとって、徒歩での登下校は、さまざまな体験や冒険をすることができる機会でもあります。子ども自身の健康面と精神面での成長が期待できるのです。

今回は、養護の先生のお話と、先生から配布された資料を元に、新1年生のために今できる、「親子で確認する通学路」のお話をさせていただきたいと思います。

小学生が一人で登下校するメリット3つ

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(1)歩くことで体力がつく

今は、車があるのでとても便利な世の中になりました。しかし、その反面、足腰の弱い子どもが増えているのも事実です。

鍛えるためにも学校まで歩くことは大切ではないでしょうか。当然のことながら、体力もつきますし、視覚・嗅覚・聴覚などの感覚を良くするためにも、歩いて登下校することが必要です。

子ども一人だけでの登下校には不安があると思いますが、成長させるいい機会だと思って歩かせましょう。

(2)寄り道は子どもの心を育てる

相談者様が子どもだったころ、寄り道をして帰ったことはありませんか。

私は、学校から自宅までの1時間半の道のりを、ほとんど毎日寄り道して帰り、よく母親に怒られました。「危ないから真っ直ぐ帰ってきなさい」と。

しかし、父親は、「人様に迷惑をかけるようなことをしないで、暗くなる前に帰ってくるなら、寄り道して冒険しておいで」と言ってくれました。

子どもは、さまざまな物を見て触って覚えていくものです。虫の活動や四季の変化など、大事なことを学び取ることができます。これらって、日常の中でできる貴重な冒険ではないでしょうか。

(3)お友達作りのきっかけになる

学校への登下校の道のりは、お友達作りのいいきっかけになります。お互い知らない者同士でも、毎日通学路が同じであれば自然とお話しをするようになります。

寄り道は“日常の中でできる冒険”と言いましたが、それをお友達と一緒に体験することで、友情を育むことができます

一緒に登下校してくれる仲間ができれば、ママも安心ですね。

小学生がバスや電車で登下校するときの注意点

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大人から見ればまだまだ幼い小学1年生が、一人で登下校を始めるのはやはり不安ですよね。

歩きだけなら道を覚えるだけでいいですが、電車やバスを利用しての通学となると、複雑で記憶しづらくなります。

とくに駅のホームによっては、大人でも迷子になってしまうような場所もありますよね。

そのため、バスや電車を利用して子どもを通学させる場合は、子どもがきちんと道のりを覚えるまで付き添ってあげるようにしましょう

子どもに覚えてもらう主要なポイントとしては、

・自宅からバス停や駅までの道のり
・どのバスや電車に乗ればいいのか
・どうやって切符を買って通せばいいのか
・定期や貴重品の扱い方
・降りる方法(バスならボタン、電車なら満員電車での降り方など)
・乗り過ごしたときの対処法(必ず一度は経験します)
・降りたバス停や駅から学校への道のり

などがあります。その他細かい項目に関しては、実際に子どもと一緒にシュミレーションしながら見つけていくといいでしょう。

バスや電車での通学は少し難易度が高いため不安になってしまいますが、数日から2週間ほど付き添えば大体の子どもは道順を覚えることができます。

また、バスや電車での通学の場合は定期券を持ち歩くことが多いと思いますが、紛失してしまうケースが多いようです。

そのため、定期入れに落下防止用のヒモをつけるなどの対策を取っておきましょう。

電車やバスの中では騒がない、電車を待つときはきちんと並ぶ、満員電車のときは「すみません、降ります」と声をかけるなどのマナーを教えておくことも大事です

交通事故や犯罪から子どもを守る安全対策8つ

安全対策

わが子が事故・誘拐などの事件に巻き込まれることを避けるために、親ができる最大の安全対策をしてあげましょう。

防犯ブザーの使い方や、連れ去られそうになったら「火事だ!」と叫ぶこととか、民家に逃げ込み助けを求めるとか……。

また、『ココセコム』のような警備会社のシステムを利用することもできます。

学校教育や、社員教育でよく言われる山本五十六の言葉、『やってみて、言って聞かせて、させてみて……』は、通学路を一緒に歩くことにも当てはまります。

ここでは、安全対策のためにできる8つのポイントをご紹介します。

(1)通学路を細かくチェックしておく

まずは親子で通学路のチェックをしましょう。実際に歩いて通学のシュミレーションをすることで、道路の交通量や信号の位置、周辺住民の様子や交番の場所を把握することができます

もしも交通量が多い、死角のある場所が多い、などの不安な箇所があるようであれば通学路の変更をしましょう。

また、起こりうるリスクを想定して「お腹が痛くなったらあのコンビニでおトイレ借りてね」「変な人に会ったらあの交番に行ってね」などと具体的に指示しておくことも大切です。

事前に対処法を教えておくことで、いざというときの行動スピードが格段に変わるため、面倒くさがらずにしっかり通学路のチェックをしましょう。

(2)携帯電話を持たせる

学校によっては携帯電話禁止のところもありますが、安全を考慮するなら持たせておいた方が安全です。

持たせる際はその旨を先生に伝えておきましょう(小学館HPには『携帯電話校内持ち込み申請書』の書き方のテンプレートがあります)。

携帯電話は不審者とあったときや誘拐されたときなどの貴重な連絡手段になるほか、電車やバスを乗り過ごしたときなどにも的確な指示をすることができるため便利です。

子どもに携帯電話を持たせる場合は必ずGPS機能がついているものを選び、随時子どもがどこにいるのかを確認しておくと安心です。

(3)道を聞かれたときの対処法を教えておく

子どもを狙った不審者は、「○○ってどこかわかるかな? よかったら車に乗って案内してくれない?」などと声をかけてきます。

そういった場合に子どもがついていかないよう、どのように対応すべきかを決めておきましょう。

一番良いのは、「他の大人の人に聞いて」と答えることです。近くに大人がいればその人に「あの人が○○に行きたいんだって!」と声をかけるのもいいでしょう。

とにかく相手の要求に応じないことが大切です。声をかけた人が本当に困っているのであれば気の毒ですが、子どもには見分けがつかないため、他の大人に聞いてもらうのが最善の策となります。


不審者が声をかけてくるパターンとして、他にも

・「新しいゲームをあげるから一緒においで」(興味を引く)
・「お母さんが大変だ! 一緒に来て!」(緊急に見せかける)
・「かわいいね、モデルにならない?」(誘惑)

などがあります。誘拐を目的として不審者から身を守るためには、“断る”・“逃げる”・“近づかない”の3つが大切です。

知らない人の誘いには絶対に乗らずにきっぱり断る、危ないときはコンビニや交番に逃げる、不審者には近づかない、といった対応をしっかり練習させておきましょう。

(4)地域の取り組みに積極的に参加する

一見、子どもの登下校時の安全対策と何の関係があるんだ、と思われるかもしれませんが、地域の人たちと交流をしておくことは一番の安全対策になります。

町内会や自治会などの集まりに参加して顔を覚えてもらうことで、登下校時に気にかけてもらえるようになります

地域の人たちと強く結びついていれば不審者も手を出しづらくなりますし、「そこは危ないよ!」などと子どもを注意して交通事故を未然に防いでくれます。

(5)一人にさせない

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交通事故でも犯罪でも、子どもが一人でいるときに危ない目に遭いやすいものです。

そのため、子どもが登下校時に一人にならないように気をつける必要があります。

近所の同級生の親と仲良くして子どもと一緒に登下校してもらうよう頼んだり、通学路で一人になった際には近くの子どもに話しかけて一緒に帰るよう伝えたり、とにかく一人でいるという状況をなくすことが大切です。

(6)危ない場所を教えておく

子どもが交通事故や犯罪に遭いやすい場所があります。わが子の安全のためにも、そういった場所にはあまり近づかないよう伝えておくことが大切です。

【人気のない公園や神社】
人目につきにくい場所にある神社や公園は誘拐や痴漢などが起きやすい。

【マンションの駐車場】
不特定の人が出入りでき、車がたくさんあるので死角ができやすい。

【高い塀が続く場所】
周りから見通しが悪い、高い塀に囲まれた場所は死角ができやすい。

【歩道のない道路】
歩道のない道路は車と接触する可能性がある。

【信号機のない交差点】
交通事故が起きやすい場所なので注意が必要。

【路上駐車の多い場所】
中に不審者が乗っている車が紛れ込んでいる可能性がある。

【トンネル】
人通りがあまりないトンネルは危険。落書きが放置されている場所はとくに要注意。

(7)安全・防災グッズを持たせる

いざというときのために、安全・防災グッズを持たせておくことも重要です。

防犯ブザーは、必ずブザーを鳴らしやすい位置に携帯し、こまめに電池切れなどの点検をしておくようにしましょう。

また、使い方を一緒に練習しておくことも大切です。ランドセルに、「防犯ベル携帯中」といったステッカーを貼っておくことも有効です

また、転倒などの不慮の事故による衝撃や刃物による裂傷から頭を守る『交通安全帽』も便利です。

コンビニに置いてあるような『カラーボール』を持たせておくのもいいでしょう(子どもが遊んで使わないように言いつけておきましょう)。

(8)クイズで記憶させる

通学路で注意すべき場所や安全な場所を教えても、子どもがそれを忘れてしまったら意味がありません。そこで、親子でクイズゲームをしてみるといいでしょう。

「危ない目に遭ったらどうするんだっけ?」「どういう場所には近づかない方がいい?」などとクイズを出し、子どもに自分の頭で考えさせるようにしましょう

そうすることでちゃんと記憶することができます。

外国の小学生の登下校事情

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日本では小学生が一人で登下校している姿をよく見ることができますが、実はアメリカやヨーロッパの国々にとってはかなり衝撃的な風景だと言われています。

外国では子どもの登下校は親が送り迎えしたりスクールバスを利用したりするのが普通で、絶対に一人にしないところが多いからです。

とくに北米の中には、12歳以下の子どもを一人で歩かせたり、買い物のときに車に残したりすると逮捕されるという厳しい地域もあります。

そのため、日本の放任的ともいえる登下校事情に眉をひそめる外国人は少なくないそうですが、逆に日本の治安の良さに関心する人も多いようです。

まとめ

「登下校時の安全対策」や「海外の登下校事情」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

子どもが一人で通学するのはとても不安なものですが、安全対策をしっかりしておくことで子どもを危険から守ることができます。

小学生にとって登下校中の道のりは、多くの出会いや冒険を経験できる貴重な時間でもあります。子どもが安全に楽しめるよう、しっかりと対策をしておきたいですね。

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
●追記/パピマミ編集部

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